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コメント
2件
今回もめっちゃ良かったです!それとほかの人も押しているのですが私は全然指折れてないですよ! ♡989押させていただきました!
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 緑様虐められ注意⚠️
rara🎼
rara🎼
らん
らん
らんはにっこりと笑って、保健室のカーテンを少しだけ開けた。
差し込んだ光で、机の上に置かれた参考書のイラストが鮮やかに浮かび上がる。
すち
らん
らん
らん
らん
すちは、小さく頷いた。
そしてそのまま、渡されたプリントを読む。
生物は死ぬことで、次の命を支える。
落ちた葉は土に還り、微生物の栄養となり、それが新しい草木の力になる。
らん
らんの声は、春の風のように柔らかくて、けれど芯があった。
らん
らん
らん
すちは、机の上のシャーペンをぎゅっと握りしめた。
その指が、かすかに震えていた。
すち
らん
らん
らん
すちは俯きながらも、視線だけでらんを見上げた。
その目には、わずかに濡れた光が浮かんでいた。
すち
らん
らん
すち
ふたりの間に、くすっとした笑いが零れる。
保健室に差し込む光が、その笑顔をそっと包み込んでいた。
その頃、教室では、いつものように昼休みの喧騒が広がっていた。
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
ガヤガヤとした会話に、笑い声が混ざる。
けれど、その中心にいるリーダー格の生徒は、どこかつまらなさそうな顔をしていた。
いじめっ子
誰にも聞こえないような小さな声で、そう呟く。
教室に“おもちゃ”が居なくなったことで生まれた空白に、気づかないふりをするのは、実は一番辛いのかもしれない。
放課後、保健室。
すちはスケッチブックに、今日の“命の授業”を描いていた。
木の枝から落ちた葉。
土に還るその葉の上に、小さな微生物達が集まっている。
さらにその土から、新しい芽が顔を出している────
すち
らん
らんが近づいて、すちの描いた絵を覗き込んだ。
らん
らん
すち
らん
らん
らん
らん
すちは一瞬、息を呑んだ。
すち
らん
らん
らん
すち
らんはふっと微笑んで、少しだけ、すちの頭に手を添えた。
らん
らん
すち
その返事は、以前よりも少しだけ、はっきりしていた。
その夜。
すちはいつものようにスケッチブックを開いた。
描かれたのは────“名前”のある世界。
木の上に、ひとつひとつ名札がついた葉っぱたち。
「らん」「みこと」「いるま」「なつ」「こさめ」そして、真ん中に小さく描かれた葉っぱには、まだ名前はなかった。
けれど、その下には、すちが書いた、たった一行の言葉が添えられていた。
名前を呼ばれた気がした
ちゃんと聞こえた
第8話・了
rara🎼
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡90
rara🎼
rara🎼