起きてはいけないことが
起きてしまった...。
─またクラスメイトが
いなくなってしまった。
佐倉大地
...くそっ...!
神田栞
感傷にひたっている
時間があったら
手を動かしなさい。
神田栞
学級裁判で彼らの無念を
晴らすのよ。
そのためには証拠が必要よ。
佐倉大地
......でも......
神田栞
......辛いのは分かる。
でもね、
今ここにいる私達の命は、
私達だけのものじゃない。
神田栞
殺されてしまった
佐々鐘さん、大道寺さん、
冬野くんの
命を背負って生きてるの。
私達まで負けてしまったら、
彼らもきっと悲しむわ。
神田栞
彼らの分まで生きて、
辛くても生き延びなくちゃ
いけないの。
佐倉大地
..................そう...だよね.........
ごめん......神田さん
神田栞
...いいのよ、
それに、
謝るのは私にじゃないでしょ。
佐倉大地
......うん。
君たちの分まで生きて
君たちの無念を晴らすよ...
モノネコ
|ω・)チラッ
|彡サッ!
l・ω・*)チラチラ
佐倉大地
......
モノネコ
そんにゃ、怪訝そうな顔しないでよにゃ!!;;;
佐倉大地
何しに来たんだよ
モノネコ
神様仏様寄り優しいボクが
オマエラの為にいいものを持ってきたのに...(´;ω;`)スンスン
佐倉大地
...どうせろくでもないんだろ
モノネコ
にゃっ!?
ろくでもないとは失敬にゃ!?
捜査が初めてのオマエラ...あ、
綺杜くんは初めてではにゃいにゃ...
なんやかんやでモノネコふぁいるぅー!
佐倉大地
......
モノネコ
無視されてるにゃ!?
...しょーがにゃいにゃぁ...
モノネコはモノネコファイルというものを置いて
去っていった。
佐倉大地
.........後で目を通しておくか...
...ん?
2人の遺体はほぼ重なるように
置いてあるけど、
僕は少し違和感に気づいた。
佐倉大地
...これ...
先に殺されたのは
冬野くん......?
神田栞
............
佐倉大地
あれ......
この遺体の傍に置いてるこれは...
遺体の傍らには大量の血痕が
付いた布の
ようなものがあった。
綺杜慧樹
...おそらく、返り血を防ぐためのものだろう。
犯人は用意周到だな...
佐倉大地
どっちも刺されて亡くなってるし...
凶器って刃物で
間違いないよね...?
綺杜慧樹
...そうだな...
刃物は倉庫にあったサバイバルナイフか厨房の包丁で間違いないだろうな。
平瀬撫子
あら......
その時脱衣所に調べていた
平瀬さんが
何かに気づいたように
声を上げた。
佐倉大地
どうしたの?
平瀬さん。
平瀬撫子
先程は皆さんを呼びに行く為
急いでたので
気づかなかったのですが、
ここからロッカーの方を
見て見てください。
佐倉大地
うん
平瀬さんに言われた通り、
僕は脱衣所のロッカーを
見渡してみた。
佐倉大地
...!?
佐倉大地
なんか...争ったみたいな...そんなキズだね...
平瀬撫子
はい、昨日の夜時間になる前、
お風呂に入りに来た時はこんな傷はありませんでした。
佐倉大地
そっか、なら
夜時間になってからか...
佐倉奏美
うん、で、
今朝、撫子たそと朝風呂いこっかなー
って行ったらこうなってたって訳だよ...
佐倉大地
なるほど...