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この世界に比べちゃ物凄くちっぽけな部屋の片隅で
僕らは生きている
高島
今日も上司に罵声を浴びせられ
彼女には捨てられ
両親に見放される
そんな生活だった
高島
ガラガラッ
細々と小さく並ぶ建物
遠くにあるが一際目につく駅
都会のようで田舎のようなこの町の
トレードマーク
高島はそこから出勤する
高島
駅の近くにある小さなボロい家
そこにはひとりの美しい女性がいる
高島
高島
高島
高島
その小さな家には似合わない大きな窓がある
セキュリティがヤバイが
そこから住人がいるかいないか見える。
高島
誰も気にしていない。
高島
そして彼女はどこかに出掛けていった
高島
高島
高島
ガチャ
高島
高島
彼女は窓の鍵を閉めていなかった。
高島
いつも電車を待っているときに眺めていると分かる
彼女の朝の日課は窓を開けて空気に触れることだ
出掛けるときも鍵は閉めない
高島
ガチャ
高島
高島は咄嗟に押し入れに隠れた。
高島
高島
高島
高島
ガラガラッ
高島
高島
高島
高島