またね
そう言って彼は笑顔で帰っていったけど、
まだ来ない
どうしたんだろう?
まだ待っていようか…
ピーポーピーポーピーポー
青
救急車の音が聞こえる
誰か、体調の悪い人が運ばれたのだろうか
ピーポーピーポーピーポー
ピーポーピーポーピーポー
近づいている…
青
想像もしたくないことが頭に過ぎった
もしあの傷が自分でやったものだったら
もし帰ってから何かあったら
もし頬に付いていたガーゼが
人から殴られたものだったら
青
そう考えた瞬間僕は走り出していた
無我夢中に
青
僕の目に映ったその光景
青
顔に血色が感じられない赤くんが
救急車に乗せられていた…
青
僕がもっと早く気づいていれば
僕がもっと赤くんの心に寄り添えていれば
僕が大人を制圧できる程の力があれば…ッ!
青
もう僕がなんなのかすらも分からなくなって
叫び出してしまっていた
青
赤くんは4んじゃうの…?
ただただ赤くんの無事を祈っていた
その次の日も
次の次の日も
次の次の次の次の日も
1ヶ月後も
半年後も
ずっと赤くんの無事を祈っていたが
赤くんの家には、人のいる気配が感じられなかった
…なんで
赤くんは
4んでしまったのだろう…
でも何故だろう
あの出来事があった1週間後
いきなりお父さんがいなくなって
お母さんが
"青ごめんね、これからはお母さん1人で青を守るからね"
って言った
今までの生活より、ずっと楽しくなったけれど
ただ疑問なことがいくつかあった
僕が中2になった頃、
事態が一変する
ちょうどお母さんの暴言が強くなってきた頃
もう、全てのことに興味なくて
クラス替えの結果なんてどうでもよかった
自分がどのクラスかだけ確認して
騒いでいるみんなを横目に校舎に入った
青
僕は自分の目を疑った
何故って?
あの時見た、小さな体に真っ白な肌な
君がいたからだよ
青
青
赤
赤
ギューーーーッ
青
青
赤
赤
赤
青
青
あの時と何も変わらない
君が
ここにいる…ッ
青
赤
青
あとから聞くと、赤くんは生活が辛くて首吊り自○しようとして
でも予想より早くお母さんが帰ってきたから
助かったんだってさ
そこから精神科に入院して、
今に至るらしい
ちなみに、僕のお父さんが突然いなくなったのは
赤くんが、赤くんのお母さんが自○の原因って言った後に
僕のお父さんもだよって
教えてくれたんだって
そこから、2人は無事に刑務所送りだってよ
赤くんはちょうどいい進級の時に学校に来ることにしたらしい
今はおばさんの家に暮らしてるってさ
とっても楽しいって言ってる
多分、勉強は何も分からないだろうから
僕が教えてあげなくちゃ…!
主
主
主
主
主
主
コメント
3件
なーくんってことは次は、、、
待ってマジ泣いた(➰〰➰)ノ 主さん遅れてごめんなさい( ; ; ) 赤くん生きてくれてたの嬉しかったw!⋆⸜🌷⸝⋆