最初で最期の恋

図書室で泣いたあの日から

僕は先輩のことが好きになっていた

どうにかして告白しようと思ってはいるんだけど…

…もう少し長引きそうだ

放課後

それから僕は先輩と「ロミオとジュリエット」を読んだ

キーンコーンカーンコーン…

カタッ…

バタン

○月○日

今日も先生に名前を呼ばれなかった。 クラスのみんなも私のことを無視する。

どうして？どうして私がこんな目にあわないといけないの？

耐えきれず今日も図書室にこもってしまった。

どうせ私なんかいなくたって…

○月☓日

今日もずっと図書室で過ごした。

本を探していると泣いている男の子がいた。勇気を出して話しかけてみたけど逃げられちゃった。

そうだよね…私なんか相手にしてくれるはずもないのに

でも、何故かわからないけどその子とまた話したいと思った。

○月△日

図書室でまたあの子に会った。 名前は若林蒼汰くん。

初めて私と話してくれた。 それにありがとうって言ってくれた。

とても、嬉しかった。

○月□日

今日も図書室で蒼汰くんと話した。 なんでだろう、蒼汰くんと話すと不思議と気分が軽くなった。

蒼汰くんは自分がいじめられていることを私に話してくれた。

とても、辛そうだった。この子には私しかいないんだって…

だから私は決めた。

この子をずっと守っていくって

この子の前では弱いところを見せないって…

キーンコーンカーンコーン…

ありがとう

翌日

こうして僕たちは

心ゆくまで遊園地で楽しんだ

翌日の放課後

ガラッ

好きです

……

ロミオとジュリエットみたい…

……

？？？

ずっと一緒だね！