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虚ミュー

今回は、日常組様の作品を
書こうと思います。

虚ミュー

しにがみくんの愛され、

虚ミュー

そして嫌われです。

虚ミュー

全体的に暗い上、
思い切りバッドエンドなので注意です。
(初投稿がこれ...)

虚ミュー

お心の強い方のみ
読むことをお勧めします。

虚ミュー

以下、軽いキャラ紹介

しにがみ

悪魔と人間のハーフ。
中性的な男の子。可哀想。

ぺいんと

騎士団長の息子。
騎士として働いている。
しにがみの親友。

クロノア

ぺいんと達の親友。
魔術師の血を持つ。

トラゾー

ぺいんと達の親友。
騎士として働いている。
イナリさんという恋人がいる。

らっだあ

村に住み着いている、
何してるかよくわからない人。
面倒見の良いお兄さん。

ロボロ

ぺいんとの弟。
しにがみを姐さんと呼び慕っている。

チーノ

ロボロの親友。
しにがみを姐さんと呼び慕っている。

ぴくと

医者をしている。
しにがみが小さい頃から
面倒を見ている。

ともさん

村の村長。
しにがみの保護者がわり。
過去が重い。

虚ミュー

ではではฅ^•ω•^ฅ

クスクス クスクス

しにがみ

いたい…やめて…

しにがみくんは、悪い悪魔の子なんだって

だから仲良くしちゃダメなんだって

しにがみ

なんで、ぼく、
何も悪いことしてないよ…

悪い悪魔め!退治してやる!

しにがみ

やだ!やめて!

悪魔と人間の母親から産まれた僕は、 村では孤立した存在でした。

大人達からは厄介そうな目で見られ

同年代の子達からはいじめられ

僕の居場所なんてどこにも無いと、 そう、思っていました。

しにがみ

……

ぺいんと

…何してるの?

しにがみ

うわあっ!?

ぺいんと

驚きすぎw

僕は彼に出会いました。

その時はいきなり話しかけられて びっくりして、

心臓がバクバク言って落ち着かない。

ぺいんと

何してるの?

しにがみ

…お花の冠作ってる。

ぺいんと

え!すげー!
俺そんなの作れないよ!

しにがみ

…教える?

ぺいんと

いいの?やったー!

花冠を作りながら、彼はいろんなことを 話してくれました。

騎士団長の息子であること

厳しい鍛錬をようやく抜け出してきたこと

僕と話していると楽しいこと…

しにがみ

…君は、僕といるのが
嫌じゃないの?

ぺいんと

え?なんで?

しにがみ

だって…僕は悪魔の子なんだよ?

そう言って被っていたフードを取ると、 明らかに彼の目が見開かました。

しにがみ

この角も、牙だって本物。

しにがみ

君を傷つけてしまうかも…だから…

ぺいんと

すげぇー!✨

しにがみ

え?

ぺいんと

それ本物!?超かっけえー!✨

しにがみ

…怖く…ないの?

ぺいんと

全然!だってお前弱そうだもん!

しにがみ

は?イラッ

ぺいんと

わーいいな〜!
俺も角が欲しい〜!

しにがみ

…っはは、

なんだ

僕を認めてくれる人は ちゃんといたんだ。

しにがみ

ねぇ、君の名前を教えて。

ぺいんと

俺?俺はぺいんと!お前は?

しにがみ

僕はしにがみ。

しにがみ

仲良くしてね。ぺいんとくん。

ぺいんと

ぺいんと

もちろん!

それから僕は、 彼と遊ぶようになりました。

彼の友達とも仲良くなって、 僕は、僕の居場所を見つけられた 気がしていたんです。

あの日が来るまでは。

しにがみ

ぺいんと…くん…?

ぺいんと

………

森の奥、血塗れのぺいんとくんを 見つけてしまった。

確か彼は、森の警備に出ていたはず…

しにがみ

もしかして…魔物に襲われた!?

僕の全身から血の気が冷めていく 感覚が巡った。

しにがみ

ど、どうしよ...!

本来なら、急ぎ病院に 行くべきなのだろう。

しかし、彼の身体はほとんど 引き裂かれており、出血も酷い。

僕の非力な腕では、きっと病院に着く前に 出血多量で死んでしまう。

...しばらく思案した後、覚悟を決めた。

しにがみ

っ!

僕は自身の腕をナイフで切り裂き、

溢れ出る鮮血を彼の口に注いだ。

しにがみ

(悪魔の血には望みを叶える力がある)

しにがみ

(なら僕の血を飲ませれば…)

しにがみ

お願い!どうか…
どうかぺいんとくんの傷を癒して!

しかし、彼の傷は塞がらない。

しにがみ

(なんで、なんで!)

しにがみ

(…僕の血が足りないのか?)

しにがみ

はぁっ…はぁっ…

さらに腕の傷を切り裂くと、 大量の血が流れ出た。

貧血でクラクラする頭を押さえながら それをもう一度彼に飲ませる。

しにがみ

っ…お願い…彼の傷を治して…

すると、彼の傷口が 少しだけ、ゆっくりと塞がって行く。

僕は安心してその場に倒れ込んだ。

しにがみ

よかっ…た…

ザワザワ…

しにがみ

ん…?

目が覚めると、どこかのベッドに 寝かされていた。

自分の腕を見ると包帯が巻かれている。

どうやら、誰かが僕たちを 発見してくれたみたいだ。

バタバタバタ、ガチャン!

