イギリス
ッ......忌まわしき兄、
イギリス
大英帝国
アメリカ?
....はは、お前が私の名を呼ぶな
アメリカ?
虫唾が走る((ニコッ
ソ連
おいおいどうなってんだよ......
中国
まさかアメリカが操られていたなんて......
タイ
ッ.........
インド
...............
ナチス
(大英帝国....?数年前、裏社会で最も恐れられた人物か。でもなぜここに?行方知らずだったはず)
イタ王
!!
パラオ
ヒィッ.....
イギリス
ッ......なぜここに....アメリカを返せ((低音
アメリカ?
いいだろう。私の器として十分役立ったからな
イギリス
ッ!!貴様!!
アメリカ?
あははッ!
アメリカ
((バタンッ
イギリス
!アメリカ!!
日帝
......!!
英国がそう言った途端、英国の後ろから黒いモヤが現れた。最初は煙のようだったが、その煙は段々と人の形を作り上げていった。
日帝
(誰だ......?)
大英帝国
Hi〜♪
イギリス
ッ!?いつの間に.....
いきなり現れたかと思ったら優雅に歩き出し、英国から少し距離をとった。
全身黒づくめ、黒いマントに先端の緑色の光が際立つ怪しい杖を持っている。英国にそっくりな容姿をしているが、英国と違って切れ長の緑目が鋭くこちらを見つめていた。
日本
あれが....イギリスさんのお兄さん......
にゃぽん
目に光がない......
フィンランド
............
スペイン
(威圧感がすごい......)
海
(......前に聞いたことはあったけれど、これほどまでに強い魔力を持ち合わせているなんて......押しつぶされそうだ)
空
(きつい......この場の空気を吸っているだけで辛い。重すぎる)
日帝
(背丈も顔もそっくりだ....おそらく双子。だが、見た感じ仲は相当悪い.....だって、お互いを見る目が敵を見る目だ)
大英帝国
お前、気づくのが遅すぎるんだよ
大英帝国
こののろまが((ニコッ
イギリス
......もしかして、本部に戻る途中に私のシルクハットにスライムを付けたのはお前か?
大英帝国
その通り♪ちょっとしたイタズラだよ
大英帝国
お前の間抜けずらを見るのは心底楽しいのでね((ニコッ
イギリス
ッ...........
ソ連
じゃあ、日帝を魔法界新聞で晒したのもお前か?
大英帝国
あぁ((ニコッ
その方が都合がいいだろ?
日帝
は......?
ナチス
......じゃあ、○○村の大火事も?
大英帝国
そうだな((ニコッ
大英帝国
私が全てやった
イタ王
ッ......!!
大英帝国
本当にお前らが単純で良かったよ((ニコッ
大英帝国
まぁ具体的には、アメリカの意識を私がコントロールした感じかな?
大英帝国
だから私とアメリカは繋がっている
大英帝国
ずっとな((ニコッ
イギリス
ッ......なぜそんなこと!!
大英帝国
お前と違ってアメリカには才能がある......だからこれからも私の右腕として動いてもらおうと思っているよ((ニコッ
イギリス
させてたまるか!!!
イギリス
Torment!!
(苦しめ)
大英帝国
Obey!
(服従せよ)
イギリス
ッ!?あ"っ!?
大英帝国
はははッ!!出来損ないのお前は私に勝てない、永遠にな...。
ソ連
ッ!イギリス!!
中国
イギリス!!
タイ
ッ......!
大英帝国
お前らもだ。((スッ
ソ連
!?動けねぇッ....!
中国
ッく.....!
タイ
いっ!?
インド
ッ......
日帝
ッ......
日帝
(なんて酷いことをするんだ....!しかも実の弟に....ッ!)
大英帝国
さてと
大英帝国
そこのお嬢さん?((ニコッ
日帝
.....?
日帝
(....私?)
ナチス
ッ!?来るな!!
大英帝国
邪魔だ
ナチス
ッ!?カハッ!!
イタ王
ナチ!!
フィンランド
!?ナチスさん!!
スペイン
ッ!!
パラオ
ヒィッ!
日本
はぁッ....!?
にゃぽん
いやぁッ!!((泣
海
ナチスさん!!
空
ナチスさん!
日帝
!?先輩!!
大英帝国
君はこっちだ((グイッ
日帝
!?離せッ...!
日本
!日帝さん!!
スペイン
ッ......
大英帝国
こんばんは、私は大英帝国と申します。以後お見知りおきを((ニコッ
日帝
ッ......
フィンランド
日帝!!
海
日帝姉ちゃん!!
空
日帝姉ちゃん!((泣
イタ王
ッ......
