今日も見事な快晴
あのじっとりとした空気が漂う 梅雨が明け辺りには青空が広がる7月
俺は歌姫に会った
俺の名前は椎那 夜榴(しいな よる)
夜が嫌いな高3
夜榴
夜榴
夜榴
俺は夜の10時頃
こっそり家を抜け出し
綺麗な朝日が見える海に 自転車を漕いで行った
俺が着いた頃の11時
先客が居たみたいだ
朝姫
その人は歌を歌っていた
高音と低音が行き来するハードな曲
明るい曲……
いや、違う
これは暗い曲
明るさの裏に
闇が隠れてる
魂の苦痛みたいな
怖い歌
初めて聞いた歌だけど
俺は立ち止まって動けなかった
朝姫
夜榴
夜榴
朝姫
朝姫
朝姫
朝姫
夜榴
朝姫
朝姫
夜榴
朝姫
朝姫
夜榴
夜榴
朝姫
朝姫
流された
触れられたくない部分なのかな
でも彼女が歌う曲はどれも
暗い曲だった
少なくとも俺はそう感じた
色を付けるなら
そうこの月が見える夜みたいな
真っ黒
夜榴
朝姫
朝姫
朝姫
朝姫
君はずっと歌を歌う
俺はずっと聞いている
それだけ
悲痛な歌をずっと聞いている
この人にはきっと消し去りたい 何かがあるはず……
でも言わない
この歌が現してるような気がしたから
悲痛な歌は何度聴いても
飽きなかった
朝が近づくと君の歌は
段々と怖くなる
君は朝が嫌い
俺は夜が嫌い
そんなんじゃない
きっと怖い。
朝が来たり夜が来るのが
消えたいくらい怖いんだ
だから誰が聞いても明るいと思えた 曲が俺には真っ黒な曲に聞こえた
夜が嫌いな俺と
朝が嫌いな君。
2人足したら最強になれますか?
コメント
9件
最強になる!ちなみに私は夜の方が好きです!なぜなら誰にも邪魔されないから!
朝が嫌いか〜