トラゾー

しにがみ!

しにがみ

あ、トラゾーく…

トラゾー

おい!どういうことだよ!

しにがみ

え?

トラゾー

なんで、ぺいんとに
あんなことっ…!

しにがみ

え?なに?どうしたの急に…

ロボロ

とぼけんといてや!

ロボロ

姐さんのせいで、兄さんは…

しにがみ

ロボロくん…?

なんで僕が責められているのかが、 全くわからない。

クロノア

…しにがみくん。

クロノア

なんで…
ぺいんとを殺そうとしたの?

しにがみ

…はぁ?

その一言に、僕の頭は真っ白になった。

しにがみ

ど、どういうこと?

しにがみ

僕が…ぺいんとくんを…?

トラゾー

…ぺいんとが、言ったんだ。

トラゾー

「しにがみに
殺されそうになった」って。

しにがみ

な、なんで!?

しにがみ

僕はあの時、森で倒れてる
ぺいんとくんを見つけて、
それで…!

クロノア

…こうも言ってたよ。

クロノア

「腕に深い傷を負わせること
しかできなかった」って。

クロノア

…その腕の傷は
どう説明するのかな?

しにがみ

ち、ちが!これは!

ロボロ

なんで!なんであんなこと!

ロボロ

兄さんにあんだけ
お世話になっといて!

ロボロ

俺らを騙しとったんやろ!?

ロボロ

本当は人間の血なんて通って
ない、ただの悪魔なんやろ!

しにがみ

ーっ!

トラゾー

仲間に手を出すような奴は、
この村にはいらない。

トラゾー

即刻出ていってもらう!

クロノア

これは村長命令だ。
ともさんの意向だからな。

クロノア

みんな賛成してるよ。

体の奥底が冷えていって、

もう何も聞こえなくなって、

僕は

翼を広げ、窓から飛び出した。

しにがみ

はぁっ…はぁっ…!

しにがみ

(なんで…なんでぺいんとくんは
あんなことを?)

しにがみ

(…まずは、話を聞かなきゃ、)

バタンッ!

しにがみ

ぺいんとくん!

ぺいんと

っ!

しにがみ

ぺいんとくん、ケガは…

ぺいんと

ひっ!く、くるなっ!

しにがみ

っ!?

ぴくと

ぺいんとくん!?

しにがみ

ぴくとさん…!

ぴくと

しにがみくん…?
まさか、またぺいんとくんを…

しにがみ

ち、ちが、僕はただ!

ぴくと

っ!出ていけ悪魔!

ドンッ!

しにがみ

いたっ!

ぴくと

あっ…

しにがみ

っ…

痛い…痛い…

なぜ、こんな…

こんな仕打ちを 受けなくてはならないのだろう。

それを知るためにここに来たのに

気づけば、ぺいんとくんと話すのも忘れ、 無我夢中で逃げ出していた。

しにがみ

はっあっ…うぅ…っ

走って走って、逃げた先に

見覚えのある顔が2人

しにがみ

はぁ…チーノく…らだ…さ…

チーノ

チーノ

姐さ…

らっだあ

……

らっだあ

頭大丈夫?血出てるけど

しにがみ

あ、あの!
僕、話を聞いて欲しくて…!

チーノ

……

しにがみ

…チーノくん?

チーノ

っ、すいません。
今は、聞く気になれません。

チーノ

行きましょう。らっだあさん。

らっだあ

……

らっだあ

…またね。しにがみくん。

しにがみ

……

昨日まで、 普通の友達として接していた人達が

僕を冷めた目で見つめ

軽蔑したような表情で

怒りの言葉を投げかける。

それに耐えきれなかった。

文字通り弱い僕は、 それに耐えきれなかったんだ。

村外れにある小さな教会。

そこに足を運んだ。

しにがみ

…懺悔を、聞いて頂けますか?

冠さん

どうぞ。

しにがみ

僕は…許されない血を、継いでいます。

しにがみ

だから、常に孤独でした。

しにがみ

でも、そんな僕を、孤独から
救い上げてくれた人がいたんです。

しにがみ

……

しにがみ

…そんな人を、僕は怯えさせ、

しにがみ

図らずとも、裏切るような形を
とってしまいました。

しにがみ

………

しにがみ

その人とその友人達は、
僕を許すはずもありません。

しにがみ

…居場所を…失ってしまいました…

冠さん

……

冠さん

…今でも覚えています。
貴方が産まれた日を。

冠さん

貴方の母親は、
ここで貴方を産み、
そして天に帰った。

冠さん

最後まで、悪魔である貴方に
神の祝福があるようにと、
祈り続けていました。

冠さん

その祈りは、
けして無駄ではないはずです。

冠さん

…どうか、考え直しなさい。

しにがみ

…もう、良いんです。

しにがみ

僕の存在が彼を苦しめるなら、
いっそ僕が消えてしまえばいい。

しにがみ

…聖水をいただけないでしょうか。

冠さん

…これも運命でしょう。

冠さん

わかりました。

冠さん

どうか貴方に…
神の御加護があらんことを。

しにがみ

……

聖水の入ったビンは、 どこまでも澄んでいて綺麗だった。

その禍々しいほどに美しい液体を 一気に飲み干す。

しにがみ

ゴクッ…ゴクッ…ぷはっ…

…ねえ、ぺいんとくん。

例え、この世の全てに嫌われたって、

君自身に嫌われたって

僕は…

しにがみ

君が無事なら、それで...

ごめんね

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