パラオ
ナイチッ!!
ナチス
ック......
大英帝国
うるさいなぁ....少し黙れ
日本
ん!?
海
ん!んん〜〜〜!!!
フィンランド
(口を塞がれた....おそらく日帝さん以外全員)
にゃぽん
ん、ん!
パラオ
ん〜〜((泣
大英帝国
少しはマシになったな
大英帝国
さて、私は君と話がしたかった
日帝
ッ......貴様と話すことなどないッ....!
日帝
早く全員を解放しろ!
大英帝国
ほう、この私に指図か?いい度胸だ
大英帝国
気が強い女は嫌いじゃない
日帝
意味がわからない....この手を離せ
大英帝国
ふっ......その前に((スッ...
ナチス
!?
(貴様ッ......!)
日帝
!?おい!!離せ!!
大英帝国
嗚呼....この時をずっと待っていた....
大英帝国
ずっと...........
大英帝国
....やはり美しいな、無垢で穢れもない
大英帝国
私の妻に相応しい((ニコッ
ナチス
(は?)
フィンランド
(......え?)
海
(はぁ!?)
空
(え......?)
ソ連
(............狂ってるな、こいつは)
日帝
......は?
日帝
いや、笑えない冗談はよせ......気持ちが悪い
大英帝国
私はジョークが嫌いでね、わざわざ言わないさ
大英帝国
私は本気だ....
日帝
ッ......なぜ....?
大英帝国
お前には素晴らしい力がある.....私とお前がつがいになれば、魔法界を支配できるんだ......素晴らしい世界を創りあげられる
大英帝国
ふふ、お前に拒否権は無い
大英帝国
事が済んだら、永遠の愛の契りをしよう
日帝
ッ......こんなのッ....おかしい!狂ってるッ!!
大英帝国
いずれそんな考えも無くなるさ
日帝
ッ......((ブルブル
大英帝国
お前の父親が邪魔さえしなければ、こんな事にはならなかったのになぁ.....
日帝
!?父、上が?
大英帝国
あぁ((ニコッ
大英帝国
......すぐ近くにいるんだろ、江戸、フランス
日帝
!!
フランス
............
日本
!!
(僕たちを助けてくれた人だ!)
日帝
フランス!!
大英帝国は、フランスの姿を確認すると一旦私から離れた。気味の悪い笑みを浮かべながら、緑色の鋭い目がフランスを貫く。
フランス
どうせ邪魔しなくても、日帝ちゃんを奪おうとしたでしょ?
フランス
本当に酷い人。
大英帝国
ふふ、お前が言えることでは無いがな
フランス
......君の思い通りにはさせないよ
フランス
日帝ちゃんを返して
大英帝国
私に命令するな。......はッ、その生意気さ、アイツにそっくりだな
大英帝国
相変わらずだ。
フランス
僕と兄さんを一緒にしないで貰える?
日帝
(お兄さんがいたんだ....)
大英帝国
可哀想になぁ.....出来損ないの兄の元で一緒に育って。
大英帝国
元から駄目なのがもっと駄目になっている((笑
フランス
ッ!!兄さんを馬鹿にするな!!
フランス
兄さんはお前なんかより強くて立派な人だ!!
フランス
負け犬はお前だ!!!
大英帝国
なんだと?((低音
フランス
!?あ"ぁ!?
大英帝国
あはははは!! " あの時 " と同じだなぁ!?今は " アイツ " がいない....お前を助けられる者は誰もいない!!!
フランス
カハッ....あ"グッ"
日帝
!?もうやめてくれ!!
日帝
(白目をむき出している....このままじゃ殺されてしまうッ....!!)
中国
(......?誰か来る)
大英帝国
!?
フランス
カハッ...はぁ...はぁ......
日帝
!?誰だ......?
大英帝国
......いたのなら最初から出てこい、腰抜けがッ....
江戸
その腰抜けに負けた君は、哀れな負け犬だねぇ......
大英帝国
なんだと....?((低音
江戸は気づいたら日帝の方に向かっていた。日帝は痛みで思うように動かない体をなんとか支えてその光景を見上げていた。
日帝
ッ!父、上....?
江戸
遅れてごめんね、日帝....((微笑
江戸
久方ぶりだね、嗚呼、こんなに大きくなって......
日帝
あ、あッ......
ずっとずっと会いたかった人が目の前に現れて、感極まらない人なんているだろうか?少なくとも私は父上の姿を認識した途端、我慢出来ずに泣き出してしまった。
嗚呼、全然あの頃と変わってないなぁ......慈愛に満ちた顔に落ち着きのある声。私の大好きだった優しい眼差し。ずっと探してきた私の大切な人......
