皆が頑張っている中。
僕は…霧亜は一人、立ち尽くしていた。
キリア
僕に出来る事は、何もない…
皆を説得する事も、原因を探す事も。
<俺>には出来ないよ。
キリア
なんか、魂とか使ったり…
キリア
出来ること、ないかな。
<俺>だってなにかしてやりたい
紬と遥を、助けてやりたい。
でも、あり得ないほどに。
キリア
(<俺>には、力が無さすぎる…)
キリア
(教えて、だれか)
キリア
(<俺>に出来ることを、教えて。)
そう、思っていたからか。
信じていたからか。
<俺>は不思議 な空間に飛ばされた。
キリア
(変な場所。)
変な場所、変な匂い。
妖精ちゃん
ねぇ。
…知ってる、人
キリア
…遥?
妖精ちゃん
うん、遥。
妖精ちゃん
…だった人。
キリア
…だった人?
妖精ちゃん
…そう。
妖精ちゃん
……もっと話してたいけど、今は時間がない。
妖精ちゃん
皆に教えて。
そう言って、遥は僕に[なにか]をした。
妖精ちゃん
ばいばい
……伝えなきゃ
そう思って僕は目を閉じた_____