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海
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昼ではうるさい学校の周辺も、家の周辺も、夜にはとてもとても静かだった。 そんな夜に、私は塾に行く。 暗くて静かな、闇に包まれた夜はとても怖かった。 早く逃げ出したい、そう思い急いで塾に向かった。 その時まで、塾に入るまで、誰も、誰にも会わなかった。 塾に着いた瞬間、ほっとした。 そんなことも忘れて帰り道。 帰る時に、友人に会った。友人は「おぉ!びっくりしたよ!何してるの?雫」と言った。 私は何かに違和感を覚え、次の瞬間走り出した。 友人はものすごい速度で追いかけてきた。 やはり、やはり、これは友人ではなかった。 さっきの友人が怪物だと気づき、その瞬間に、友人が血まみれになっていたことがわかった。 その後には、今まで見えなかった死体があった。その瞬間、悟った。友人が殺したんだと。 気づいた頃にはもう遅かった。 私は食べられて、みんな死んだ。 そして今日も、生き残りがうろうろして、静かな夜が始まった。
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私は学生で、みんなからある日を境に避けられていた。 そのことにも慣れた頃、私は海に行った。私の家は海にとても近かったから気分転換にだ。その頃、海は冷たかった。物理的ではなく、心理的に。誰かに冷たい視線を送られているように… その次の日、前まで友人だった子が海で溺れて死んだそう。私はその子のこと、まだ友達だと思っているから、花をお供えしようと思った。普段その海には誰もいない。だから溺れても気づかなかったんだろう。 私はその海に行った。 そうしたら、何故か暖かく、太陽を浴びているような気持ちになった。誰かが近くで、見守ってくれているかのような感覚だった。声が聞こえたの。死んだ友人の声だった。 私は思った、ここにいれば私を誰も避けない。と よし、決めた。 その次の日、また海に行った。何故かと言うと、また友人が死んだからだ。 その海はやはり暖かく感じた。 その夜。深夜0時に私は海に行った。 そうしたら、友人が出てきて親切に花をくれた。とても嬉しかった。どうやらその花はスノードロップという花らしい。 家に帰って、その花言葉を調べた。 絶望した。 その次の日私は死んだ。 私は友人に土下座をして謝った。 どうやら私は二重人格らしい。夜その人格が出て、友人たちを殺したとか。 初めて知った。 友人はチョロかった。騙されてくれた。 私の演技に。
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私は友達がいなかった。 だから、友達を作ろうと思って話しかけたのがきっかけだった。その子は私のことを「きもい」と言って、追い払った。 だから、私は次の日からいじめられた。別に怒ってもいないけど、少し悲し買った。日に日にいじめはエスカレートして行った。 毎晩泣いて過ごした。 そして、いつの日か私の骨まで折られてしまった。別に私は良かった。 逆に私はきっと、いじめがあったから生きていることを感じたのかもしれない。 けどそんな私にも願いがあった。 それは1人で死ぬこと。これが最初で最後の願いだった。 だって自分の弱い姿なんて誰にも見せたくなかったからだ。いじめられている時も、睨まず、挑発するような笑顔で。 私は何をやられても痛みを感じなかったからだ。だから、挑発しかできなかった。 じゃあなんで毎晩泣いていたのだろうか。それは私にも分からなかった。 昔の自分に聞きたいぐらいだった。 なんということだろう。あっという間にいじめられていた日々は終わった。つまりは卒業してしまった。 これからどうやって生きていることを実感すれば良いのだろう。 疑問であった。 そうだ。いっそ、自分は生きていないと思って色々なことをやるのもありかもしれない。けど、おかしいな。それは嫌かもしれない。何故だろう。 生きている証拠が欲しいのだろうか。 じゃあ自殺して、次の日誰も何も言ってくれないのだったら生きていたんだろう。これでどうだろうか? 自分に問いかけても自分は何も答えなかった。 それはそうだ。ああ。じゃあ最後の願いを叶えて、終わろう。この人生を。
