テラーノベル
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過呼吸注意‼️
練習が始まっても、空気は重いままだった
影山の打つサーブは、いつも以上に重く、鋭い。俺が必死にレシーブを上げるたびに、影山の視線が突き刺さる。
影山がネットを挟んで歩み寄ってくる。
その歩調に合わせて、俺は無意識に一歩、後ずさりをした。
当然、俺の心臓が跳ねた。
俺の脳裏に、中学の頃に言われた冷たい言葉がフラッシュバックする。
『男が好きなんて気持ち悪い』 その言葉が、もし影山の口から出たら。そう思うだけで、足元が暗い闇に飲み込まれそうになる。
俺は、自分を守るために精一杯の「壁」を作った。
だが、その壁こそが影山の逆鱗に触れることを、俺はまだ知らなかった。
影山の声が、一段と低くなる。
影山にとって、俺が誰に何を言われ、何に傷ついているのかを知る由はない。
ただ、自分にだけ見せない「顔」があること、自分にだけ頼ろうとしない「頑なさ」があることが、猛烈な嫉妬となって胸を焼いていた。
影山がネットを激しく揺らし、日向に詰め寄る。
その瞬間、俺の脳裏に、中学の時の光景が鮮明にフラッシュバックした。
『うわ、マジか。男が男を好きとか、気持ち悪いな』
『あいつ、俺たちのこともそういう目で見てんのかな。近づかない方がいいぜ』
笑いながら浴びせられた言葉。冷ややかな視線。
自分に向けられた「汚いものを見るような目」
それが、今の影山の厳しい視線と重なり、俺の視界が急激に歪み始めた。
や だ 、 ッ … " 影 山 だ け に は 、 知 ら れ た く 、 " な い … ッ゛
気 持 ち 悪 い っ て 言 わ れ た ら 、 … も う 隣 に い ら れ な い 、 ッ
… ト ス が 呼 べ な い 、 ッ"
急に、酸素が肺に届かなくなった。
俺は喉をかきむしるようにして、激しく呼吸を乱し始める。
影山の声に、俺はビクッと体を強張らせ、後ずさる。
背中が冷たい壁に当たり、逃げ場がなくなった。
肩が激しく上下し、顔色がみるみるうちに青ざめていく。
焦点の合わない瞳は、影山を見ているようで、ここではないどこか、もっと暗い過去の闇を見つめていた。
影山は慌てて俺の肩を掴んだ。
だが、その接触さえも、今の受難の日向にとっては恐怖の引き金でしかなかった。
影山side
その後も過呼吸はひどくなる一方だった。
日向はその場にへたり込み、胸を押さえて苦しげに喘ぐ。
俺は、自分の執着が日向をここまで追い詰めてしまったのかという後悔と、それでも日向を放したくないという歪んだ独占欲の間で激しく揺れた。
だが、目の前で今にも壊れそうな日向を見て、俺の体は本能的に動いた。
俺は日向の横に座り込み、拒絶されるのを覚悟で、その細い体を背後から強く抱きしめた。
日向の背中から伝わる、異常なまでの鼓動。冷え切った指先。
俺は、日向の耳で何度も何度も名前を呼んだ。
自分の体温を分け与えるように、強く抱く。
俺は、日向が何を隠しているのか、その正体を知らない。
それでも、たとえそれがどんなにドロドロとした暗い感情であっても、自分だけはそれを受け入れ、自分の支配下に置いておきたい。
日向side
激しかった俺の呼吸が、少しずつ、一定のリズムを取り戻していく
雨音だけが響く体育館で、俺は自分の体が影山の逞しい腕にすっぽりと収まっていることに、ようやく気づいた。
耳元で聞こえる、自分と同じように速く、力強い鼓動
それは、日向が一番欲しくて、でも一番「汚してはいけない」と思っていた聖域だった。
……… 見 ら れ た …… あ ん な か っ こ 悪 い 所
『 気 持 ち 悪 い 』っ て 、思 わ れ た か な 。..... 俺 、な ん て 言 っ た っ け
過去のトラウマと、今この瞬間の影山への恋心が混ざり合い、俺の心は限界を迎えていた。
ど う で し た か ~ 🙄 💭 ---------------------------------------------------------- NEXT → ♡500 以 上 遅 く な っ て し ま い す み ま せ ん 🥲 🙏🏻 次 回 【 過 呼 吸 が 収 ま り ______ 】
コメント
7件
うわーーーーっまじで前回のやつ💬し忘れたし遅れてごめんねーっ💦💦 やっぱ過呼吸っていいね影日なっていいね😃😃😃😃❤ かげやまぁぁぁいい男すぎる😭💞しかも影山あれほぼ告白してるも同然だよ(??)はーーもう好きです🧚🏻🧚🏻次も待ってるねーー❤️❤️
あぎゃっ、、 す、好きぃ!!
お?お?影山にも少し恋心が出てきたのか?過呼吸✨影山が適切に対処しているだと!?この後の展開が楽しみ!!