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第1話 - 支えたい

2024年10月30日

#にれすお

#WIND BREAKER

#すおにれ

柚稀

ﾄﾞｻｯ

蘇枋隼飛

はい、じゃあ今日はここまで

楡井秋彦

…ありがとうございました…！

楡井秋彦

…俺、ちょっとは強くなれてますかね…？

蘇枋隼飛

うん

蘇枋隼飛

最初に比べると動きも良くなってきたし、良いんじゃないかな(ﾆｺ

楡井秋彦

蘇枋さんのお陰ですよ！

蘇枋隼飛

それは違うよ

楡井秋彦

え…？

蘇枋隼飛

”喧嘩の仕方を教えてください”ってにれ君が頼んでこなかったら、この特訓は始まってなかったんだし

蘇枋隼飛

…にれ君がここまで強くなれたのは、”強くなりたい”っていう気持ちがあったからだよ

楡井秋彦

…ｯ(ﾎﾟﾛ

蘇枋隼飛

え…！？にれ君…！？

蘇枋隼飛

どうしたの…？

蘇枋隼飛

ごめん…、俺何か＿＿

楡井秋彦

ぁ…、違うんです…ｯ…！

楡井秋彦

嬉しくて…(ﾎﾟﾛ

楡井秋彦

俺、ずっと強くなりたくて…、でもなれなくて…ｯ…

楡井秋彦

皆の役に立ちたいって思ってもダメで…、そんな自分が…情けなくて…ｯ…

楡井秋彦

いつも皆さんに助けて貰ってばかりで…、ただでさえ喧嘩が出来ないのに…蘇枋さんの足まで引っ張ってしまうし…、こんな自分が嫌で…ｯ…

楡井秋彦

でも…ｯ、こんなに強い人に認めて貰えたんだと思うと、嬉しくて…ｯ…

蘇枋隼飛

…にれ君……

蘇枋隼飛

…俺もにれ君の事、尊敬してるよ

蘇枋隼飛

…仲間思いで優しくて、たまに凄く無茶をして怪我をする…

蘇枋隼飛

…見てて危なっかしいし心配になるけど、…にれ君の優しさがその度に伝わる

蘇枋隼飛

…俺たちの事を守ろうとしてくれてるんだってちゃんと伝わってくるよ

蘇枋隼飛

…本当、無茶しないでよ

ｺﾞｼ…(涙を拭う

楡井秋彦

…！

蘇枋隼飛

さて…、そろそろ帰ろうか(ﾆｺｯ

楡井秋彦

…ぁ

蘇枋隼飛

？

楡井秋彦

…！…いえ、なんでも…(ﾆｺ

楡井秋彦

帰りましょうか…！

蘇枋隼飛

…

蘇枋隼飛

うん(ﾆｺｯ

…何でだろう

…なんか凄く、帰りたくない…

…蘇枋さんともっと一緒に居たい

帰したく…ない＿＿

楡井秋彦

す、蘇枋さん…ｯ…！！

ｶﾞｼｯ

蘇枋隼飛

わ…！？

蘇枋隼飛

…にれ君…？

蘇枋隼飛

どうかしたの？

楡井秋彦

…ぁ

楡井秋彦

…あのｯ…

楡井秋彦

…もう少し…、一緒に居たいです…ｯ…//

蘇枋隼飛

…！

ﾄﾞｸｯ、ﾄﾞｸ＿＿

…心臓がすごく速い

…今までこんな事なかったのに…

ただ、安心するだけで…＿＿

カッコよくて優しい蘇枋さんの隣に居られたらって…＿＿ただ、それだけで…

…あれ…？

…これ＿＿、好きって事なんじゃないのか…？

蘇枋さんの隣に居たいって…俺＿＿

楡井秋彦

…ｯ…/////

楡井秋彦

ご、ごめんなさい…ｯ…//

ｽ…(放す

楡井秋彦

(…何やってんだ、俺…//)

蘇枋隼飛

にれ君

楡井秋彦

…は、はい…！

蘇枋隼飛

俺”が”一緒に居たい

蘇枋隼飛

付き合ってくれる？(ﾆｺ

楡井秋彦

…ぁ

楡井秋彦

(…俺が恥ずかしがってたから、気を使ってあんな言い方してくれたんだ…)