日帝
ッ....あ"ぁ...なんで....ずっと帰ってこなかったの....((ポロポロ
江戸
ッ............
日帝
ッ...会いたかった....((泣
江戸
私もだよ....((微笑
ナチス
...........
パラオ
(ナイチ......)
大英帝国
時に江戸よ、お前に私の呪いは効いていないのか?私からは随分と進行しているように見えるが
日帝
!?え、呪い!?
江戸
まぁね((ニコッ
江戸
おかげでこの様だよ、君が呪いをかけて逃げさえしなければ私は早く日帝に会えていたんだ
大英帝国
そうかい......事が済んだら死んでもらう。目障りだ((低音
江戸
構わないよ((ニコッ
日帝
ッ......
どういう事だ......?父上と大英帝国は前に会っていた?しかも戦ったことがあるような言いぶりだ。
大英帝国
............!
大英帝国
((ニヤッ
江戸
?
日帝
.......?
日帝
(何をするつもりだ?)
日帝
!?
大英帝国は、目にもとまらぬ速さでフランスに近づいたのだ。先程飛ばされた杖を拾いながら。
父上も想定外だったのか、その様子を目を見開いて見ている。
フランス
!?いッ!?
日帝
!!やめろ!!
倒れているフランスの傍に来た途端、フランスの髪を引っ張りあげ、首に杖を添えたのだ。
日本
(なんて汚い事を......)
フィンランド
(これは酷いな)
フランス
ウッ......
江戸
......何のつもりかい?
父上は顔には出ていないが、怒りを抑えて発言しているのが分かる。父上らしくない重い言葉の発し方だったから。
大英帝国
此奴が死んで欲しくなければ、こちらへ来い
大英帝国
その場に杖を置いてな
日帝
ッ!貴様!!
江戸
いいんだよ日帝、ありがとうね((微笑
日帝
ッ...!父上......
すると父上はその場に杖を置き、涼しい顔で大英帝国の方へ歩き出した。心なしか歩き方がぎこちないように感じる。おそらくずっと外に出ていなかったのだろう。大英帝国が言っていた呪いのせいか、はたまた別の理由があるのか......
どちらにせよ、大英帝国が父上に呪いをかけたというのは間違いない。どうしてそんな事を......許さない
江戸
......来たよ。早くその子を解放してくれないかい?
大英帝国
ふッ.....
父上が自身の目の前に来た事を確認した大英帝国は、フランスを乱暴に投げ放った。
フランス
いッ....!
にゃぽん
んん〜!!
(フランスさん!!)
日本
(酷い....酷すぎる!!)
江戸
その子を乱暴にしないでくれるかい?私の大切な子なんだ
フランス
ッ......江戸さん....
大英帝国
血の繋がりもないのにか?笑わせるな。
江戸
大切なのは血の繋がりではないよ
江戸
君が一生理解できない、絆だ
日帝
(父上......)
大英帝国
......お前の思想は相変わらずつまらない
ガンッ!!!
(大英帝国が江戸を地面に叩きつける)
日帝
!!父上!!
江戸
ッ!!((ズキッ
大英帝国
お前はまだ殺せないからな。
大英帝国
早く事を済ませて呪い殺してやろう
日帝
やめろ!!父上を離せ!!
大英帝国
....あぁ、これでも日帝の父親かぁ....
大英帝国
なら、なるべく早く殺してやる。苦しまないようになぁ((ニヤッ
日帝
貴様ッ!!
フランス
江戸さん!!
江戸
ウ"......((チラッ
フランス
!......?
江戸
......。((スッスッ
フランス
ッ!!....((コクッ
日帝
......?
大英帝国
よそ見する暇あったら私と戦ったらどうだ?あ"ぁ?((グググ
江戸
いッ.....この状態で、私と戦いたいと言うのかい?
大英帝国
ふッ......お前がこの片手も退かすことが出来ないのが悪いだろう?
大英帝国
面倒だから、このまま始めよう
日帝
(ッ.....何をするつもりだ?)
大英帝国
Obey
(服従せよ)
日帝
!?
(体が!!)
日本
!?
(体が勝手に!)
にゃぽん
んっ!?
海
!!
(クソッ!体が言う事を聞かない!!)
空
ッ!
大英帝国がそう言い放った途端、私を含めた東洋最強の魔法使いの種族らが強制的に動かされたのだ。そして、大英帝国を囲むように立たされた。
大英帝国
Release it
(解除せよ)
日本
ッは!
日本
!?喋れる....!
にゃぽん
!体も自分で動かせる!
