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神様への生贄

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神様への生贄

7 - 怪奇夢想と祭服の母上

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2019年11月28日

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家に帰り、そのまま僕は就寝した

綜憂

……?

ここはどこだろう。

真っ暗闇の中、僕は唖然と立ち尽くしていた

きっと、これは夢だ

"ボトッ…"

突如として、

背後にどこか鈍くて重苦しいような音が響いた

その音は、反響せずにスっと闇に取り込まれていった

その音はどこか奇妙で、摩訶不思議を感じさせる音だった

でも、好奇心をくすぐられ、後ろを見た

綜憂

っ───…

見てしまった。

恐ろしさに、視界がよろめいた

そこにいた、

そこにあったものは、今まで生贄として死んできた人達だった

枯れてボロボロになった木にその人たちは首を吊っていた

そして、その木の元には、

トリカブト、ドクニンジン、彼岸花などの

有毒植物や、

タツミナソウなどの花が生い茂っていた

その植物らは、奇抜な配色で、ただそこに咲き誇っていた

そして、その花のそばで、落ちている奇怪なものに目が留まった

綜憂

うっ…

1歩後退る。

そこに落ちていたのは紛れもなく、

数ヶ月前、

生贄として選抜された、

祭服を纏う母だった

綜憂

かあ……さま…

夢とわかっていても、それは偉くリアリティがあり、

吐気と悲しみが同時におしよせてきた

それを気に掛けるのもつかの間、

木にぶら下がる人達の首が、次々と縄からちぎれ始めた

次々に首と体がバラバラになり、ボトボトと人が落ちる

綜憂

……──!

声にならない悲鳴をあげる

そして、分かった

これは夢だということと、

僕の本心

いろいろな錯綜した感情の奥で眠る、

暗い宵闇の中に潜んだ本心

それは、大懸とにている、

周りの人の死にたいする、

不安や悲しみ、哀れみだった

すると、唐突に死体の重なる山のそばで、

手を顔に当てて、すすり泣く紗陰さんの姿が現れた

綜憂

え………?

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