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コメント
12件
今回もマジで好きです😭😭 先生はどこにいったんですかね💦 行方不明ならどっかでまた出て来てくれると信じてます!
毎回感動😭さすがです✨ 先生〜戻って来て〜
先生~!帰ってきてよ~!らんくんの為だよ!!
朝起きると、既にらんたちはいなかった。
こさめ〈棘雨〉
いるま〈紫斬夢〉
みこと〈黄泉〉
こさめ〈棘雨〉
眠そうな目をこすりながら席につく。
いるま〈紫斬夢〉
俺はこさめにお茶を差し出した。
こさめ〈棘雨〉
みこと〈黄泉〉
3人で笑い合う。
みことも、もうすっかりこの家に慣れたようだ。
みこと〈黄泉〉
俺は、無意識のうちに、みことのことを見てしまっていた。
いるま〈紫斬夢〉
こさめ〈棘雨〉
みこと〈黄泉〉
みことが微笑む。
到底、人を殺すようには見えない顔。
こさめ〈棘雨〉
あいつらがいないだけで、意外と寂しいものだ。
俺は、コップに入った残りのお茶を飲み干した。
らん〈舞桜〉
なつ〈烈紅〉
あれから俺たちは合流し、3人で上の階を目指している。
すち〈威風〉
なつ〈烈紅〉
すち〈威風〉
すちが小さく笑う。
なつ〈烈紅〉
すちは、首から下げたネックレスを見つめた。
らん〈舞桜〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
らん〈舞桜〉
なつ〈烈紅〉
すちが微笑む。
すち〈威風〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
その頃、俺は17歳、
みこちゃんはまだ12歳の時だった。
すち〈威風〉
みこと〈黄泉〉
みこちゃんは、傘も刺さずにただ濡れていた。
俺は、その子犬みたいな彼が、
なぜか放って置けなかったんだ。
すち〈威風〉
みこと〈黄泉〉
ほつれた裾から、あざだらけの腕が覗いた。
すち〈威風〉
みこと〈黄泉〉
彼は、小さく首を振った。
俺は、そのとき分かったんだ。
この子は、親に捨てられたんだって。
俺と、同じ目だったから…。
みこと〈黄泉〉
みこちゃんは、記憶をなくしていた。
すち〈威風〉
親に捨てられた子供が、ショックのために記憶をなくしたんだ。
すち〈威風〉
俺は、好都合だと思った。
すち〈威風〉
みこと〈黄泉〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
みこちゃんは、少しだけ顔を上げた。
生きたいと願う本能が、ほんの少しの希望を掴もうとするように。
すち〈威風〉
みこちゃんは、しばらく悩んでいるように見えた。
そして、
俺の目を、真っ直ぐと見た。
すち〈威風〉
それだけで、答えは分かった。
すち〈威風〉
雨の中、俺たちは傘を半分ずつ分け合って歩いた。
すち〈威風〉
らん〈舞桜〉
すち〈威風〉
あの時俺が声をかけなければ、みこちゃんは人を殺すことを知らないまま死ねたかもしれない。
すち〈威風〉
すち〈威風〉
俺たちが、とっくのとうに忘れた感情。
…仕事のために、捨てた感情。
すち〈威風〉
すち〈威風〉
すち〈威風〉
なつ〈烈紅〉
なつ〈烈紅〉
らん〈舞桜〉
すち〈威風〉
わかっていても、どうしようもない。
なつ〈烈紅〉
なつ〈烈紅〉
なつ〈烈紅〉
暇ちゃんは、顔も見せずに階段を登っていってしまった。
すち〈威風〉
すち〈威風〉
暇ちゃんはどんどん階段を登っていく。
らんらんも、こちらを気にしつつ歩いている。
すち〈威風〉
俺もそれに続くよう、足を進めた。
らん〈舞桜〉
俺たちは扉の前に立った。
周りに人はいない。
すち〈威風〉
なつ〈烈紅〉
らん〈舞桜〉
俺は、あらかじめ用意していたカートキーで、ドアを開けた。
ターゲット
ターゲットはシャワーを浴びた直後だったようだ。
無防備で丸腰、
こちらからしたら都合がいい。
なつ〈烈紅〉
ターゲット
ターゲットがスマホに手を伸ばそうとする。
すち〈威風〉
すちがスマホを蹴り飛ばし、
俺はターゲットにナイフを刺す。
ターゲット
浴室に血が飛び、排水溝へと流れる。
らん〈舞桜〉
すち〈威風〉
俺の言葉に、2人はターゲットのかばんを漁った。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
これを買ったのも、もうかなり前だ。
らん〈舞桜〉
俺は2人に混ざり、資料を集めた。
あれから三日、俺はこさめと武器屋に来ていた。
この店の雰囲気は、いつまで経っても慣れる気がしない。
らん〈舞桜〉
店主
もうここの店主とは顔見知りで、来ただけで俺に会ったナイフを用意してくれる。
こさめ〈棘雨〉
初めて来るこさめは、目を輝かせて店内の武器を眺めていた。
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
こさめがカバンの中から、曲がった針を取り出した。
こさめ〈棘雨〉
店主
店主
こさめ〈棘雨〉
一見優しそうに見える店主も、元殺し屋だ。
らん〈舞桜〉
俺は、改めて店内を見渡した。
銀色に光るナイフ、
黒く重たい銃、
それだけでなく、さまざまな武器が壁一面に並んでいた。
らん〈舞桜〉
俺は、初めてこの店にやってきた時のことを思い出した。
らん〈舞桜〉
多すぎる武器に圧倒され、動けなくなってたっけ…。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
俺は、話し込んでいるこさめと店主の方を見た。
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
武器屋を出て家に帰る途中、らんくんに話しかけた。
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
らんくんは手に持っていたクレープを落としかけた。
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
口についたクリームを拭いながら言う。
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
こさめはらんくんの顔を覗き込んだ。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
だんだんと声が小さくなっていく。
こさめ〈棘雨〉
こさめがニヤニヤしていると、彼は顔を逸らした。
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
彼の横腹をつつく。
夕陽が眩しく顔を照らす。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
らんくんは、言葉を紡ぐ。
らん〈舞桜〉
俯き気に、こう言った。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
そう。
いるまにとって、俺はただの仲間。
俯いている俺に、こさめは口を開いた。
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
元気なこさめの声は、自然と笑みが溢れる。
らん〈舞桜〉
こさめ〈棘雨〉
こさめが空を仰ぐ。
こさめ〈棘雨〉
こさめは目を細める。
らん〈舞桜〉
一瞬、こさめの表情が変わった。
こさめ〈棘雨〉
こさめ〈棘雨〉
らん〈舞桜〉
俺たちはそのまま何も言わず、夕暮れの道を歩いた。
らん〈舞桜〉
俺は、暗い部屋の中、新しいナイフを眺めていた。
らん〈舞桜〉
人を殺して、また買って、殺して。
それの繰り返し。
らん〈舞桜〉
俺は、鍵のかかっている机の引き出しを開けた。
そこには、一本のナイフが大切そうに仕舞われていた。
俺は、そのナイフをそっと手に取る。
らん〈舞桜〉
これは、俺が初めて先生からもらったナイフだ。
らん〈舞桜〉
今でも鮮明に思い出せる。
あの声、仕草、笑顔。
先生が行方不明になってもう7年。
生きているのか、死んでいるのかすら分からない。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
俺は、ナイフを握りしめた。
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
らん〈舞桜〉
決意を込めた俺の声は、静かな闇に飲まれていった。