TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

………

琴音

………

僕と先生が部屋に入ってから

無言の時間が数分続いている

( なんでこの人は話しかけて来ないんだ? )

( 僕に話があるんじゃなかったのか? )

琴音先生の妖精

( ……… )

琴音先生の妖精

ふぁ〜…

( 妖精も何も言わないし! )

( 僕から話しかけないといけないのか?! )

( 本意でもないのに )

( けど、このままじゃ何も変わらない… )

律は視線をあげる

あの

琴音

あぁー!!!もう無理!

えっ…

琴音

え?!…あぁ!もう!

琴音

後ちょっとだったのに!

琴音は真っ直ぐと律の目を見つめる

えっ…と、

琴音

何も躊躇うことないのよ?

琴音

聞きたいこととかあったら、遠慮なく聞いて!

( さっきまでとまるで別人だ… )

( 気が抜けた…のかな? )

琴音

もー!ぼーっとしてるだけじゃ
何も分からないわ!

琴音

律くん、だったよね?

あ…はい

琴音

敬語は駄目駄目!もっと気軽に話してもらわないと!

琴音

二人きりで話してる意味なくなるでしょ!

すみまs…分かった……

琴音

よし!それじゃあ…単刀直入に

「 なんでこの病院に来たの? 」

………

琴音

律くん本人なら、自分のことだから分かるでしょ?

……まぁ

( けど… )

琴音

そういえば、私自己紹介すっ飛ばしてたわね!

え?…そう、だね

( 落ち着きがない… )

琴音

私の名前は琴音よ。琴音先生って呼んでちょうだい!

琴音

小児科のお医者さん、沢山頼ってね!
病院では沢山の人に慕われてる…って思ってるわ!

そう、なんだ…

( すごくガツガツ来るし… )

琴音

それから、“精神科”でもあるわ

琴音

貴方の容体は確認したわ

琴音

今まで見たことない、私の経験上ね

( 分かってる、僕だって )

( 一度ネットで調べたことがある )

琴音

…少しで良いから、私に話してくれないかな?

琴音

貴方のこと

………

( 今まで人に話しことがない )

( いや…話せない )

( 引かれるのが怖くて、話せない )

チリン…チリリン…

琴音先生の妖精

( 怯えてるわね )

琴音先生の妖精

( 少しガッつきすぎちゃったかしら )

琴音先生の妖精

( 怖がらせてないと良いんだけれど )

( 何故この人は )

( ここまで親身になってくれるんだ… )

今までにない安心感を感じた

この人になら話しても大丈夫

そう本能で感じたんだ

…話をしても、良い?

琴音

ええ、もちろん

琴音

ゆっくりで良いわよ

琴音先生の妖精

律くんの声を聞かせてちょうだい♪

僕はゆっくりと話をしていった

今まで人に話すということをしたことがなかった

だから、どう話せば良いのか

正直分からなかった

噛み砕きすぎて、自分でも

何を言っているのか分からなくなる

琴音

うん、うん…

けど、この先生はしっかりと

耳を傾けて聞いてくれた

ーーー…という事なんだ

律は肩の力を抜く

琴音

なるほどね

琴音

話してくれてありがとう笑

琴音

少し待っててね!

…分かった

琴音はパソコンに文字を打ち込む

僕の会話を打ってるの?

琴音

そうよ、私のメモとしてね

そっか

琴音

大丈夫よ

琴音

誰にもこれを見せる気はないからね

ありがとう、

琴音

良いのよ笑

会話が止まるのと同時に琴音が打ち終わる

琴音

よし…終わったわ

うん

琴音

なんだか、不思議なお話ね

そう、だよね…笑

僕からしたらこれが普通だから…

琴音

悪い事じゃないわ

琴音

律くんだって、苦労してるでしょう?

してないことも、ないかな…

琴音

……ねえ?

な、なに…?

琴音

一人一人に妖精が付いてるってことは

琴音

私にも付いてるの?

え、あー…

琴音先生の妖精

ふぁ…んん……(眠

います…肩に

琴音

肩…?

琴音は自分の肩を見る

琴音

なんともないわね

だろうね

琴音

ねーね!

琴音

私の妖精はどんな子なの!

