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オレンジのホウカゴ

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「オレンジのホウカゴ」のメインビジュアル

オレンジのホウカゴ

1 - 自殺した△△さん

♥

60

2024年02月28日

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ザワザワ…ザワザワ…

今日は、『オレンジのホウカゴ』を見れる日。

『オレンジのホウカゴ』に願い事をすると、なんでも叶うらしい。

そんな噂が広がったのは、ある女の子らしく……

○○

…あれ、?

○○

もう夜なのに…オレンジ色?

○○

……綺麗だな。

○○

私も…綺麗になりたい…

○○

…まぁ、叶うわけない…か

○○

自殺する予定だったけど…もう少し頑張ろうかな。

○○

もう今日は、帰ろう。

○○

え、

○○

この顔……本当に私、?

○○

でも…なんで…

○○

っ!

○○

あの…オレンジのホウカゴだ

○○

あの空を見ると、願い事が叶うんだ…

○○

これはビッグニュース!新聞部に教えに行っちゃお!

まぁ…こんな感じ。

願い事が叶うからこそ、ホウカゴに屋上に来る子が多いの。

でも…私は…

○○

『嫌い』かな

正直言うと、昼でも空がオレンジなわけだし、

『デタラメ』かもしれない。

でも、そんな噂を信じるのが人間。

あーあ、早く帰ってくれないかな。

私、用事があって屋上に来てるってのに。

……

○○

あッ…

○○

あの人って…

○○

人気の、△△さん?

○○

なんでこんなところに…

○○

バレちゃめんどうだし、隠れて見よう

△△

……

ガランッ

○○

え゛ッ?!

○○

ちょちょッ、△△さん!?

△△

え……

スッ…

ヒュ~~~

ドンッッ

○○

ぇ……ぇ……

きゃあぁぁッ!!屋上から男の子がッ(泣)

救急車だッ!救急車を呼べッ!

○○

う…そ、

目の前で自殺していた

それを見ていた私は、

『オレンジのホウカゴ』がトラウマになった。

あれから…何時間経った?

下は、救急車の音が鳴り響く。

先生も、生徒も。

心配な声を上げて。

ただただ私は、理解が追い付かなくて。

やっぱ、『オレンジのホウカゴ』は。

不幸を呼ぶ、オレンジの日なんだね。

少し噂に流れていた『不幸を呼ぶオレンジの日』

その日は、自殺やら殺人事件やら、物騒な事が必ず起こる。

今日は、『オレンジの日』なんだね。

絶望と悲しさで、分からなくなる。

「あぁ、なんでさっき、止めなかったんだろう?」

「私はなんで、いつもこうなんだろう?」

そんな言葉が、頭をよぎる。

「ごめんなさい。」の気持ちで胸が痛い。

止めていれば、こんなことには無らなかったはずなのに。

謝って済むことじゃないのに、私はひたすら、謝り続ける。

○○

ごめんなさい…許して…

馬鹿な私は、ずっと、ずっと謝り続ける。

ずっと…ずっと…

ガチャッ

扉が開く音がした。

「どうしよう、怒られるかな。」

と、言うよりも

「もう、楽にさせて。」

の方が強かった。

もう許されないところまで来たのに。

私は……

○○

ポロポロポロ……

泣いていた。止まらないぐらい、泣いていた。

先生

…○○さん

やだ…いやだ…

怒るだけで済まさないで。

私を、私も、楽にさせて。

もう、償いしかなくなった。

屋上に居るのは、私だけ。

だから、言い訳しても通用しないんだ。

あぁ、最後くらいは、楽しく居たかったな。

そのくらい、罪悪感に押されて、苦しかった。

先生

…今日は、早めに帰りなさい。

どうして?どうしてそれだけで終わらせるの?

もう苦しい。もう楽にさせて。

心の中の私が、そう呟く。

○○

はい……

私は、震える声で返した。

…………。

神様、仏様、ご先祖様。 こんな私を、こんな罪のある私で、ごめんなさい。

…辛いな。

早く、死ねないかな。

なんて、冗談みたいなことを言って。

ごめんなさい、△△さん。

止めたかった。でも、体が言うことを聞かなかった。

私は変わらない。昔から、悪いことがあれば、すぐ言い訳をして。

こんな自分、ウンザリだよ。

○○

…?

1つの紙が出てきた。

「○月△日 (水) 『オレンジのホウカゴ』で、人類滅亡。」

○○

誰…こんなこと、書いたの。

人類滅亡?戦争はとっくに終わったのに。

『不幸を呼ぶオレンジのホウカゴ』はそんなに不幸を呼ばない。

…本当に、滅亡しちゃうのかな。

そう考えると、怖くなる。

…どうみんなに話そう?

いや…どうしたら全員助けられるの?

準備が遅れたら、みんな死ぬ。

…………

やあ、君が○○さんだね?

○○

へ、?だ、誰ッ

僕が、△△。宜しくね。

○○

え……?

○○

△△さんって…死んだんじゃ…

確かに僕は死んだ。 だから、こうやって話してるんだ。

○○

…??

用はね、神様から言われたこと。 『人類救出ミッション』。

○○

人類救出って…

さっき見ていた、『オレンジのホウカゴ』の人類滅亡だよ。

○○

これ…本当にあるの…?

うん、あるよ。 それを知った者が○○さん。

○○

わッ私が1人で助けなきゃなの?

いや?あ、助っ人を何人か呼んでるんだ

○○

す、助っ人?

うん、助っ人! 明日の放課後、屋上に行ったら助っ人が待ってるから行ってね。

○○

え、えッ?

○○

えぇぇぇぇッ!?

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60

コメント

2

ユーザー

びっくりしました~!

ユーザー

急☆展☆開☆

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