海
ッ.....
空
(解除魔法、かな?体の拘束も無くなった......でも、さっき吹き飛ばされたせいで体は痛いし、思うようには動けない)
日帝
............何のつもりだ?
大英帝国
ふっ、力をあるべき所へ戻すんだよ......そう、君だ((ニコッ
日帝
....は?
江戸
........
ナチス
(.........!!もしかして、東洋最強の魔法使いの書は本当だったのか....だとしたら、やはり本当の力を持っているのは日帝だ)
ナチス
(だが、先程の戦闘で日帝は魔法を使っていない。魔力が戻っているのは一目で分かったのだが....なぜ?)
日帝
.........意味が分からない
日帝
私は力のあるべき場所じゃない
大英帝国
それを否定する権利はない
大英帝国
君は生まれながらにそういう運命だったのだよ
大英帝国
分かるか?イギリス
イギリス
ッ......
大英帝国
.....はっ、まぁいい
大英帝国
始めるぞ
大英帝国
Obey
(服従せよ)
日帝
ッ!
(また体が....ッ!)
すると、父上も含めて東洋最強の魔法使いの種族は手を繋がされた。円の中心には大英帝国がいる
父上以外は不安そうな表情を浮かべていた。私自身、正直恐怖を感じるし何が起こるか分からない。
大英帝国
ついにこの時が来た......ふふ
日本
......にゃぽん、大丈夫だから
にゃぽん
!....うん
空
兄ちゃん....
海
......大丈夫だ、きっと
空
ッ....うん
江戸
......このまま呪文を唱えても無駄だよ
大英帝国
負け犬は黙ってろ
江戸
そうかい.......怖がらなくていいからね、日帝
日帝
!......はい
大英帝国
では、いくぞ。
大英帝国
ーーーー〜〜ー.
日帝
..........?
すると大英帝国は、何か紙を見ながらブツブツと呟き始めた。ところどころ聞こえはするが、何を言っているのか分からない。どこの言語なのか、それすらも分からない
日帝
ッ......なんだ、くる、し
日本
ッ.....!皆、目が....
にゃぽん
光ってッ
海
フゥ....
空
ウッ...目が痛いッ
江戸
ッ........
大英帝国
.........?おかしい。力が足りない
パラオ
ッ!?ん〜〜((泣
大英帝国
......あ?なぜ東洋の種族でもない餓鬼の目が赤い?
日帝
ッ......え?
大英帝国の言葉を聞いてそちらの方を見てみたら、なぜかパラオの片目が赤く光っていたのだ。パラオも目が痛むのか、声をあげている。
赤い目は東洋最強の魔法使いの種族にしか現れないはず、なぜ?
いや、そんな事よりもパラオが危ない。何とかしなければ
大英帝国
......まぁいい。お前も来い
パラオ
ん!?
イタ王
ん!!
(パラオくん!!)
スペイン
ッ......
(子供まで巻き込むなよ......)
パラオ
ん、んん!!((泣
大英帝国
泣くな。早く日帝と手を繋げ
日帝
貴様ッ!!まだ幼い子供なんだぞ!?
大英帝国
関係ない
大英帝国
いずれ死ぬ価値の無い物には興味無い
日帝
貴様の価値基準は理解しかねる
日帝
それに誰もがいずれ死ぬ....私も、お前も
大英帝国
死なないさ、君の力がある限り永遠にな
大英帝国
おい餓鬼、早くしろ。モタモタするな
パラオ
ッ....((泣
日帝
大丈夫だパラオ((ギュッ
日帝
こいつの事は無視していい
パラオ
ッ....((コク ((泣
そして、パラオも強制的に手を繋がされた。再び呪文を聞かされる。呪文を唱えられるたびに体の底から火傷にも似た熱を感じるようになり、息も上がって苦しさが増していった。
みんなの目も赤く燃えるように光っていて、苦しそうな表情を浮かべている。なぜかパラオと日本は片目だけ光っていた。
だが1人だけ、両目でも片目でもなく全く赤く目が光っていない人物がいた。
そう、父上だ
大英帝国
やはり足りない.....なぜだ、全員揃っているというのに!!
日帝
フゥ...フゥ....
日帝
(苦しッ....これ以上続いたら......)
江戸
.........
海
ッ!?日帝姉ちゃん!?
海
顔が、ものすごく青白いよ....!?
日帝
ッ...ぇ......
パラオ
ん!!
(ナイチ!!)
空
!?
日本
ッ!ほんとだ....
にゃぽん
嘘!?
日本
ッ....も、もうやめてください!!
日本
みんなの体が持ちません!!
