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境界局本部。
朝。
颯は廊下を歩いていた。
周囲の局員の視線が変わっている。
「第十二席候補……」
「異骸級任務で……」
聞こえる声。
颯はまだ正式な十二席ではない。
でも。
少しずつ認められている。
訓練場。
颯は唯と向き合っていた。
赤橙 唯《蒼祈》
颯が走る。
第一剣技。
《断歩》。
しかし。
唯は軽く避ける。
赤橙 唯《蒼祈》
赤橙 唯《蒼祈》
赤橙 唯《蒼祈》
颯は黙る。
赤橙 唯《蒼祈》
赤橙 唯《蒼祈》
颯は木刀を握り直す。
同時刻。
医療区画。
白夜。
風雅は検査を受けていた。
医師
風雅は静かに聞く。
緑龍 風雅《白夜》
医師
医師
風雅は自分の手を見る。
そこには。
黒い紋様。
しかし。
表情は変わらない。
緑龍 風雅《白夜》
それだけ言った。
その夜。
颯は偶然、医療区画の前を通る。
扉の向こう。
聞こえる声。
「白夜さんの状態については……」
颯は足を止める。
白狐 颯
風雅が。
苦しんでいる。
知らなかった。
自分たちを守っている第一席が。
誰よりも傷付いていること。
扉が開く。
風雅と目が合う。
白狐 颯
風雅は少し笑う。
緑龍 風雅《白夜》
颯は頷く。
白狐 颯
風雅は少し黙る。
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
白狐 颯
その言葉。
風雅は少しだけ目を伏せる。
緑龍 風雅《白夜》
緑龍 風雅《白夜》
颯は気付く。
十二席は英雄だから強いんじゃない。
守りたいものがあるから。
強くあろうとしている。
地下第五封印区画。
黒核。
ドクン。
ドクン。
黒い粒子が揺れる。
「白夜」
「境界」
「二つの力が、近付いている」
しかし。
その意味を。
まだ誰も知らない。
#krpt
紅優
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コメント
3件
風雅さんの「必要がなかったから」と「守りたいんだ」という台詞、めちゃくちゃ刺さりました。第一席だからこそ抱えるものを一人で背負おうとする姿と、それに気づいた颯の「仲間じゃないの?」が対比になっていて、十二席の在り方の深さを感じる回でした。白夜というタイトルも、風雅さんの状態と重なって切ないですね…。