気がつくと、咲希は眩しい光に包まれ 目をこすりながら立ち上がった。
天馬咲希
周囲を見渡すと、そこには 見たこともない不思議な世界が 広がっていた。
空は虹色に輝き、キラキラと 星が瞬きながら流れている。
天馬咲希
ふと、近くにあった鏡に目をやると 自分の姿に気づき、驚きの声を上げた
天馬咲希
嘘、これアタシ?!
体が少し大人びて 髪も少し長くなっている。
そして、着ているのは幼い頃に 憧れていたロリータ風の 可愛らしいドレスだった。
天馬咲希
着たいって思ってたドレスに
すっごい似てるし!
???
天馬咲希
突然、背後から声が聞こえ 振り返る
???
新しいアイドル?
天馬咲希
???
赤井めが姉ぇで〜す♪
天馬咲希
どこなんですか?
天馬咲希
すっごく変わってるし
天馬咲希
だったりしちゃって、、
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
ここまで来たの?
赤井めが姉ぇ
アイドルたちが輝くための
特別な世界よ。
天馬咲希
めが姉ぇはニコリと 笑いながら説明を始めた。
赤井めが姉ぇ
アイプリブレスを持つ者が
特定のアイテムに触れることで
来られる場所なの。
赤井めが姉ぇ
触れてここまで来たでしょ?
天馬咲希
天馬咲希
天馬咲希
ここに来るアイテムだったんだ)
天馬咲希
天馬咲希
その、アイプリ、、ブレス?
天馬咲希
持ってないんですけど、、
赤井めが姉ぇ
不思議なのよねぇ、、
赤井めが姉ぇ
アイプリブレスを持って
この世界を行ききするのに
赤井めが姉ぇ
天馬咲希
アタシ、帰っても
天馬咲希
心配すると思うし、、
赤井めが姉ぇ
やまやまなんだけど──
赤井めが姉ぇ
アイプリブレスを使って
赤井めが姉ぇ
行ききすることが出来るの
赤井めが姉ぇ
アナタの世界に帰ることは──
天馬咲希
天馬咲希
この世界から出られないって
事ですか💦?!
天馬咲希
アタシがクローゼットなんて
開けちゃったから、、、
赤井めが姉ぇ
安心してくださぁ〜⤴い⤵!
赤井めが姉ぇ
赤井めが姉ぇ
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
最近、多くて
赤井めが姉ぇ
アイプリブレスを渡してるのよ
天馬咲希
きらきらと輝くそれを手に取ると 自然と腕に装着された。
赤井めが姉ぇ
せっかくだし、アナタも
「アイプリ」やってみない?
天馬咲希
アタシが✨!?
赤井めが姉ぇ
お披露目ライブをやってるのよ
天馬咲希
アタシ、歌もダンスも
上手くないし
天馬咲希
来れただけだから
アタシがやるのは──
すると、めが姉ぇはふと優しく 微笑みかけながら問いかけた。
赤井めが姉ぇ
アイドルは好き?
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
天馬咲希
天馬咲希
ずっと憧れてました!
天馬咲希
ずっと病院に入院してて、、
天馬咲希
退屈で、寂しくて…。
天馬咲希
同い年くらいの子達が自分で
作ったアイドル衣装を着て
踊ってるのを見たんです。
天馬咲希
輝きたいって思ったんです。
めが姉ぇは笑みを崩さず カードとヘッドホンを差し出した。
赤井めが姉ぇ
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
赤井めが姉ぇ
思う気持ちがあれば
赤井めが姉ぇ
なれる権利はあるわ
赤井めが姉ぇ
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
コードを挿してみて
言われた通りに操作すると ヘッドホンから優しいメロディが 流れてきた。
咲希はその音楽に心を奪われ 体がビビーンと震えるのを感じた
天馬咲希
曲、、?
赤井めが姉ぇ
世界に一つのアナタだけの曲よ
すると突然、空からカメラが 降ってきて、咲希の頭に コツンと当たった。
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
天馬咲希
病院で使ってたカメラ?
天馬咲希
壊れちゃって捨てたって
お母さんが言ってたような、、)
手に取ってフォルダーを開くと 幼い頃の映像が再生された。
そこには、小さな咲希が もう一人の女の子と一緒に 踊りながら歌っている姿が 映っていた。
赤井めが姉ぇ
赤井めが姉ぇ
もしかして、、、)
天馬咲希
ダンスを真似て、ぎこちなく踊る二人 でも、その姿はとても楽しそうで 歌声には純粋な輝きがあった。
天馬咲希
こんな風に笑ってたんだ。)
咲希は映像を見ながら 胸が熱くなるのを感じた。
そして、顔を上げ 力強く宣言した。
天馬咲希
アイプリやってみます!!
天馬咲希
赤井めが姉ぇ
そんなすぐに覚えたの?!
赤井めが姉ぇ
特権なのね、、、、)







