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Vampire.#11

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Vampire.#11

1 - Vampire.#11

♥

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2019年01月24日

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さとし

おーい。

さとし

りゅう?

さとし

何寝てんだよ。

さとし

もうすぐ次の授業始まるぞ?

りゅう

ん………??

さとし

俺もう行くよ?

りゅう

(この声……さとし…??)

さとし

また怒られるぞ〜??

りゅう

んん……ここ…どこだよ………。

さとし

大学だけど。

りゅう

(大学…………。)

りゅう

…………。

りゅう

大学?!

さとし

お、おう…。

りゅう

なんで……。

さとし

何でってなんだよ。

さとし

まだ寝ぼけてるんだな。

りゅう

(夢…だったのか…??)

りゅう

俺、さっきまでクドラクと山にいて……。

さとし

あ?クドラク??なにそれ。

りゅう

どういう事??

さとし

俺が聞きたい。

さとし

とりあえず行こ。

りゅうはさとしに連れられて教室に行った。

教授

えー、今日は12月21日ー

りゅう

え?

教授

どうした?

りゅう

いえ、別に。

りゅう

ねぇ、さとし。

さとし

何?

りゅう

俺、昨日何してた?

さとし

普通に授業受けてたんじゃないの?

さとし

あ、帰りに一緒にファミレス行った。

りゅう

(なにそれ。俺行ってない。)

りゅう

(クドラクが俺を誘拐しに来た日…。)

りゅう

(あの日は俺が思い出せる限りだと、バイトの佐藤先輩が客と喧嘩騒ぎを起こして問題になった日。)

※分からない方は1話を見てね。

りゅう

(あの日は12月7日だった。しっかり時間は進んでる。夢じゃないってことか??けど、さとしとファミレス行ったこととか昨日の事とか覚えてない…。ずっとクドラクと居たはず…。記憶喪失?ファミレスとか行った覚えない…。)

授業終了後

りゅう

俺、ちょっとバイトに…

さとし

お、おい!今日はこの後俺ん家で映画見る約束したじゃん!

りゅう

ごめん。用事出来た。

さとし

まじかよぉ……。

りゅう

(そんなん、約束してねーし。)

りゅうは学校を出て、バイト先へ向かった。

りゅう

店長!

店長

あれ?お前のシフト今日じゃないよな?

りゅう

あぁ…、そうなのか…。

りゅう

(知るかよ…。)

店長

どうした?

りゅう

あの、佐藤先輩は?

店長

あいつはとっくにクビにしてるぞ?客と揉め事なんて信じられないよな。

りゅう

クビですか??

店長

あぁ。あの日の後にな。何かあったか?

りゅう

あの、佐藤先輩が客と喧嘩したのっていつの話でしたっけ?

店長

結構前じゃないか?12月6日とか7日とか。2週間くらい前?

りゅう

あの、今日何日でしたっけ?

店長

今日は12月21日だけど。お前大丈夫か??

りゅう

(やっぱり。時間は進んでる。俺はどこに居たんだ?クドラクと居たはず。でも、人間界にも居たことになってるのか?)

りゅう

あ。

店長

どした?

りゅう

俺…思い出した。

店長

お、おい!何がだよ…。

りゅうは店を出た。

店長

あいつ…大丈夫か?

りゅうはバイト先の店からいつも通りの帰り道を歩いていった。

りゅう

ここは…。

たどり着いたのは、クドラクとりゅうが出会った場所だった。

地面は大きな地割れをしていて、通行止めになっていた。

りゅう

(あの日、クドラクがここに飛んできた。地面が揺れ、地割れが起こって、俺は誘拐された。)

※分からない方は1話を見てね。

りゅう

(まって。それ以前に地割れがしっかり残ってる。これは現実だ。)

りゅう

俺は本当にクドラクと居たってことか??

通りすがりのおじさん

りゅう

すいません。

おじさん

なんだい?

りゅう

ここで何が??

おじさん

あぁ、大ニュースになったよ。地震とともに原因不明の地割れが起きたってね。

おじさん

ここら辺はまだ都会の中でも新しいから地割れが起きることはないんだけどな。

おじさん

被害者も出てるらしいぞ。

りゅう

被害者??

おじさん

地割れした地面のところに誰かの血が大量についてて、でも遺体は見つからなかったらしい。

りゅう

(俺だ…。クドラクが俺を傷つけた時の。警察はどうして俺の血だって分からないんだ?検査とかすれば簡単に分かるはず…。)

りゅう

あ、ありがとうございます。

りゅうは家へ帰った。

りゅう

(家だ…。)

りゅうはベットで横になった。

りゅう

(どういう事だ?俺はやっぱりクドラクと居たのか?でも、こっちの世界にも居たことになってる。俺が2人??)

