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迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
連
迅悠一
連
連
───つい数日前。
やっと“彼女としての扱い”をしてくれるようになった迅は……
それはもう嬉しそうに、恋人モードを全開にしてきた。
前までは子ども扱いばかりだったのに……
今じゃ何かあるたびに 「かわいい」 とか 「好きだよ」 とか───
そういう言葉を平気でぶつけてくる。
連
ごろん、とベッドに転がりながら頬を押さえる。
───玉狛支部の迅の部屋。
彼氏の部屋……2人きり……
そして今、彼はすぐ隣にいる。
連
連
心臓が落ち着かない。
何もしてないのに、ドキドキが止まらない。
だって私、ついこの前まで……
連
それが今じゃ、“彼女としてド直球のスキンシップ”。
心の準備、まだ追いついてない……!
迅悠一
迅悠一
連
連
迅悠一
迅悠一
連
気づけば、隣にいたはずの彼と微妙に距離が空いていた。
無意識のうちに、私はじりじりと部屋の壁側に寄ってしまっていたらしい……
迅悠一
迅悠一
連
迅悠一
連
…わかってる
迅は、からかってるだけじゃない。
本気で、彼女としての私を、大事にしてくれてる。
でも……こういう“彼氏と彼女の距離感”に、私はまだ慣れてないんだ。
迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
そう言って、私の手をとる迅
彼の手は大きくて、あたたかくて─── でも、優しく握るだけ。
彼氏なのに。
好きって言ってくれてるのに……
ちゃんと、私の不安を見抜いて、そっと待ってくれている。
連
胸が、ほんの少しだけ、落ち着いた。
少しだけ、勇気を出して、私は───
連
迅悠一
そっと、彼の胸に身体を預ける。
びっくりするくらい、ぴったりと、包み込まれるような抱きしめ方。
迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
連
……言ってから、自分のセリフに心臓が飛び出そうになった。
でも……言いたかったんだ。
“子ども扱いじゃない私”に、ちゃんと向き合ってくれるのなら───
私も、“恋人として”ちゃんと向き合いたい。
迅悠一
連
迅悠一
連
笑いながら、でもすごく真剣な目で、私のことを見てくれる迅。
そして───
そのまま、そっと頬にキスを落とされた。
迅悠一
迅悠一
連
連
ゆっくり、ゆっくり……
でも確かに、ふたりの距離は縮まっている。
もう、“子ども扱い”なんて言わせない
だって私は───
……
迅の“恋人”だから。