テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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マフィア物語Ⅲ －白魔の哮り、黎明の泪－

第2話 - 足跡

231

2024年04月22日

#創作

#マフィア物語

#連載

#オリジナルストーリー

華

牛ﾀﾝつくね

こんちゃﾀﾝつくです。
今日も見てくれてありがと〜☺️

牛ﾀﾝつくね

前回のあの後：
翌朝になっていよいよ日晴の暴走は止まらず、結局豪華客船中を遊びまくりました。

牛ﾀﾝつくね

断固拒否してた狄も残念ながら無理やり連れ回されてクタクタになってしまいました。彼もまた苦労人です。

牛ﾀﾝつくね

他のみんなもなんだかんだ言って短い休息を満喫できましたとさ。良かったですね

牛ﾀﾝつくね

そうこうしているうちにも時間は過ぎていき、遂に下船間近の時間になって───

牛ﾀﾝつくね

…本編始まりま〜す♡

━━━━━━━━━━━━━━━━

－出発からおよそ27時間経過－船上ラウンジ

日晴

───ふぁぁぁ……眠ぃよぉ……ﾀｽｹﾃー狄ー……

狄

あんなに言ったのに寝ないほうが悪いだろ……、俺は知らないぞ………

薫

おいおい、暫く俺が見てない間に何があったってんだこれは。

牧

…2人ともバテバテで伸びきっちゃってますね。

ジョーカー

オマエらさぁ……、
いくら若いからって、その体で動けんのかよ今日…

狄

お、俺は連れ回されただけです…！何遍言ってもコイツが聞かないもんですから……。

フラン

うーん……ヒバちゃんのことだから察しはついてたけど、まさかこんなヘナヘナになるとは、、、

薫

は…こりゃ普段のギィの旦那の苦労が計り知れるぜ。

フラン

あ、そういえばさっきブリヌイ売ってるショップを見たのだけど…
クレープとか食べる？

日晴

っ！？

日晴

クレープ！食べます絶対！！ゴチになります！！！(ｷﾗｰﾝ

狄

(奢られる前提じゃねぇか。)

薫

あーー……心配して損したかも。めちゃくちゃ元気そうで何よりだよ。

牧

まったく…何が何だか……私にはこの子がよくわからないです。

フラン

えぇと…じゃあ、お金渡すから買っておいで。私達はここに居るわ

日晴

やったーーー！！！全マシトッピングしよーっ！！

薫

なんだその二郎みたいな注文の仕方。

ジョーカー

………コイツほんとにハタチか？？

狄

それ今やめてくださいよ……、あんなのが年上とか考えたくないじゃないですか。

日晴

おい何してんだよ狄、早く行かなきゃ売り切れるぞ！行こ行こ！！

フラン

(売り切れは､しないんじゃないかな…？)

狄

？！嘘だろ……ッ勘弁してくれ…………

薫

ま、どんまいといった所だな。今までのが還ってきたとでも思え。

狄

、……笑えないですって……それ…

狄

……ホントに船ん中にも有るもんなんだな、クレープ屋って。

日晴

うおぉっ全部美味そ！！
テンション上がる〜！！

店員

добро пожаловать──ぇ、ああ、失礼しました！日本人のお客様でしたね。ご注文どうぞ！

日晴

え…今のロシア語ですか！？カッケェ……！！

店員

ぁ、ありがとうございます！少し接客が忙しくってつい……すみません

日晴

いやいや、すっげぇかっこいいすよ！いいな〜俺もバイリンガルになりてぇ〜！

店員

それほどでは無いですよ…
えっと、ご注文はお決まりですか？

日晴

あ！俺はスペシャルイチゴマシュマロチョコホイップマウンテンの全マシでお願いします！

店員

全マシ…！？は、ちょっと当店は取扱ってない……ですね……

狄

(どんな呪文だよ。店員さん困ってるし)

