大切な星座の本の記憶
少女
あれ?その本、図書ルームで借りたの?
少年
あ…これは、僕がここに来た時、家から持ってきたんだ。
少年
お気に入りの本のひとつ。
少女
ふぅん…星座の本?
少年
うん。僕は星座が好きで、見るのも星座の話や宇宙についても。
少年
ほら……小さい頃から家にいる事が多かったからさ。
少年
みんなみたいに、外で遊んだり
少年
学校に行けなくて。
少年
色々な本を読んだりしてるうちに、ね!
少女
そうなんだね。
少女
星かぁ。よく知らないかも…
少女
あっでも!星占いは学校で流行ったよ!
少年
はは、星占いは数千年前からあるんだよ。
少女
数千…!?すごいね…!
少年
うん、それでも星には分からないことが沢山あるんだ!
少年
僕は…そういうものをもっと勉強したいって思ってるんだ。
少女
……!すごいなぁ…。
少年
え?
少女
私には…まだやりたいこととか分からないから。
少年
それは…僕だって好きなことなだけだよ。
少女
それでも、すごいもん。
少女
ねぇ!私も星について知りたいっ。
少女
あ、でも…私には難しいかな?
少年
そんなことないよ。
少年
この本も僕が小さい頃に買ってもらって…
少年
とっても分かりやすいし…そうだ。
少年
よかったら、この本あげるよ。はい
少女
え…?そんな、悪いよ!貰えないっ!
少女
それに、お気に入りの本なんでしょ?
少年
うん、でも何回も読んで内容も覚えてしまったし。
少年
それに……。君なら、大切にしてくれるでしょ?
少女
…もちろん!大切にする!絶対!!
少年
はは、すごい必死。
少年
大丈夫だよ、信じてるから。
少女
…ありがとう、すごい嬉しい…!
少女
私、この本読んで勉強するね!
少女
でも先生!分からないところは聞いてもいいんですかっ?
少年
いつでもどうぞ。
少女
……えへへ、うん!