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第2話 【秘密が始まった10分後】
三好 貴文
そう言われたって、大きい声も出る
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
そんでもって全然手を離してくれないのも何なんだ
みよっちゃんは「心外だな〜」とか笑いながら言うと、掴んでいた俺の手を上へ引っ張った
小林 竜太
小林 竜太
そのままみよっちゃんが立ち上がるから、つられて俺も立ち上がった
小さい子供が母親に服を脱がせてもらっているかの様な体勢のまま、ゆっくりと後ろに歩かされる
足がもつれない様に気を付けながら、一歩一歩後ろに下がっていく
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
後ろを向こうにも、人ってバンザイしてる時首あんま動かないんだよね
何だかよく分からない状況に混乱していると、トンっと背中に何かが当たった
ビックリしたけど、それがすぐに壁だって事に気が付く
小林 竜太
バンザイの手を少し下ろしてもらい、丁度肘が90度くらいの所で壁に押し付けられた
動かない俺に気を良くしたのか、みよっちゃんはニンマリ笑顔で顔を近付けてくる
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
既の所で顔を横に背け、接触は回避した
みよっちゃんは何故か不満そうな顔をする
この時だったら頑張って逃げれたかもしれないのに、俺の行動力は無いに等しかった
足の間...股の間?にみよっちゃんの右膝が入り込み、いよいよ身動きが取れなくなる
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
噛み付くように歯向かってみても、動揺しているのは隠しきれない
俺はホモじゃ無いってのに、何でみよっちゃん相手にこんなドキドキしてんのか分からなかった
みよっちゃんはまた俺の腕を上げ、器用にも右手一つで俺の両手を拘束する
それがまた力強いの何の...
全く振り解けない
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
三好 貴文
みよっちゃんは空いた左手で、俺の頬を唇が尖る程潰した
そのせいでちゃんと喋れない俺を見て、みよっちゃんは吹き出して笑う
頭を振っても手は外れず、逆にくい込んで痛い
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
みよっちゃんが真面目な表情するから、一瞬たじろいでしまった
本音を言うと、そんなに嫌じゃない
嫌ってゆーより、ダメって意識の方が強かった
三好 貴文
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
みよっちゃんはようやく頬から手を離してくれた
離れていく手を噛んでやろうかとも思ったけど、酷い事されそうだったから止めといた
俺はキッとみよっちゃんを睨み、ギュッと唇を固く結んだ
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
そー言うとみよっちゃんはあっさりと体を離した
俺はポカンと口を開け、放心状態で立ち尽くす
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
俺は自由になった手で口元を覆い、みよっちゃんからガードした
グイッとみよっちゃんの体を押して距離を取る
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
みよっちゃんはクルリと後ろを向き、ガタンッと音を鳴らして椅子に座った
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
バタバタと俺もみよっちゃんの隣へと行き、机に置いていたホッチキスを手に取る
そして再び宿題の冊子作りを始めた
2、3分経った所である事に気が付く
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
そう
プリントが20枚もあっては、机全体を使わないと束にして置けないわけで、必然的に立って少しずつ移動しながらでないと全て集める事は出来ないのである
そんな事に2、3分も気付かなかったなんて、やっぱり俺はバカなんだろうか?
サボりが確定しているみよっちゃんを怒る為、みよっちゃんの方を振り返ると...
なんとも無防備にみよっちゃんは居眠りをしていた
偉そうに腕を組み、少し首を右に傾けてスヤスヤと眠っている
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
近寄って肩を叩いても、体を揺すっても起きる気配がまるで無い
俺は深い溜め息を吐いて、みよっちゃんの隣の椅子に座る
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
ギュッと鼻を摘んでも、鬱陶しそうに手を払い退けられるだけで起きてはくれなかった
ふとみよっちゃんの顔を見れば、その綺麗さに目が離せなくなる
やっぱりみよっちゃん、顔だけはイケメンだと思う
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
ついみよっちゃんの口元を凝視してしまう
さっき抵抗していなければ、この口とキスしていたかもしれないのだ
俺は口の中に溜まった唾液をゴクリと飲み込んだ
小林 竜太
小林 竜太
みよっちゃんの肩にそっと手を掛ける
ぐっと身を乗り出し、静かに顔を近付けた
心臓の音が耳の穴から外に漏れ出ているんじゃないかと心配になる
何でこんな事してんのか、正直自分でもよく分からない
あんなに抵抗して嫌がったのに、今は自分からキスしようとしている
好奇心なのか、それとも別の何かなのか...
