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十六夜凛
お姉ちゃんへ
十六夜凛
お姉ちゃん、きっと、このメッセージは、お姉ちゃん自身に届きません
十六夜凛
でも伝えさせてください
十六夜凛
私ね、お姉ちゃんが心配なんだ
十六夜凛
5年生の時、一人暮らししていたお姉ちゃんが帰ってきたよね
十六夜凛
なんで辞めたのか、あのときはまだ知らなかったんだ
十六夜凛
でもね、
十六夜凛
私が学校から帰ったとき
十六夜凛
おばあちゃんに引き止められてこう言われたの
十六夜凛
「おじいさんに色々言われたみたいでね、お姉ちゃんが泣いてたら、慰めてあげてね」って
十六夜凛
それで部屋に入ったら
十六夜凛
お姉ちゃんが泣いてた
十六夜凛
少しの間背中をさすって、何を言われたのか、説明してくれた
十六夜凛
そしたら、お姉ちゃんにこう聞かれた「私、向こうで死んできたほうが良かったかな？」って
十六夜凛
その時、涙が出そうだった、
十六夜凛
お姉ちゃんが死ぬなんて、考えたくもなかった
十六夜凛
「死んでほしくない、生きててほしい、働かなくてもいいから、ただ、笑顔で生きてほしい」
十六夜凛
そんな言葉も、泣くのを我慢してるせいで、声が出なくて
十六夜凛
ただ、背中をさすって、首を横に降ることしかできなかった
十六夜凛
そんなお姉ちゃんが、私は心配なの
十六夜凛
強そうに見えてすごい脆くて
十六夜凛
壊れやすいその心が
十六夜凛
いつか崩壊するんじゃないか、そう思うと
十六夜凛
今の医療への復帰、看護師活動の再開も
十六夜凛
心配なんだ
十六夜凛
また、どこか私の知らないところで
十六夜凛
苦しんでるんじゃないかって
十六夜凛
辛かったらいつでも相談してほしい、
十六夜凛
涙が出るなら辞めればいい
十六夜凛
自分で苦痛に感じなくても、身体は泣き叫んでる
十六夜凛
無理しないで？
十六夜凛
お姉ちゃん
十六夜凛
私は、
お姉ちゃんが 大好きです
十六夜凛
凛より
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