朋絵
朋絵
変わらない高橋が立っている
朋絵
朋絵
朋絵
朋絵
朋絵
朋絵
駆け寄りたかったが動けない
ここで気づいた
自分の視点
病室全体が見わたせる
まるで宙を漂っているような…
朋絵
朋絵
真理亜
真理亜
朋絵
朋絵
朋絵
高橋は真理亜と向かい合っている
朋絵が目に入らないかのように
朋絵
朋絵
真理亜
朋絵
真理亜が指をさしたのは──
自分ではなかった
朋絵
それは病室に置かれた水槽のようなもの
スパゲッティのような多くの管が繋がれている
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
朋絵
朋絵
真理亜
真理亜
朋絵
朋絵
朋絵
朋絵
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
朋絵
朋絵
高橋
高橋が両膝をつく
そして慟哭
高橋
高橋
高橋
高橋
朋絵
朋絵
朋絵
胸の痛みは感じなかった
朋絵
朋絵
朋絵
それは決して治ることのない、深い深い胸の穴
朋絵
朋絵
朋絵
朋絵
病室に高橋の嗚咽が響く
高橋
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
高橋
真理亜
高橋
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
高橋
真理亜
朋絵
朋絵
朋絵
元恋人の嗚咽
朋絵はこれ以上聞きたくなかった
朋絵
朋絵
朋絵は病室のカメラの接続を切った
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
…そう
この世界には多くの『もしも』がある
そして一度選べば…
誰もが選択せねばならない
別の『もしも』は永遠に失われる
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
目を覚ました時には手術は終わっていた
奈央
奈央
奈央
奈央
真理亜
奈央
真理亜
奈央
奈央
奈央
真理亜
奈央
奈央
奈央
真理亜
奈央
真理亜
奈央
真理亜
奈央
真理亜
奈央
奈央
奈央
奈央
奈央
奈央
奈央
真理亜
真理亜
奈央
奈央
奈央
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜
真理亜は微笑んだ
次の思考実験が始まる
コメント
3件
美しい物語です。何より焦りにかられるキャラクターとは対称的に、彼らの運命を冷静に翻弄する真理亜のモノローグが、このストーリー全体を引きたてています。素晴らしいとしか言いようがありません。