ただ、今の俺は目の前の男である担任にキスをしてみたい、その思いだけで体を動かしていた
小林 竜太
もう少しで唇同士が触れるとゆう所で、いきなり体をガッチリと抱き締められた
抱き締めてきたのはもちろんみよっちゃんで、腰と頭に大きな手が回る
俺はビックリして目を見開き、慌ててその手から逃れようともがく
抱き締められた反動で唇は触れ合ってしまい、みよっちゃんの柔らかい感触に何とも言えないふわふわした感情が体の力を抜けさせる
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
いくら叫んでも、口を塞がれていては響かない音にしかならない
肘を曲げた状態でガッチリ固定されている為、両手はロクに使えなかった
腰を引き寄せられた為に、みよっちゃんの膝上にストンと座る体勢になる
みよっちゃんは動きもせず、俺を抱き寄せたままピタリと固まってる
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
俺の頭は大混乱だった
体は捩れど、顔は動かない様に注意を払う
顔を動かしてしまったら、口が動いてきっと大変な事になる
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
みよっちゃんは力強く俺を抱き締めてはいるが、目は開いてないし未だに鼻からスースー寝息が聞こえるので、これ多分寝ているんだと思う
寝ているんだったら多少手荒でも大丈夫だろうと判断し、俺は何とか脱走を試みる
しかし、満足に体を動かせない為、状況が変わる事は無かった
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
半分泣きが入り始めた時、触れていた唇に違和感を感じた
そいつは一瞬にして口の中に入り込み、湿ったそいつに唇を擦られる感覚に、ゾワゾワと肌が粟立つのが分かる
ビクンッと過剰に反応し、背筋をピンと伸ばした
小林 竜太
小林 竜太
俺の頭は限界だった
もう正常な判断なんか出来なくて、俺は思い切り
みよっちゃんの舌を噛んだ
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
見事にみよっちゃんは目を覚ました
俺は力加減なんかしなかったので、相当痛かったんだと思う
いや、しなかったんじゃなくて出来なかったんだ
目を覚ましたみよっちゃんは、俺の様に状況が把握出来ず、見るからに意味分からんって表情をしていた
俺がバタバタと暴れると、みよっちゃんは簡単に拘束を解いてくれた
俺は急いでみよっちゃんの膝から飛び降り、警戒する猫のように距離を取って鋭くみよっちゃんを睨む
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
みよっちゃんは大袈裟に溜め息を吐き、手を額に当てて頭を軽く振った
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
みよっちゃんの言った通り、あまり他人に聞かれて良い話ではない
俺は興奮する自分を抑え、声を大から中へと下げた
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
三好 貴文
明らかに嫌味を含んだ言い方に、俺は罪悪感を覚えるよりも先に怒りを覚えた
さらに鋭くみよっちゃんを睨み、俺は口をへの字に曲げる
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
みよっちゃんは人差し指を口に当て、静かにするようにと諭す
寝てる時のみよっちゃんがキス魔で無いとしたら、一体何故俺にキスしたのか全く意味が分からない
俺は大人しく椅子に座り、みよっちゃんの言葉を待った
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
みよっちゃんは深く呼吸をし、その表情は珍しく緊張しているみたいだった
俺もつられてソワソワと落ち着かない気分になってくる
口を開いたみよっちゃんからは、衝撃の言葉が流れ出た
小林 竜太
荒くなった呼吸を整える
学校から徒歩10分くらいの所にある公園で、俺は膝に手を付き汗が地面に落ちるのをその目に映していた
心臓がドコドコドコと、某ジャングルボードゲームの様にでっかい音で鳴っている
先程の場面が頭をチラついて仕方ない
小林 竜太
小林 竜太
もう呼吸は整ったのに、心臓がまだキュウゥッと苦しい
俺は近くにあったベンチに崩れるように座り込んだ
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
三好 貴文
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
小林 竜太
俺の叫びに合わせ、近所の犬が遠吠えしていた
【ムードメーカーだって恋をするっ!】 第2話 〜fin〜
コメント
24件
どうなっちゃうのぉ??
面白すぎる!(。>﹏<。)夢中で読んじゃった…⭐