目を輝かせる

( こんなに興味を示したのは )

( これで二人目だな… )

えっと…

琴音先生の妖精

…ん、んん(眠

後ろで二つ三つ編みで結いでて…

琴音先生の妖精

ふぁあ〜…(眠

白い帽子を被っていて胸元の赤いリボン…

琴音先生の妖精

…ん、ぁ?

エメラルドグリーンな女の子の妖精です

妖精から目を離し律は顔を上げる

琴音

へぇ…そうなんだ……

まぁ…そうなるよね

琴音先生の妖精

…そんなに、見られたら

琴音先生の妖精

は、恥ずかしい…の……///

…照れ屋さんみたいですね

琴音

あら笑

琴音

説明してくれてありがとうね

別に…

琴音先生の妖精

私…寝顔、見られてたの……?///

琴音

可愛い子が、私に付いてるのね!笑

良かったね笑

琴音

なんだか、良い気分ね

琴音は立ち上がる

琴音

それじゃあ

琴音

律くんから、他に話したいことはあるかな?

…もう特には

琴音

そっか!

琴音

話したいこと、全部話せて

琴音

少しはスッキリしたんじゃないかな?

………

律も静かに立ち上がる

スッキリしたよ

今まで、全部溜め込んでたから、笑

ありがとう、琴音先生

琴音

どういたしまして笑

琴音

部屋を出たら、お母さんを呼んでね

うん、分かった

母さんと琴音先生が部屋で話している間

僕は病院のカフェで時間をつぶすことになった

飲み物を片手に辺りを見渡す

( 病衣を着ている人ばかりだ )

( 当たり前か、病院だもんね )

青や赤の病衣を着ている人がカフェの大半…

点滴を持っている人やギブスの人もいる

( 大病院なだけあって )

( 色んな人がいるんだね )

そして、僕の目には

色々な妖精も見えている

( あんな色もいるんだ… )

新しい発見だったりで楽しい時もある

( あんまりジロジロ見ると気まづいし )

( そろそろ辞めよう… )

律は視線を下げる

「 あ… 」

その声と共に目の前にある机が揺れる

えっ…!

横には倒れ込む人がいて

小さく震えていた

大丈夫ですか!?

 

すみません、大丈夫です

ゆっくりと立ち上がる

 

貴方は大丈夫ですか?

 

怪我をしていませんか?

僕は、全然大丈夫ですよ

 

それは良かったです

…君の方が、大丈夫じゃ無さそうだけど

小刻みに震えている彼を

そのままにしておくは無理だった

 

この震えは、体質なので

 

気にしないで下さい…笑ッ

妖精はいつだって輝いている

主人である人間を纏うように、光を放っている

そう、思ってた

( 光ってない… )

 

…?

妖精

 

( それだけじゃない… )

( 羽もうごいていないし、目も開かない )

( まるで )

眠っているようだ

 

どうかしましたか?

え…あ……

妖精

 

なんで、もない…です……

 

顔色が悪いですよ

 

飲み物を飲んで落ち着いt

ごめん!行かなきゃ!!!

 

えっ…

律は走り去った

( あの妖精は何…? )

眠っている妖精なんて

僕には異例のことだった

琴音

それでは、これで診断は終わりです

母さん

琴音先生、ありがとうございます

母さんの妖精

落ち着いて良かったわね

琴音先生の妖精

終わったの、ね…

………

琴音

律くん

…はい

琴音

良ければ、通院という形で

琴音

また私とお話してみない?

…え

母さん

律、私もね

母さん

先生と話をしたの、家庭のことも…

…うん

母さん

それでね、私がいない間の放課後

母さん

琴音先生が律の面倒を見てくれるって

それって、どういう…

琴音

様子見よ、今の私たちには

琴音

どうしようも出来ないからね

様子見…

琴音

もちろん、律くんが嫌だって言うなら

琴音

無理にとは言わないわ

琴音

ただ、力になりたいの。

………

母さん

私も、琴音先生と話したら少し気が楽になったの

母さん

律も、先生と話して良かったと思うなら

母さん

また来ても良いのよ

母親は律に優しく微笑みかける

…分かった

通院するよ、放課後に

琴音

律くん、ありがとうね

うん、…こちらこそ

この作品はいかがでしたか?

26

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