遡ること一ヶ月前の十月、春樹は千秋達と共にゲームセンターに遊びに来ていた。
吉田千秋
渡辺春樹
転校して来てからずっと千秋は春樹を遊びに誘っていた。
使う金も個人で出す日もあれば割り勘の日もあり、トラブルが起きる様な事はなかった。
しかし、ある日千秋の家に遊びに行った時である。
春樹はケーキを買って持って来たのだが、それを食した千秋は急に呼吸困難に陥ってしまう。
春樹はケーキを買って持って来たのだが、それを食した千秋は急に呼吸困難に陥ってしまう。
救急車を呼び、処置を行い無事だったのだが後に聞いた話だと彼は桃アレルギーで春樹が買って来たのは桃ケーキだった。
春樹は母と一緒に千秋に謝罪を込めた見舞いに行ったのだが千秋は笑顔で許してくれた。
ただその笑顔には想像とは別の意味が込められていた事は当時の春樹には図り知れなかった。
千秋の退院後に春樹は再びゲームセンターに誘われた。
吉田千秋
渡辺春樹
吉田千秋
渡辺春樹
気不味い空気の中春樹達はゲームをして最後にボーリングセンターに移動した。
吉田千秋
渡辺春樹
春樹は罪悪感なのか、わざと手を抜いて千秋を勝たせた。
吉田千秋
渡辺春樹
吉田千秋
渡辺春樹
吉田千秋
渡辺春樹
そっと千秋の顔を見ると、彼は物凄い形相で春樹を睨みつけていた。
吉田千秋
渡辺春樹
罪悪感が春樹を襲う。
吉田千秋
渡辺春樹
春樹は千秋の分も支払い、財布の中には数百円程度しか残ってなかった。
吉田千秋
買いたかったもの、それは母への誕生日プレゼントだった。
十二月に入っても春樹はパシリ的な立ち位置にあった。
そして迎えたクリスマスイヴ、春樹は千秋に頼まれたクリスマスケーキを路上に落としてしまった。
渡辺春樹
神様・・・助けて。
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