私屋上で靴を
脱ぎかけたら
そ
こ
に
部活の先輩に
声を掛けてしまった
国見
口をついて出ただけ
本当は
国見
先をこされるのが
何となく癪だった
部活の先輩は語る
国見
及川
及川
国見
及川
国見
国見
国見
国見
及川
って
及川さんは消えてえた
さぁ
今日こそはと靴を脱ぎかけたら
そ
こ
に
部活の先輩に
また声を掛けてしまった
部活の先輩は語る
クラスでの孤独を
岩泉
岩泉
岩泉
んだって
国見
岩泉
国見
国見
国見
国見
国見
岩泉
と泣いて
岩泉さんは消えてえた
国見
国見
国見
国見
国見
国見
国見
初めて見つけたんだ
国見
何人目かにあったんだ
部活の同級生
金田一
金田一
金田一
金田一
っと言った
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった
思ってもいないこと
でも
声を掛けてしまった
国見
金田一
国見
国見
国見
国見
国見
国見
金田一
って
目を伏せたまま
消えてえた
今日こそは誰もいない
俺一人だけ
誰にも邪魔されない
邪魔してはくれない
ジャージの上着を脱いで
軽く髪をといて
背の高い俺は
国見
国見英 × 私のアール
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