日晴

え！？すんません………
じゃクリーム多めで！！

店員

か…しこまりました！
…そちらの方は？

狄

あ…僕はツナマヨ1つで。

日晴

見て狄ヤバくねぇかコレ！！イ〇スタ映えどころじゃねぇ！！

狄

分かった分かったって。早く戻るぞ、…手元足元気ぃ付けろよ

日晴

ひゃっほ〜クレープクレープ〜♪

ﾄﾞｼｯ！！

乗客

わっ……！

奥様！お怪我は？

日晴

っうわあ！！ごめんなさい！！ケガないですか！？

狄

！お前だから気を付けて歩けと…！

狄

うちのが申し訳ありません。大丈夫ですか……？

乗客

…ええ、大丈夫よ。こちらこそ申し訳ないです

日晴

(高、────)

お気をつけなさってください奥様。まだお身体も万全では無いのですから……

乗客

分かっているわ。気遣ってくれてありがとう。

乗客

…まあ、美味しそうなクレープ！私も買っちゃおうかしら。

━━━━━━━━━━━━━━━━

日晴

なあ、マジで背高かったよなあの女の人…！
モデルさんなのかな？俺より高かった……

狄

あぁ、綺麗な人だったね。
しかしお前ときたら、危なっかしい馬鹿だけどな

日晴

ぬぁ！バカって言った方がバカなんだよバーカ！

日晴

にしても超可愛かったなあー……連絡先って貰えないのかな………

狄

あれはどう見ても既婚者だろうが。…それにこの人波だ、もう会えるとも限らねぇよ

日晴

そんな…俺の儚い恋…( ´･ω･`)

薫

───お、ガキ共がやっと帰ってきやがった。どこで道草食ってたんだか、

ジョーカー

こりゃまた……とんでもなく高そうなヤツ買ったな日晴…

牧

(………お嬢様なら見るだけで胃もたれしそうですね……)

フラン

私の貴重なお給料ぉ………

日晴

ありがとフランさん！
いただきます！！！

薫

お前って奴はホントに甘いモンに目がないんだな。

日晴

…！？ｳﾏｰｰｰｰｰｰｰｯ！！！

ジョーカー

コレは血糖値爆上がりで目ぇ覚めるわな…感心したぜ

薫

あと3時間くらいで着陸だ、食ったら少しは仮眠してこいよ。

狄

(コイツが勝手にルームキー返したとか言えない…)

現地時刻AM7:00 『叛逆の徒』一同ウラジオストク港到着

━━━━━━━━━━━━━━━━

薫

よし、全員出てこれたな。

日晴

おそロシア上陸ーー！！
ふぉー涼しーー！！！

ジョーカー

薫さんのお陰ですよ。でないとあの検問はまず切り抜けられなかった

日晴

なんか俺だけあのおっちゃんにめっちゃ睨まれたんだけど………

狄

何故かお前だけ怪しまれてたな。やけに落ち着きがなくてオドオドしてたからか？

日晴

ししししてねぇよ！！犯罪とかこここ怖くねぇし！！

フラン

シーッ…！

ジョーカー

……いちいち声がデカいんだ、目立つマネはすんな。

日晴

はぁい……

牧

駅に急ぎましょうか。
大丈夫、目的地までもう少しの辛抱です。

シベリア鉄道ウラジオストク駅『ロシア号』車内

日晴

乗れたー！長かった…
日本の電車とあんま変わんないんだな！赤いだけで！

狄

ロシアの名物列車になんてこと言うんだお前は。

狄

でも良かった、
やっと寝れる…疲れた。

日晴

そうか？狄って意外と体力無いよな。

狄

………お前みたいなスイーツ食べるだけでHPが満タンになる化け物じゃないからな

日晴

バケモノって……
ひっでぇやつ……

日晴

まいーや、1人で遊ぶか。
着いたらマトリョーシカ買いたいな〜

ﾄｺﾄｺ、

日晴

───ん、

乗客

あら！君は…、

日晴

…あッ

牛ﾀﾝつくね

おかえりなさいﾀﾝつくです。私事ですがデュオ🍎でロシア語勉強してます。

牛ﾀﾝつくね

はいフラグ回収早速しちゃったねぇー！お姉さんと再会しちゃったねぇー！(。´´ิ∀ ´ิ)

