<お読みになる前に>
本作では、 バスケにおけるポジションを ポイントガード⇒PG シュートガード⇒SG スモールフォワード⇒SF パワーフォワード⇒PF センター⇒C と略しています
この連載では バスケの描写も多くなっていますが、 特にバスケの知識がない方でも 問題なくお読みいただけます☺
安心してお読みくださいね!
”あいつは俺の近くにいると 不幸になるから”
昨日の放課後、 ユンギ先輩が言っていた言葉だ。
一晩明けても謎は深まるばかり。
テヒョン
僕はユンギ先輩といて 自分が不幸になったと感じることは 少しもない。
むしろ意味不明な理由で 避けられる方がよっぽど悲しいのに。
テヒョン
思わずため息をついてしまう。
今からまた部活なのに、 なんとなく憂鬱だ。
そんな俺の気持ちはつゆ知らず。
ジミン
肩を組んでくるジミナと、
グク
入口近くでそわそわしてるグク君。
ジミン
テヒョナと仲良くなりたいんだって、 と言いながらジミナは グク君を呼ぶ。
グク
上目遣いで聞いてくる。 かわいい奴め。
テヒョン
よしっ、と自分に気合を入れて 俺は立ちあがった。
体育館に入ると、 気持ちが正される気がした。
籠の中のボールを見れば、 憂鬱さが飛んでゆく。
テヒョン
コートに挨拶をして シューズを履く。
靴紐を結び終えると、 スホ先生から手招きされた。
スホ先生
来たかも何も 貴方が呼んだんでしょうと思うけど、 そこは我慢。
僕が訝しげな顔をすると、 先生は愉快そうに笑って その後話しだした。
スホ先生
え、試合メンバー? 先輩と練習?
それってもしかして…。
テヒョン
スホ先生
テヒョンはユンギのファンなのか? と苦笑いしながらも、
スホ先生はうなずいてくれた。
スホ先生
そう声をかけてから、 先生は先輩たちを改めて紹介してくれる
スホ先生
スホ先生
ユンギ先輩、SGなんだ…
確かに、向いてそう。
スホ先生
テヒョン
頑張れ、と先輩(ユンギ先輩は除く) が笑ってくれる。
スホ先生
スホ先生
ジン
テヒョン
PFは、粘り強さがないとこなせない。 ジン先輩は身長もあるから、 見るからにPFって感じだ。
スホ先生
スホ先生
ホソク
テヒョン
SFは、マルチな能力が求められる。 この先輩は足も速そうだし、 きっといいSFなんだろうな。
スホ先生
スホ先生
ナムジュン
テヒョン
Cはまず高身長が大きな条件。 ディフェンス面のエースで、 チームの大黒柱だ。
スホ先生
スホ先生
テヒョン
俺が返事をしたのを確認すると、 練習開始、と号令がかかる。
すると、体育館の入口から 違うジャージを着た人達が入ってきた。
テヒョン
ぞろぞろ入ってくる人達。
不思議に思う俺に、 先輩は教えてくれた。
ナムジュン
ナムジュン
な、なるほど…。
ナムジュン
テヒョン
いきなり練習試合ができることに 俺はワクワクして、
いそいそとシュート練を始めた。
ピーッ。
試合開始のホイッスルが鳴る。
そこで俺が見た景色は、 今までの俺が見ていたものとは ふた味も違った。
ナムジュン
ホソク
一糸乱れぬチームワーク。 一瞬も逃さないチャンス。
ジン
パスが回ってくる。
どこにパスを出そうか、 そう思ってあたりを見回すとー。
シュッ。
いてほしいところに、 ユンギ先輩が移動してくる。
俺がしてほしい動きに ぴったり合わせてくるユンギ先輩。
お互いの意思が通じた時ー。
大丈夫。 きっと考えてることは2人とも同じはず。
俺は一旦攻めて、 ディフェンスを引き寄せる。
開いたスペースに…。
トンッ。
ユンギ
うまくパスが回った。
ボールはスリーポイントラインから きれいな「軌道」を描いて ネットを揺らした。
Yoongi
俺は今、すごい興奮している。
ほしいところにくるボール。
まるで考えを共有しているような、 ぴったりなパス。
スホ先生
スホ先生
スホ先生も驚きを隠せない様子で こちらを見ている。
「こんなバスケがしたかったんだ」 と叫びたくなるぐらい、
テヒョンとのバスケは 刺激的で、楽しかった。
こんなに感動したのは いつぶりだろうか。
俺の脳は言っている。
「こいつとバスケがしたい」とー。
to be continued..
Next⇒♡500
コメント
5件
最 高 過 ぎ ま す !
最高です!!!😭👏🏻✨