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私は明るいところではほとんど目が見えなかった。 私の住んでいる街では目の見えない人用に夜6時になると放送がかかる。そんなことを思っていたら 「ただいまは夜の6時でございます。」 どうやら今は夜の6時だそうだ。だが、季節は夏で日が沈むのが遅くなっているため、まだ明るかった。30分もすれば暗くなるだろう。その間に何をしようか。そうだ。昔の思い出を振り返ろう。 小学校時代は確か酷いいじめにあっていた気がする。私はもともと片目が明るいところではほぼ見えなかったけど、いじめのせいでもう1つの目が失明した。別に恨んではなかった。ただ、私が光を嫌うきっかけとなっただけだ。 そんなことを思い出していたら6時30分になっていた。少し目が見える。目が少しでも見えることはとても嬉しいことだ。 私は公園に行った。その公園も、闇に包まれていた。上を見上げると少しだけ綺麗な空を見ることが出来た。とても綺麗だった。ずっと見ていたかった。誰しもが1度は思うであろう、このまま時間が止まればいいのにと思った。 私の家庭環境も、あまり良いものではなかった。家に帰ったら、私の嫌いで目を見にくくする、光に包まれた空間が広がるであろう。それと同時に両親の人間としての闇を見える。 いくら闇が好きな私でも、人間の裏、闇は嫌いだ。それも、両親が言うのは私の事。 「失敗作だ。」とか、「産まなきゃ良かった」とかだ。 別に恨んでも、憎んでもない。だってそれは真実だからだ。だからいい。全てどうでも。 私は決心をした。死のうと。大好きな闇に包まれた空間で。その時ちょうど思い出した。確か、 「一緒に天国へ行こうね!」 って言っていた友人がいた。そうだ。あの子を呼んでみよう。彼女は冗談が好きではない子なので、その言葉も本心であろう。ああ。私の1人だけの友人はとても優しい。だって周りの環境があまり良くない私のために、人生に疲れた私のために、自分の人生を捧げてくれるのだ。 なんて素晴らしい!! 彼女はすぐに来た。とても早かった。 おまたせ!と彼女は言うと、私と同じように切れ味の良いナイフを持っていた。彼女がニコッと笑い、ほんとにいいの?と最後の問いかけをしてきた。そんなものいらない。私は彼女と幸せになりたい。 今思えば私は同性愛者という人なのかもしれない。さぁ、この嫌な世界ともお別れだ。私は彼女の問いにいいよ。と応えると、 「じゃあ一緒にお互いの心臓を刺そう!」 と言った。少し生々しいと思ったが、別に良かった。 来世は虐められずに、目が見えて、綺麗な空が沢山見れますように。 じゃあね。とお互いに言い、私たちはこの世を去った。
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朝早く起きた。時刻は5時だった。そんな私の目を覚ますかのように、一筋の光が差し込んでいた。 周りを見て、誰も起きていないことを確認した。 そして思った。 「これで最後の光にしよう」と。 よく、何事も諦めが肝心だ。という 私は今入院している。 施術を受ければ助かる可能性もある。だけど私は諦めようと思う。 病室を出た私は病院の庭のようなところに行く。空はとても綺麗だった。よく、ここで話していた私と同じぐらいの子がいた。だけどその子はもう居ない。彼女も諦めたのだ。 私は自分の家が近かったので家に帰った。誰も起きていなかった。だけど、家に差し込む光は、さっきのように綺麗ではなかった。 自室に戻った。そこは暗く、闇に満ちていた。ただ、そこの方が暖かく感じた。 両親が起きた。病院からの電話のようだ。お子さんが居ないんですだって。それはそうだ。私はここにいるから。 次の瞬間、両親が何故か私の部屋にやってきた。そして両親は言った。 「死んでる。死んでる!死んでくれてありがとう!」と。 最後まで意味のわからない人達だ。飽き飽きした。それはから私はあの病室で見た、暖かい光はみていない。
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