無駄だぜ、多分よ……
レッド
レッドは「何を言っているんだ」と目を見開く
その後、ブルーは静かにレッドと顔を向けた
微かに、寂しそうだ
レッド
レッド
レッドはやっとの事で口を開く
口は電気を流されたみたいに震えていた
レッド
レッド
ブルー
数分経った頃、ブルーはようやく口を開いた
その”数分”は、彼らにとって永遠にも思える長さだった。 ____時が止まっているかのように。
でも、彼らを荒々しく揺さぶる太陽の光が、上から現実を伝え続けていた
ブルー
ブルー
レッド
レッドはブルーを覗き込んで答えた
心做しか、レッドはブルーの顔色を伺っているようにも見えた
今の状況を、ブルーの体調の変化か何かと勘違いしてるのだろうか?
____否、彼はとうの昔から分かっている
相手は『幽霊』という事を。
ブルー
ブルー
ブルー
ブルーはいつもとは想像もつかない程か細い声でそう言った
アイスが欲しいと天真爛漫に話す姿は消えてしまっていた
ピッ。
謎に目が合った
いつもなら気にするはずがない。普段ならば。
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
ブルーはコクリと頷く
でも、どこかぎこちない。
レッドはすぐに察し、まるで裏にスタンバイしてあったかのような速さで文を構築する
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
「な?」とレッドが冗談交じりに言う
その冗談はあまりにも脆く、まるで絞り切ったオレンジから無理矢理絞り出したジュースのよう
カスカスのジュースを、ブルーは汲み取ろうとする
が、するりと肌の上を跳ねて消えて行った
ブルー
ちょっと早口で彼は呟いた
とっくにアイスは原型も残さず滑り落ち、無念に溶けていた
レッド
レッド
レッド
レッド
心が滲む声で訴え続けるが、ブルーの口は”100点満点”と呟いてから一向に動く気配が無い
ここで石像にでもなってしまうのか、という程に
そんな妄想を加速させたのは、彼の目が天気雨のような色をしていたから
____ここは道路が鏡になる位に極熱なのに
これっぽっちの暑さも感じない
レッドは思わず自分が死んでしまっているかと錯覚、慌てて息を吐き出す
あ、生きてる。
息が自分の手のひらに触れ、ホッと胸を撫で下ろす
ブルー
ブルー
すると、ブルーが心底可笑しそうに笑い始めた
レッドのシリアスな顔つきが一転、突拍子もなく変な行動をしたのがどうも笑いの線を刺激したのであろう
ブルー
レッドの頭はポカンの1文字ばかり。
ブルーを笑かそうと故意にやった訳では無いのだが……
レッド
とりあえずと、彼は前と変わらず笑ってみせる
ブルー
レッド
食い気味に尋ねる
ブルーはうっすら微笑む
ブルー
眉を下げて困り顔を作ると、レッドは急かすように「なぁ、」と一言
レッド
レッド
ブルー
そしてまた微笑んだ
やけに微笑みを作るブルーに違和感は感じつつも、耳を傾けるレッド
ブルー
ブルー
レッド
ちょっと待てよ、
ブルー
ブルー
ブルー
なぁ、おい
ブルー
ブルー
レッド
…は?
ブルー
ブルー
レッド
レッド
ブルー
ブルー
レッド
待て____
レッド
嘘、だよな?
ブルー
───待てって
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
ブルーはぽつりと呟く
聞くレッドの顔は下手すれば、幽霊のブルーよりも肌が白くなっていた
ブルー
ブルー
ブルー
ブルー
レッド
レッド
レッドは怒りや悲しみや驚きがぐちゃぐちゃと混ざり合った表情をブルーに突きつける
なんだか、苦しそうだ
レッド
ブルー
レッド
ブルー
レッド
チッ、と軽く舌打ちをしてからブルーに視線を向けた
彼の目は訴えかけている
ブルー
レッド
ブルー
ブルー
ブルー
ブルーは大変言いにくそうに申し上げる
それにはレッドも少し目を丸くし____
レッド
心の底から面白そうに、笑いだした
ブルー
今度はブルーがレッドの二の舞を演じ、目を丸くする
ブルー
レッド
レッド
レッド
レッド
レッド
と、レッドは笑い、空を見上げた
いつものような晴れの日だった
ブルー
ブルー
ブルーは虹のような笑みを浮かべた
レッド
レッドも微笑み返す
だが、確かに影のある顔が、ブルーの瞳に映っていた
それに彼が気づいたかは、こちらが知る由もない。