…やっぱり、好きだなぁ…＿＿

楡井秋彦

…はい！(ﾆｺｯ

蘇枋隼飛

何処に行こうか(ﾆｺ

楡井秋彦

蘇枋さんの行きたい場所に行きたいです…！

蘇枋隼飛

…！

蘇枋隼飛

分かった(ﾆｺ

蘇枋隼飛

入って(ﾆｺｯ

楡井秋彦

(え…、行きたい場所ってここ…！？)

楡井秋彦

(…こんなにすんなり蘇枋さんの家にお邪魔しちゃって良いんだろうか……)

蘇枋隼飛

にれ君？

楡井秋彦

ぁ…！すみません…！！

楡井秋彦

お邪魔します…ｯ…！

蘇枋隼飛

はーい(ﾆｺｯ

楡井秋彦

綺麗…(ﾎﾟｿ

蘇枋隼飛

ふふ…、ありがとう(ﾆｺｯ

楡井秋彦

ぁ…！？/////

楡井秋彦

聞こえてましたか…///

蘇枋隼飛

うん(ﾆｺ

蘇枋隼飛

ゆっくりしてて

蘇枋隼飛

お茶入れてくるから

楡井秋彦

ぁ…！ありがとうございます…！！

楡井秋彦

(…それにしても大きな家だなぁ…)

楡井秋彦

(…家具が少ない…)

楡井秋彦

(…一人暮らし…、なのかな…？)

楡井秋彦

(…そう言えば下駄箱も蘇枋さんの靴しか入ってなかった……)

楡井秋彦

(…ここで一人暮らしは寂しいだろうな…)

ｺﾄｯ

楡井秋彦

わ…！？(ﾋﾞｸｯ

蘇枋隼飛

あ、ごめんね

蘇枋隼飛

びっくりさせるつもりはなかったんだけど…

楡井秋彦

すみません…！ちょっと考え事を…

蘇枋隼飛

考え事って？

楡井秋彦

…聞いて…失礼になるかもしれませんが…

蘇枋隼飛

良いよ

楡井秋彦

…蘇枋さんは、ここで一人暮らしをされてるんですか？

蘇枋隼飛

そうだよ(ﾆｺｯ

楡井秋彦

…寂しく…ないですか…？

蘇枋隼飛

…

蘇枋隼飛

ふふ…、そんなに心配そうな顔しないでよ(笑

蘇枋隼飛

…寂しいよ

蘇枋隼飛

でも、にれ君や桜くん、同級生の皆や先輩たちが居るから…そこまで寂しくないよ

蘇枋隼飛

でも時々、寂しくなるかな(ﾆｺ

楡井秋彦

…俺が

楡井秋彦

傍に居ます

蘇枋隼飛

…！

蘇枋隼飛

……

蘇枋隼飛

…プロポーズみたいだね

楡井秋彦

ぁ…/////

蘇枋隼飛

ありがとう

蘇枋隼飛

励ましてくれてるんだよね(ﾆｺｯ

蘇枋隼飛

…優しいなぁ、にれ君は

楡井秋彦

違います…ｯ…！

蘇枋隼飛

…！(ﾋﾞｸｯ

楡井秋彦

励ましなんかじゃない…

楡井秋彦

俺は本気です…

楡井秋彦

あなたが好きです…ｯ…//

楡井秋彦

蘇枋さんの傍に居たい…ｯ

楡井秋彦

傍で支えたい…

蘇枋隼飛

ぇ…＿＿

楡井秋彦

…無理して…笑わないでくださいよ…ｯ…

楡井秋彦

蘇枋さんはいつも人の心配ばかりするけど…、俺は…蘇枋さんの方が無理してるように見えます…ｯ

楡井秋彦

…俺、そういう蘇枋さんの優しいところ、好きです…

楡井秋彦

だけど…、俺の前では無理しないでくださいよ…

蘇枋隼飛

…！

蘇枋隼飛

…にれ君……

蘇枋隼飛

…寂しいよ……

ﾁｭ

蘇枋隼飛

ん…！？

楡井秋彦

…俺がずっと傍に居ます

蘇枋隼飛

…ｯ＿＿

蘇枋隼飛

…何処にも行かないで…

楡井秋彦

行きませんよ

ﾁｭ、ﾁｭ

蘇枋隼飛

ん”…む//

楡井秋彦

俺の人生全部蘇枋さんにあげます…//(ﾆﾍ

蘇枋隼飛

…ｯ~~///

蘇枋隼飛

にれ君…

蘇枋隼飛

…好き、だよ…///

楡井秋彦

…俺も好きです…//

楡井秋彦

ずっと傍で、あなたを支えても良いですか？

蘇枋隼飛

…はい…//

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