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燈芯
ははっ、君の名前っていいね
たんぽぽ
え？・・そう・・ですか？
燈芯
だって、あの花のたんぽぽに
にて
にて
たんぽぽ
燈芯
ん？どうし―
たんぽぽ
やめて！！
ダッ
新学期開始早々 いきなり逃げられてしまった・・
燈芯
なんでだよ！
燈芯
燈芯
って、ちょ待て待て！！
燈芯
どこまで行くつもりだよー！
たんぽぽ
はっ、ごめんなさい・・
燈芯
もう！びっくりしたよ
たんぽぽ
わたし、わたし・・・
燈芯
おいおいどうした？
大丈夫か？
大丈夫か？
たんぽぽ
・・・・
燈芯
まぁまぁ落ち着いて・・
で、どうしたの？
で、どうしたの？
たんぽぽ
ご、ごめんなさい・・
燈芯
大丈夫だから・・ね？
たんぽぽ
・・ありがとうございます・・
燈芯
平気だよ・・ねぇたんぽぽさん。
何かあったの？・・あっ、
言わなくてもいいよ！！
何かあったの？・・あっ、
言わなくてもいいよ！！
たんぽぽ
うーん。初めて話した人に
話していい話でしょうか？
話していい話でしょうか？
燈芯
お、俺。誰にもばらさないよ！！
たんぽぽ
・・ありがとうございます。
あなたはいい人そうだし、
この名前が嫌いになった理由をお話します
あなたはいい人そうだし、
この名前が嫌いになった理由をお話します
1年前
たんぽぽ
好きです！
先輩
ごめん。お前みたいな
やつ無理笑笑
やつ無理笑笑
たんぽぽ
っ！・・
先輩
お前みたいな
やつなんか好きじゃねぇよ。
道端に咲いてる地味なたんぽぽみてぇだし
じゃ、そゆことで笑笑
やつなんか好きじゃねぇよ。
道端に咲いてる地味なたんぽぽみてぇだし
じゃ、そゆことで笑笑
たんぽぽ
待って！！
先輩
何だよ
たんぽぽ
どうしてそんなこと言うんですか
先輩
どうしたもこうしたもねぇし
お前が好みじゃないだけ。
じゃあな
お前が好みじゃないだけ。
じゃあな
バッ！
たんぽぽ
待って！！
たんぽぽ
先輩危ない！―
キキー
ドン！
たんぽぽ
あ・・あ・・
キャー！！！
燈芯
で、先輩は車に轢かれて
大怪我ってことか
大怪我ってことか
たんぽぽ
はい・・
燈芯
燈芯
・・でもさ、名前は悪くないから
嫌わないであげて。
それにさ、たんぽぽって花言葉が
素敵なんだよね
嫌わないであげて。
それにさ、たんぽぽって花言葉が
素敵なんだよね
たんぽぽ
え？そうなんですか？
燈芯
そう。花言葉は真心の愛
って言うんだって。
その他にも素敵な花言葉が
あるし。その名前素敵だから！
って言うんだって。
その他にも素敵な花言葉が
あるし。その名前素敵だから！
たんぽぽ
とうしんくん・・ありがとうございます。
燈芯
どういたしまして。
燈芯
・・送るから帰ろう
たんぽぽ
はい！
月日は流れて 高校の卒業式―
たんぽぽ
燈芯。
燈芯
どうした？たんぽぽ。
たんぽぽ
好きです！
燈芯
え？
たんぽぽ
燈芯が話聞いてくれたおかげで
毎日が楽しくなった。ありがとう！
気持ちは届かないかもだけど好きだよー！
毎日が楽しくなった。ありがとう！
気持ちは届かないかもだけど好きだよー！
燈芯
たんぽぽ・・・俺も好きだ！
たんぽぽ
・・ほ、本当？
燈芯
あぁ、花のたんぽぽみたいに
ふわふわで可愛くて好きだなって
ふわふわで可愛くて好きだなって
たんぽぽ
燈芯・・・
燈芯
ん？
たんぽぽ
真心の愛をこめて、
私を受け取ってくれますか？
私を受け取ってくれますか？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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