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殺人鬼

第1話 - 殺人鬼

2018年07月31日

#恋愛

みー。

ただいま最新のニュースがありました。

兵庫県○○市に殺人鬼と見られるような者がうろついています。

この市にお住まいの方は、外出は控えてください。

お嬢様(ゆら)

あら、殺人鬼がうろついてるなんてけっこう物騒なのね。

メイド(まな)

そうですね。

メイド(まな)

お嬢様も気を付けてください。

妹様(美琴)

私も怖いわ。

メイド(まな)

妹様もお無理ならさず。

メイド(まな)

ニュースでもいっていましたが、外出は、お控えになさってくださいね。

お嬢様(ゆら)

ご飯とかどうするのよ。

メイド(まな)

屋敷内にあるもので作ります。

メイド(まな)

お嬢様方の心配はいりません。

妹様(美琴)

今日は、ハイチュウを一人でかいにいきたかったのに。

メイド(まな)

そうでしたか。それは残念で仕方ありませんね。

妹様(美琴)

ねえ、まな、どうにか買いにいけない？

メイド(まな)

では、私が車でお付き添いしましょう。

メイド(まな)

妹様は、歩いていっても、大丈夫ですよ。

妹様(美琴)

ほんとに？やったー！

お嬢様(ゆら)

ちょっとまな！

メイド(まな)

はい。

お嬢様(ゆら)

美琴が危険な目に遭ったら、どうするのよ‼

メイド(まな)

安心してください。お嬢様。

メイド(まな)

必ず、私がお守りしますので。

お嬢様(ゆら)

でも！

メイド(まな)

お嬢様、私の実力をお忘れですか？

メイド(まな)

私より強いものは、この世の中には、いないのですよ。

メイド(まな)

お嬢様もわかっているはずです。

メイド(まな)

私と戦ったとき、お嬢様ご自身がお勝ちになったことはありましたか？

お嬢様(ゆら)

なっないけど。

メイド(まな)

なら、殺人鬼から妹様を守れるはずですから。

メイド(まな)

大丈夫です。絶対守ります。

お嬢様(ゆら)

わっわかったわよ。気を付けなさいよ。

メイド(まな)

はい。ではいって参ります。

メイド(まな)

妹様行きましょう。

妹様(美琴)

うん！

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ。

メイド(まな)

では、妹様、私は車に乗りますので、ここからは、おきをつけてお歩きになってください。

妹様(美琴)

わかった！

妹様(美琴)

ランランルー！

タッタッタ！

メイド(まな)

まったく、殺人鬼とはどうゆうひとなのか、ちゃんと確かめないとね。

殺人鬼

おーい、そこのお嬢ちゃん！

殺人鬼

荷物が重いんじゃよ。

殺人鬼

家まで送ってくれんかね？

妹様(美琴)

え？

メイド(まな)

あいつは誰なのかしら？

メイド(まな)

そこら辺にいるおじいちゃん？

メイド(まな)

いやでもひげは、はえていないし

メイド(まな)

メイクをしてそうね。

メイド(まな)

そういえば、殺人鬼はばれないように仮装したりするとか、前にニュースできいたわ。

メイド(まな)

このおじいちゃんが殺人鬼なら、妹様が危ないわね。

メイド(まな)

おじいちゃん。

殺人鬼

おお、なんじゃ？

メイド(まな)

荷物なら私が持ってあげますよ。

メイド(まな)

でもさすがに、家まで送るのは、無理なので、家の近くまででもよろしいでしょうか？

殺人鬼

いいや、家まで送らんとアカン！

メイド(まな)

私たちは、忙しいんです。

メイド(まな)

どうしても、家まで送ってほしいのならば、周りのかたに頼めばいいじゃないですか？

殺人鬼

どうしても、お前らじゃないとアカンのじゃ‼

メイド(まな)

おじいちゃん元気ですね。

メイド(まな)

それにしてもおかしいですね。

メイド(まな)

起こる元気があるならば、ちゃちゃっと荷物は持てるはずなんですが。

殺人鬼

あ？

メイド(まな)

要するに、あなた、殺人鬼じゃないんですか？

殺人鬼

チッ！ばれたか。

殺人鬼

まあ、ばれたらいかしては返さないからな。

メイド(まな)

私に構いますかね？

妹様(美琴)

まな！危ないよ！

メイド(まな)

妹様、ご心配なさらず。

殺人鬼

妹様？そいつは、貴重な存在なのか？

メイド(まな)

ええ。この国をまとめる、女王様の妹です。

殺人鬼

とういうことは、姉がいるのか？

メイド(まな)

個人情報なので、これ以上お教えできません。

メイド(まな)

無駄話は、ここまで。

メイド(まな)

さっさと片付けちゃいます。

殺人鬼

はっ！俺に構うと思うなよ！

メイド(まな)

こちらこそ。

バンッ！

殺人鬼

うっ！

殺人鬼

なっなんだ！何が起こったんだ‼

メイド(まな)

調子ぶっこいてんじゃねーよ！

殺人鬼

え？

メイド(まな)

殺人鬼だから強い？んな訳ないだろが！

メイド(まな)

世界一強いやつをナメんな！

殺人鬼

離せ‼

メイド(まな)

うるせえな。

メイド(まな)

一生しゃべれないようにしてやるよ。

ガンっ！

殺人鬼

・・・。

妹様(美琴)

ちょっとまな、こいつ、大丈夫なの？

メイド(まな)

大丈夫ですよ。ちょっと眠らせただけですから。

妹様(美琴)

うっうん。

メイド(まな)

こいつは、このまま放っておきましょう。

メイド(まな)

さあ、妹様ハイチュウを買って帰りましょう。

妹様(美琴)

ええ・・・。

妹様(美琴)

(まな、めっちゃ恐ろしい・・・。今度からは、怒らせないようにしないと。)

メイド(まな)

買いましたね。じゃあ帰りましょう。

妹様(美琴)

そうね。

ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ。

メイド(まな)

お嬢様ただいま戻りました。

お嬢様(ゆら)

まな！美琴は？

メイド(まな)

こちらにいらっしゃいますよ。

妹様(美琴)

お姉様ただいま。

お嬢様(ゆら)

お帰り！無事でよかったわ！

妹様(美琴)

実はね、殺人鬼にあったの！

お嬢様(ゆら)

え？けがない⁉

妹様(美琴)

うん！まなが守ってくれたから。

メイド(まな)

☺、お嬢様、殺人鬼はしっかり眠らせましたから、ご心配なさらないでください。

お嬢様(ゆら)

え？眠らせたって？

メイド(まな)

殺人鬼があまりにもしつこいもんですから、お腹の方をぐいっとやってやりました。

お嬢様(ゆら)

まなはけがないの？

メイド(まな)

そりゃありませんよ。

メイド(まな)

殺人鬼は、けがどころか、頭から血が出ていましたね。

お嬢様(ゆら)

(まな、ほんとになにしたの⁉)

お嬢様(ゆら)

(怖いよ。今度からは怒らせないようにしよ・・・。)

メイド(まな)

そろそろお昼ですので、ご飯をつくって参ります。

お嬢様(ゆら)

ええ・・・。

お嬢様、妹様。

(まな、恐るべし・・・。)

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