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OPEN
智さんが来て数日が経った
カランカラン
咲姫がそっと微笑んだ
咲姫(さき)
咲姫(さき)
智は照れくさそうに頷く
智(35)
常連客1
ミウ(20)
常連客2
ヒナ(20)
常連客2
ヒナ(20)
カランカラン
2人
2人がお客様を見送ったあと 水盤のそばで一息つく咲姫
一度だけ、赫眼が淡く赤く輝く
智(35)
智(35)
咲姫ははっと正気を取り戻すように笑みを浮かべる
咲姫(さき)
咲姫(さき)
咲姫(さき)
智(35)
智(35)
智がグラスを置こうとした時 小皿に残ってた''赤い液''がひとすじ光る
智(35)
咲姫の表情が一瞬歪み、ヒナ目を逸らす
咲姫(さき)
咲姫(さき)
咲姫(さき)
智(35)
コト、コト、コト、コト
ガチャ
智(35)
咲姫(さき)
ガッチャン
扉を閉めると咲姫は赫眼を露わにする
智(35)
智(35)
咲姫は頷き、目の奥の覚悟を見せた
咲姫(さき)
咲姫(さき)
咲姫(さき)
智は震えた声で問いかけた
智(35)
咲姫はそっと手を差し出す
咲姫(さき)
咲姫(さき)
咲姫(さき)
咲姫(さき)
智は手のひらに水琴窟の音を思い出しながら ゆっくりと咲姫の手を握る
智(35)
智(35)
咲姫(さき)
コト、コト、コト、コト
2人とも席に戻ってきた
咲姫(さき)
智は優しく微笑み、優しく咲姫の手を包む
智(35)
智(35)
窓の外、月光が2人の影を淡く重ねる
その夜2人の間に新たに生まれた絆の波紋が静かに広がっていった