牛ﾀﾝつくね

このお姉さん実は180ある良家の元令嬢だそうです。高ッ！！レベルがッ！！

牛ﾀﾝつくね

(違法入国ですが)何はともあれロシア上陸です！楽しみだぜ極東！！

牛ﾀﾝつくね

主の華さんが書いているサイド麗とお話が同時進行しているのでそちらも読んでね！

牛ﾀﾝつくね

(これは余談にはなりますが、明日4/23は菖蒲狄くんのお誕生日(※初出し情報)なのでお暇がありましたら祝ってあげてください。おめでとー！)

牛ﾀﾝつくね

また次回お会いしましょ！
シーユーネクストタイム！バーイ！

牛ﾀﾝつくね

と言うとでも思ったか。
ふふふふ(ΦωΦ)

━━━━━━━━━━━━━━━━

ﾋﾟｯ

呉鳳蕾

────もしもし。
これは何の真似かな？

呉鳳蕾

君は謹慎中のはずだが？………ロイ君。

ギィ

…───あれ以来ご無沙汰しておりましたね、鳳蕾さん。

ギィ

先の"寛大な"処分においてはお世話になりました。
もっともそのお陰で俺は今何も動けませんがね

呉鳳蕾

とんでもない。
…確かに君がした事は反乱者への加担。立派な叛逆行為だったが、

呉鳳蕾

然れどもだ。
このクーデターを通して、"逃した仔兎"を1匹処分できたではないか。それに関してはむしろ此方が感謝してるくらいだ

ギィ

感謝？…そのような大層な嘘は仰らなくても結構です。……不愉快だ。

呉鳳蕾

……そうかい。それは誠にすまなかった

呉鳳蕾

しかし嘘では無いさ。
"アリス・エリージェーン"…厄介な子だった。
君達が彼女を消してくれて手が省けたのは、事実だよ

ギィ

………どうせそうでしょうね、あなた方にとっては。

ギィ

俺が聞きたいのは"当局"の動向です。例の件、彼らはどんな見解を述べているので？

呉鳳蕾

嗚呼、それがずっとだんまりを決め込んでいる。
襲われたのが彼らの庇護を拒否した支部なのだ、仕方はあるまい

呉鳳蕾

……ただ、実は面白い事を小耳に挟んでね。

呉鳳蕾

なんでも"逃げた仔犬"の形跡が、ロシア支部近辺で発見されたそうな。

ギィ

…我らが追っていた脱走兵はもうこれで2人して死んだはずですが。
他にも逃亡者が？

呉鳳蕾

……白々しい演技だな、ロイ。まるで知らぬかのような言い草をする。

呉鳳蕾

君だって知ってる有名な子だよ。───当局の先代長官を、殺して逃げた輩さ

ギィ

……ああ、成程。あの厄災とも呼ばれたバディの片割れですか

ギィ

───"C-404"。

ギィ

何故今更そいつの話を？
奴が捕えられた所で俺は構いやしませんが。

呉鳳蕾

………奴を始末する為に、当局の2つの隊がハバロフスクへ遣わされる事になったそうだよ。

呉鳳蕾

────その意味は、
出来のいい君なら分かるだろう？"ギィ"。

ギィ

…………ッ

呉鳳蕾

…教えておいてやるが、
我々は貴様がエリージェーンを"飼っていた"事もとうに把握済みだぞ。

呉鳳蕾

精々頑張って脆弱な仲間たちを護る事だ。
……その"謹慎の身"でやれるものなら。

ﾌﾟﾂｯ──

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