雪奈
あ!さっきの!狐さん!
妖達
おお!さっきの嬢ちゃんか!こんな所で会うとはな笑どうやってここに来たんだい?
雪奈
このお兄ちゃんに連れてきてもらったの!あれ?お兄ちゃん?
翔磨
雪奈、俺はここ。
翔磨は姿を変えていた。 黒い翼が生え、くちばしのついた妖に。
翔磨
ごめん、驚かして。俺、烏天狗なんだ。
雪奈
だからお話出来たんだね!
妖達
ねぇねぇ!もして、人間?私達のこと見えるの?
雪奈
みえるよ!
妖達
じゃあ、遊ぼうよ!
雪奈
うん!
翔磨
なぁ、妖狐?
妖狐
なんだ?
翔磨
雪奈、人間と言葉が交わせないんだ。俺は人間が怖いだけではないと思う。
妖狐
そうかもしれないが、また人間に肩入れしすぎると、
翔磨
分かってる!でも、やっぱり放っておけないんだ。
妖狐
翔磨、お前は優しすぎる。
相手は人間だ。放っておいても何も無い。
相手は人間だ。放っておいても何も無い。
翔磨
あんたは妖狐だろ!何か知ってるなら教えてくれ!また、手遅れになる前に!
妖狐
わかった。山姥は知ってるな?
翔磨
うん。
妖狐
あの山を一つ越えたところに住んでいる。和子という山姥が住んでおる。そこに尋ねてみるといい。ただ、もう夕暮れだ。明日にしなさい。
翔磨
わかった。ありがとう。







