魔物研究記録

重く、苦しい

鈍く、鋭い

とてつもない"殺意"を感じる

殺意はより一層強くなる

その時、感じていた殺意がふっと消える

首に冷たいものが当たる これは…金属の感触だ

逆手持ちの刀を首を押し付けられる

目の前には赤い目の中性的な人物

近づいてきたハルの顎に掌底をする

見るからに分かる、殺し慣れしてる動き

顎に強い衝撃が加わると、脳にもダメージが行く あの威力ではおそらく気絶する

全身から一気に触手を解放し、吹き飛ばそうとする

防御しようともしない人物、そのまま後ろに吹き飛ばされる

壁をぶち破り、廊下に出る

そう高々と言い放つと、男は刀を握る

瞬きをする暇もなく、胸に刀が刺さる

大量の触手を前方に放出し、男を押し潰そうとする

それをありえないほどのスピードで斬り刻んでいく 人間ができる動きではない

触手を切り潰され、首を掴まれる

首を掴まれた状態で地面に叩きつけられる

斬り刻まれて露出した心臓が、紫に輝く

直後、大爆発が起きた

研究所の3/1が焼失するほどの威力

蹴られ、殴られる まるで恨みをぶつけるように

不死身の体に、ダメージが入っていく

刀の柄で腹を突かれる 当然、吐くほどの痛みが奔る

痛みに怯み、思わず顔を下に向ける その顔に膝蹴りが入る

たった一人の人間に圧倒される 早すぎる太刀筋、重い拳 一発一発が致命傷に成り得る

骨も肉も潰され、内臓が痛む 眼球も片方が斬られ、その光を失っている

もう瀕死だ、回避もできない

仰向けに倒れるベルの心臓に、モノは刀を落とす