月日は流れ2ヶ月後

りゅう

あー、もう2月か。早いなぁ。

さとし

あー、今日このあと暇?

りゅう

あ、うん。大丈夫。

さとし

実はさ、あの映画の続編のDVD借りてきたんだよね!お前見てないんだろ?

りゅう

あー、見れなかった😓

さとし

俺も見てないから、一緒に見よーぜ!!

りゅう

いいね〜!

りゅうはクドラクの事を考えるのを辞めていた。

自分に夢だったと言い聞かせ、なかったことにしていた。

りゅう

あー、やっぱり面白いね!あの感じだとまだ続編でそうだね〜

さとし

あー、楽しみ〜!!

(ピロリン)

りゅう

あ、店長から。

さとし

どした?

りゅう

やべ、俺バイトあるの忘れてた…。

さとし

早く行けよ。

りゅう

うん。じゃ、また明日ね。

さとし

じゃーな。

バイト先

店長

どうした?お前が遅刻するなんて珍しいな。

りゅう

すいません。

りゅう

(給料減る…。)

店長

まぁ、今日もよろしく頼む。

りゅう

はい。

バイト終了後

店長

お疲れー。

りゅう

お疲れ様です。また明日。

店長

おう。気をつけてなー。

りゅうは店を出た。

りゅう

寒〜。

りゅうはいつもの道を通り家に向かった。

地割れが起こった道は綺麗に修復され、再び利用できるようになっていた。

りゅう

あー、この道相変わらず暗いな〜。街頭くらいつけて欲しいな。

1本の電柱に男の人影があった。

りゅう

(怖ぇ…。)

???

君。

りゅう

?!?!

りゅう

(なんだよ急に…。ビックリするだろ。)

りゅう

はい?

???

少しいいかな?

りゅう

(面倒くさそう。)

りゅう

すいません。急いでるので。

???

ほんの3分でいい。

りゅう

無理です。さようなら。

???

くそ。舐めたこと言いやがって。

???

まぁ、いい。殺す。

りゅう

え?

男はポケットからナイフを出した。

???

ごめんね。あいつに復讐するためだよ。

りゅう

だ、誰だよ…。

佐藤先輩

君の先輩で〜す。

りゅう

佐藤先輩?!

佐藤先輩

あのくそ店長の店潰す為にいろいろ考えた結果。定員から殺してくことにしたよ。まずは君から。

りゅう

(こいつ…。相当馬鹿だ…。)

佐藤先輩

恨むんなら店長を恨めよ?りゅうくん。

りゅうは恐怖で腰が抜け、立てなくなっていた。

りゅう

(やばい……足動かねぇ…)

佐藤先輩

その内店長もあの世行きにするから、まぁ仲良くお店ごっこでもしてろ。

佐藤先輩

じゃーね。りゅうくん。

佐藤先輩はりゅうの胸の上にナイフを当てた。

りゅう

(あぁぁぁぁ。死ぬ…………。誰か助けて………。)

りゅう

クドラク…………。

??

貴様…。

ーendー

11話だと奇数で中途半端だと思ったので、次回こそは…!!

だいぶ話が複雑だったと思うので解説します。

りゅうはクドラクと山に居ました。

しかし、突然大学で友達のさとしと居ました。

夢だったのか現実だったのか混乱してる中、今日が12月21日だと知りました。

そして、クドラクが人間界に来てりゅうを誘拐した日は、バイト先でりゅうの先輩である佐藤先輩が客と喧嘩した日が目印となっています。

佐藤先輩が客と喧嘩した日は12月7日の事でした。

なんと、夢かと思いきやしっかり時間が進んでいます。

りゅうはバイト帰りの帰り道にクドラクに誘拐されるわけですが、誘拐する際に、地面に大きなひび割れを起こします。

そして、そのひび割れが残っていたのです。

ひび割れがあるということはクドラクは本当にいた事になります。

しかし、りゅうは全てなかったことにしようとします。

月日は流れまたバイト帰りのこと。

相変わらず運が悪いりゅうはバイトの元先輩である佐藤先輩に殺されかけるが…?!

というわけです。10話に引き続き紛らわしい話をすいません。理解して貰えると嬉しいです。

そして、次回こそは最終回に…!!

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