大英帝国
うるさい!!
大英帝国
なぜだ....何が足りない...((ボソボソ
日帝
あ"ッ....あ"ガッ...ゴホッ
江戸
ッ!日帝!!しっかり!
ナチス
(日帝ッ!!)
日本
(まずいッ......!白目をむき出して泡まで吐いてるッ....)
にゃぽん
ッ!!もうやめてぇぇぇ!!!!((泣
大英帝国
ッ!!
日帝
カハッ!!....ハァ...ハァ......
日本
日帝さん!
海
日帝姉ちゃん!!
大英帝国は、にゃぽんの叫び声を聴いたからか魔力を上げるのを止め、呪文を中断した。
意外に人の心はあるのかと思ったのもつかの間、大英帝国は父上の方へ向き直って何か言おうと口を開いた。
大英帝国
江戸、お前....何をした?
江戸
......何って?
あぁ、にゃぽんの叫び声を聴いたからではなく、何かに気づいたから中断したのか......でも何に気づいた?
大英帝国
しらばっくれるな
大英帝国
呪文を唱えている時、お前だけ目が光っていなかったなぁ?
大英帝国
何をした?
江戸
さぁ、何の事だか......自分の目を自分で見る事なんて出来ないからねぇ
大英帝国
ほざくな
大英帝国
貴様の戯言に付き合ってる暇は無い((グッ
江戸
ッ....着物を引っ張らないでくれ、生地が伸びてしまうよ
大英帝国
言え
日帝
父上を離せ!
江戸
日帝、私は大丈夫だから((微笑
大英帝国
何をした?
江戸
ふふッ....
大英帝国
......何を笑っている?馬鹿にしているのか?
江戸
そんな、とんでもない
大英帝国
............ッ!なんだ、この揺れは?
その言葉を聞いた皆は、視線を辺りに回したり、顔を動かして見ていたりと様々な反応を見せた。
日帝
(たしかに、わずかに地面が揺れているな)
江戸
ふふ、やっと気づいたようだね((ニコッ
大英帝国
......何をした?((低音
日帝
ッ....((ブルブル
今までに聞いたことがない怒りを含んだ低音の声を聞き、思わず身震いした。辺りの空気が変わる......怒りと憎しみが混ざったようなドロドロした重い空気に私は顔を歪める
皆も険しい顔をしてその様子を見守っていた。父上だけは涼しい顔をしている。そんな態度の父上に痺れを切らしたのか、大英帝国は杖を取りだした
大英帝国
Torment
(苦しめ)
江戸
ッッ!!あ"ッ
日帝
!!や、やめてくれ!!!
大英帝国
その仏のような笑みを苦痛で歪ませてやろう
江戸
ッ....ふふ、君には無理だよ
江戸
何も分からない君には((ニコッ
苦しみの魔法......確実に苦しいはずなのに、父上は顔色一つ変えずに話す。
江戸
じゃあ教えてあげるよ、私が何をしたかを
大英帝国
!
すると大英帝国は、魔法を解いた。
何も言わずに冷たい目で父上を見下ろし、父上からの回答を待っていた
江戸
ふふ....少し話しづらかったから助かるよ((ニコッ
大英帝国
言え。何をしたか答えろ
父上は、大英帝国を逆撫でするように語りかける。おそらく、これは策略。相手を揺らがそうとしているのだと何となく思った。流石は父上。
しかし、相手も相手だ。そう簡単には揺らがない
そして父上は、ゆっくり口を開いた
江戸
私は.....
江戸
何もしていないよ((ニコッ
大英帝国
...は?
日帝
え?
ナチス
............
(何もしていないってどういう事だ.....?それは答えになるのか?)
大英帝国
......ふざけるのも大概にしろ
江戸
私はいたって真面目だよ((ニコッ
江戸
だって、私に力は無いんだもの((ニコッ
日帝
......え?
大英帝国
......どういう事だ?
大英帝国は怪訝した顔で父上の様子を見ている。皆もその言葉の意図が分からず、困惑した表情を見せた。
江戸
言っただろう?このまま呪文を唱えても無駄だよって
江戸
もう私に東洋最強の魔法使いの力は無いから、何かしたくても何も出来ないんだよ((ニコッ
江戸
だから、私は何もしていない
日帝
............
じゃあ、力はどこへ......力は消したくても消えないから、もし父上の言っていることが本当だとするなら、力は他の人へ渡ってる事になる......もしかして......
大英帝国
......はっ
大英帝国
いない......あいつが...
江戸
............((ニコッ
大英帝国
ッッ!!
大英帝国
ッッッフランスーーーーー!!!!!!!!!!!!