翠
息苦しさに目を覚ますと翠はどこにいるか見当がつかなかった
翠
翠は疲れ果てた体を自ら放り捨てた事を思い出した
翠
翠
翠
力が抜けてくる
翠
死のうとしないで
翠
僕は死にたくなかった
翠
花火杖のあの人は…君を待っている
薄く開いた目に映ったのは、小さい雀の子だった
花火杖を持つ左手と、傷だらけの右手で僕の背中をゆっくり押し上げる
翠
弱々しいが、生きたいという気持ちが伝わってくるようなそんな手だった
アオ
ザバンッッ
アオ
翠
雨の音だけが響く雨林で翠の荒い息遣いが広がる
アオ
アオ
アオは肩を震わせて涙を浮かべた
翠
アオ
アオ
翠
アオはビクッと肩を揺らし、目を見開く
アオ
翠
アオ
アオ
アオ
アオ
翠
アオ
翠
アオは震える翠を引き寄せ抱きしめた
アオ
翠
アオ
アオ
アオ
翠
アオ
アオ
アオ
冷えきった翠の体温がアオの温もりで徐々に変化していく
翠が落ち着くと、アオはすっと真顔に戻った
翠
アオ
アオ
アオ
アオは左手で花火杖を握る
アオ
翠
アオ
アオ
翠
アオ
翠
アオ
翠
翠
アオ
翠
良かった、今度は手を掴めて…
アオ
翠
アオ
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