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待ち合わせ場所に着いた私は、スカートの裾をぎゅっと握りながら、駅前の時計をちらりと見上げた。
針は、あと3分で約束の時間を指す。
連
鏡の前で何度も見た、自分の姿。
お気に入りのトップスに、少し短めのスカート。
これが、私の持ってる中で“いちばん大人っぽい”つもりのコーディネート。
でも……どこか子供っぽい気がして、隣に立つ迅に釣り合う気がしなかった。
連
そんなことを考えていたとき───
迅悠一
聞き慣れた声に、パッと顔を上げると、いつもの隊服姿の迅が目の前にいた。
どうやら、防衛任務後にすぐ待ち合わせ場所に来た模様……
変わらない笑顔。
だけど、私を見た途端に───
彼の動きが、ぴたりと止まる。
迅悠一
一瞬、呆けたように私を見て、すぐに目をそらした。
連
連
連
連
迅悠一
真剣な声で即答されて、逆にドキッとする。
迅悠一
連
私の顔が一気に熱くなるのがわかる。 耳まで真っ赤になってる自信がある。
連
迅悠一
迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
不意打ちの笑顔に、胸が高鳴る。
なんでこんなにズルいんだろう、 この人は。
───でも、やっぱり嬉しい。
たとえ“大人っぽくない服”でも、彼が褒めてくれたなら、それでいい。
迅悠一
連
小さく頷いて歩き出した私の隣で、 迅はさりげなく歩幅を合わせてくれる。
連
どこに行くか、何をするかなんて、 もうどうでもよかった。
彼と一緒にいられるなら、それだけで──