私らは戸籍を社長夫婦に移していたのもあり
ニュースの中心に取り上げられることはなかった
それでも多くの勝手な推測や怪文書があれば
中には真実に近いものもあって
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
お姉ちゃんは世間の声に切れ散らかして居たけどそれも長くはなかった
3日も経てばアイの死亡というコンテンツは消費されつくし少し早い雪が降り交通網が麻痺というニュース以降
話題に挙げられることも無かった
雪がアイの死を覆い隠すように
世間の興味が薄れても私たちはまだ現実と向き合う必要があった。
お姉ちゃんは視線を逸らされ現場から遠ざけられたけど
私とお兄ちゃんは冷たくなっていくアイの体温を感じながら警察に保護された。
犯人は既に死んでいることと私たちの年齢もあり
取り調べは簡素なものに終わったけど
被害者向けのカウンセリングは長く続いた。
社長夫人
社長夫人
社長夫人
社長夫人
瑠美衣
嗚呼お姉ちゃんは行くんだね
私は
そっちへ行ってもいい存在なのか
分からなくて足が動かない。
瑠美衣
瑠美衣
愛久愛
愛久愛
マリア
マリア
マリア
マリア
瑠美衣
瑠美衣
お姉ちゃんは立ち直っていくのだろう
良くも悪くも純粋な奴だって数年一緒に過ごして分かった。
けど私とお兄ちゃんは
どうせ1度死んだ身だ
1度も2度も同じ………
アイがいないならこんな世界……
…なんで三つ子の子供がいるとわかった??
何故引っ越したばかりの新居に来た??
犯人は何のスキルも無い学生だった。
そんな探偵みたいなことが出来たとは到底思えない。
情報提供者がいる
それもアイの相当近い所に
私達のことを知っていたのは多分社長だけだ
けれどあんなに大事にしていた自社の看板にそんなことするか??
同僚??いやB小町の仲はそこまで良くないし
アイに友人らしき人は見たことない
アイの親族は居ないのは分かりきってる事だし連絡先も知らない様子だった
だとすると残るは…
私たちの父親
社長たちにも頑なに秘密にしていたがアイの交友関係の狭さを考えれば
相手は芸能人の可能性が高い
私たちの父親は芸能界にいる
アイをあんな目に合わせたやつが芸能界にいる
そいつと私に血縁関係がある以上
毛髪から遺伝子検査で割り出せる
私はまだ死んでられない
必ず見つけだして私の手で殺すまでは
マリア
愛久愛
瑠美衣
愛久愛
マリア
瑠美衣
瑠美衣
愛久愛
マリア
瑠美衣
瑠美衣
瑠美衣
そして
私は私の
復讐劇を始める
第二章start
コメント
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大 好 き で す .ᐟ