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お金が欲しかったわけでもない。
喧嘩をしたわけでもない。
ふいに「あ、殺そう」と思ったら殺す。
殺人は僕にとって日常なのだ。
ある夜を除いては。
ぼく
ぼく
ぼく
僕
僕
僕
「ぼく」は満月の夜だけ出てこれる。
ぼく
ぼく
ぼく
ぼく
僕
僕
ぼく
ぼく
ぼく
お姉さん
ぼく
顔を上げるとお姉さんがしゃがみこんでぼくと目線を合わせていた。
こんな夜中に公園で泣いていると家出してきましたと言わんばかりだ。
見知らぬ人に話しかけられるのは目に見えている。
僕
ぼく
ぼく
お姉さん
ぼく
僕
お姉さん
…
ひょっとしたら捕まれば一人じゃなくなる…?
僕
僕
僕
ぼく
ぼく
ぼく
お姉さん
お姉さんは困り果ててしまったようだ。
お姉さん
お姉さん
ぼく
お姉さんについて行けば今日は一人じゃなくなる。
でも…
明日にはぼくは居なくなって
僕がお姉さんを殺してしまうだろう。
ぼく
ぼく
…ごめんね、お姉さん。
作者