キヨマサ
………もういいぞお前ら
モブ1
えっ!?もういいのかよっ!?
キヨマサ
あぁ、存分にやれ
モブ2
じゃ、じゃあ俺最初ッ!
モブ1
あ、おいッ!!俺が1番最初だろッ!?
モブ2
はぁッ!?ふざけんなッ!!!俺だって我慢していたんだからなッ!?
晃也
(…チッ、ごちゃごちゃうるせぇんだよ、猿かこいつら)
キヨマサ
………おい
晃也
(……?俺か?)
キヨマサは俺の方に向かって
歩いてきたかと思うと
そいつはこう言った
キヨマサ
………最初はお前がヤれ
晃也
……………
モブ1
はぁぁぁぁぁぁ!?ふざけんなッッ!
モブ2
俺だってすっげぇ我慢してたのにッッッ!
キヨマサ
てめぇは花垣の居場所を突き止めたからな、その褒美だ
晃也
……ドーモ
キヨマサ
どうする
キヨマサ
ヤるか、ヤらないのか
晃也
……じゃあヤる
武道
ッ!?
モブ2
ッざっけんなっ!!断れよそこはよォ!!
モブ3
おもんねぇぞボゲがッッッッ!!!
晃也
(だからうるせぇって…)
キヨマサ
…だったらさっさと行け
晃也
へぇへぇ
するとそいつは身体をビクッと
させて、怯えた表情を
しながら俺を見つめてくる
晃也
(《 この世界》で初めて話しかけた時と同じ反応だな)
晃也
(いや、それ以上か?)
晃也
(まぁそんなことは今はどうでもいいな)
武道
ハァ…ハァ…
晃也
(あーあ、こりゃあ呼吸をするのも一苦労ってとこだな)
晃也
……花垣
武道
…ハ、ハハッ
武道
俺って……本当に馬鹿ですよね
晃也
…………
武道
騙されたっていうのに、君のことが心配でしかないんです
晃也
……《武道》
武道
どうしてでしょう…?
武道
あの時の、君の涙が忘れられないんですッ
晃也
…………
武道
………好きにしてください
武道
もう、俺を………めちゃくちゃにしてください
晃也
…武道、俺の首に手回せ
そういうと、武道は
ただ泣きながら黙って
俺の言うことを聞いた
武道
あぁ、また……犯されるんですね
晃也
…何があってもその手、離すなよ((ボソッ
武道
へっ…………?
晃也
……行くぞッッッッッ!!!
そして、丁度近くに
脱ぎ捨てられていた武道の
下着とズボンを手に取る
そのまま武道を落とさないように
しっかりと抱きかかえると
俺は人が居ない方に走り出した
武道
うわッ!?
キヨマサ
ッ!!
モブ1
あ、あの野郎ッッッッッ!!
モブ2
ま゛てや゛ッッッッッ!!逃がすなッッッッッ!!
晃也
(やっぱこうなるよなぁッ!!)
晃也
(でもしゃーねぇっ!!武道を助けるためだっ!!)
晃也
(何としてもこの追っ手から逃げ切ってやるっ!!たとえ、ボコボコにされてもなっ!!)
武道
あ、あのっ!
晃也
あ゛ッ!?なにっ!?
俺は全力ダッシュをしながらも
武道に呼ばれた返事に
答えようとする
武道
な、なんでこんなことをッ!?
武道
どうしてッ……!?俺は君に抱えられているのッ!?
晃也
…んなの決まってんじゃんッ!お前をッ!!
武道
お、俺を…?
晃也
お前をッ!!助けたいって思ったからッッッ!!!それだけだよッッッッッ!!
武道
ッ!!
晃也
んなことァ今はどうでもいいッッッッ!!
晃也
とにかく逃げ切るぞッッッッッ!!
武道
は、はいっ!!!