桃
赤先輩!
赤
お!桃くん!
桃
今日も夕日、見てたんですね
赤
うん...
赤
俺にとっての思い出だからね...
桃
思い出...
夕日に照らされて、赤先輩の ネックレスがきらりと光る。
赤
...あ!そういえばさ
桃
はい
赤
先輩呼び、やめようよ!敬語も!
赤
だって...彼氏と彼女、でしょ?//
桃
え...でも
赤
でもじゃない!タメで話そ?ね?
桃
う、うん...
桃
なんて呼べば...
赤
赤でいいよ!そう呼ばれる方が好きなんだ
桃
...あ、赤はさ
桃
雨の日は、どうしてるの?
赤
...雨の日
桃
だって...いつも晴れてるわけじゃないじゃん
赤
雨の日は...家にいるよ
桃
学校、休むの?
赤
ま、まあ...
桃
そっか...
桃
雨の日は会えないなんて残念だな
赤
まあ、もしかしたらいるかもしれないけど...
桃
何それw
赤
こっちも大変なんだから!バカにすんな!//
桃
ごめんごめん...w
桃
いっ...
俺は突然腹痛に襲われた。
あまりの痛さに思わずしゃがみ込む。
赤
桃くん?桃くん!
だんだんと赤の声も遠くなってきた。
橙
桃!
桃
橙...?
橙
そう!聞こえる?
頷くことしかできない。
橙
どこが痛いん?
桃
お、なか...
橙
今救急車呼ぶから!
桃
う、ん...
橙は電話をしてくれていたようだが、 その声もだんだん遠くなり、 俺は意識を手放した。
目を覚ますと、そこは病院だった。
橙
桃ちゃん...?
桃
...橙
橙
よかった...
橙
目の前で死ぬかと思ったんやで!
桃
ごめん...ありがとう
橙
...なあ、桃ちゃん
桃
...?
橙
赤先輩、って人と話してたんよな?
桃
そう、だけど...
橙
...桃ちゃん、ずっと一人で話しとったで
桃
...え?
橙
桃ちゃんが倒れるまでは、桃ちゃんの影になってるんかなと思ってたんやけど
橙
...俺が助けに行った時、誰もおらんかってん
...嘘だ。
確かに赤はいた。
桃
赤は...いたよ?
橙
......
部屋に沈黙が流れる。
そのまま時は流れ、面会時間の 終わりを知らせる看護師の声が 聞こえ出した。
橙
...じゃあ、帰るな
橙はそう言って部屋を出ていく。
それとすれ違うように、 医師が入ってきた。






