テラーノベル
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薄暗い部屋の中、碧はシーツに包まれて隼人の腕の中で静かに眠っていた
頬はほんのり赤く、呼吸も小さく浅い
全力で隼人にしがみついていたせいか、もう体力は残っていないようだった
隼人はそんな碧の髪を軽く梳きながら、ふっと笑みをこぼす
隼人
けれどその声は呆れというより、むしろ愛おしさを隠せていなかった
自分はまだ汗一つ浮かべず余裕の表情で、ベッドの縁に置いてある水に手を伸ばし一口飲む
片手は決して碧を離さないまま
隼人
そうぼやきながらも、眠る碧の頬に軽く口づける
碧はうっすら身じろぎして、無意識に隼人のシャツをぎゅっと握った
隼人は思わず吹き出す
隼人
眠る碧を見下ろす瞳は、余裕の中に優しさと独占欲を滲ませていた
朝
カーテンの隙間から差し込む光が、ベッドを柔らかく照らしていた
碧はぼんやりと目を開け、まず感じたのは肌に触れる柔らかな布――
視線を落とすと、自分が隼人のTシャツ一枚を着せられていることに気づく
碧
一瞬で昨夜のことが脳裏に蘇り、顔が真っ赤になる
(な、なんで……あんなこと……)
思い出すほどに布団の中で縮こまってしまう
その時
隣から声が落ちてきた
隼人
眠そうに髪をかき上げながらも、隼人はにやりと笑う
隼人
碧
碧は慌てて布団を頭まで被る
隼人
碧
布団の中から震える声が漏れる
隼人はわざとらしく首をかしげて、布団の端を指でつまむ
隼人
碧
小さな声でそう返した碧は、恥ずかしさで耳まで真っ赤になっていた
碧が布団に潜ってると、隼人がふと天井を見上げながらつぶやいた
隼人
碧
布団の中で碧が一瞬固まる
(そ、そうだ……昨日……そのまま……)
隼人は思い出したように笑って、碧の髪をくしゃっと撫でた
隼人
碧
声を裏返して慌てる碧
隼人
さらっと爆弾を投げる隼人
碧
布団から顔を出して、目を見開く碧。耳まで真っ赤
その反応を見て、隼人は肩を震わせながら笑った
隼人
隼人
碧は顔を覆ったまま、しばらく固まっていた
(……ずるい……からかわれてばっかり……)
隼人は苦笑しながら、碧の頭に手を置いて、ぽん、ぽん、と優しく叩いた
隼人
碧
碧は布団の中でちょっとだけ唇を尖らせていたけど、やがて小さく頷く
碧
布団から出て、寝ぼけた足取りで立ち上がる碧
Tシャツの裾をきゅっと押さえながら、視線は床に落ちたまま
碧
その小声がなんだか可愛くて、隼人はつい笑ってしまった
隼人
背中に向かって軽く声をかけると、碧は振り返らずに浴室へ
耳だけ、真っ赤になっていた
脱衣所にきがえを置き終わり、リビングに
碧が浴室のドアを閉める音がして、部屋に静けさが戻った
ソファに腰を下ろした隼人は、思わず背もたれに体を預ける
隼人
深いため息――けれど、その口元は緩んでいる
さっきまで、布団からなかなか出ようとしなかった碧の姿
頑張って平静を装いながらも、Tシャツの裾をぎゅっと掴んで歩いていった後ろ姿
耳まで真っ赤にして……
思い出しただけで、笑みがこぼれる
隼人
わざとらしく吐き捨てるみたいに呟いたけど、声にはどうしようもなく甘さがにじんでいた
隼人が思わず本音漏らしちゃってる笑
あと、皆さんお気づきでしょうか!
自分はまだ汗一つ浮かべず余裕の表情で、ベッドの縁に置いてある水に手を伸ばし一口飲む
この文章
事後でこれってやばくない?(自分で何言ってんの
これから先、碧大丈夫かな?笑
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コメント
11件
キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんです🥹🥹🥹
やばすげぇいい 碧照れててくそかわなんだけど
え、汗かいてないの!?