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この話は長男🌸目線の話です。
※文字多め
START
――俺には、五人の弟がいる。
自分が長男だという自覚は、物心ついた頃からずっと当たり前にそこにあったけれど、最初から「兄」だったわけじゃない。
両親の話によると、俺が一人っ子だった頃は、よく泣いて、よく笑って、よく食べる、手のかかる子どもだったそうだ。
泣きたいときは全力で泣き、嬉しいときは全力で笑い、腹が減れば遠慮なく要求する。 両親の愛情を、文字通り独り占めしていたらしい。
……正直、まったく記憶はないけど。
母
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母
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記憶は無いけど…!
そんな俺の世界に、初めて“弟”が現れたのは、二年後。
すちが生まれた。
母
母
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病院で初めて顔を見たとき、俺はまだ小さくて、よくわかっていなかったはずなのに、両親いわく――
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なでなで(🍵頭撫
st_🍵
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と、はしゃいでたらしい。
俺の髪は生まれつき少し癖があって、ふわふわと跳ねやすい。 それに比べて、すちは赤ちゃんの頃から、つるんとしたサラサラの髪だったそうだ。
……とはいえ、これも正直、覚えてない。
ただ、写真を見返すと、小さな俺が誇らしげに赤ん坊のすちの隣に座っているのが写っていて、ああ、本当に可愛がってたんだな、と他人事みたいに思う。
はっきりとした記憶が残り始めたのは、もう少し大きくなってからだ。 自我が芽生え始めた頃には、俺はちゃんと「兄」になっていた。
すちは俺と歳が近いのに、性格はまるで違った
のんびり屋で、マイペースで、ぼーっとしていることが多くて。 何をするにも一拍遅れるような、不思議な子だった。
でも、不思議と喧嘩はしなかった。
おもちゃの取り合いをすることも、意地を張り合うことも、ほとんどなかった気がする。 俺は、ただただすちを可愛がっていた。
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かちゃかちゃ(🚗で遊ぶ
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なでなで(🍵頭
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にこにこ
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ぎゅっ(🍵手握る
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つんっ(転
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ぎゅっ(🍵庇って一緒に転ぶ
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ぎゅーっ(抱き締め
夜は布団を並べて、添い寝をして。 小さな寝息を聞きながら、髪を撫でて、額に手を当てて――
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なんて、意味もなく呟いていた。
今思えば、あれは完全に“愛でていた”んだと思う。 弟という存在が、ただそこにいるだけで、愛おしくて仕方なかった。
――そして、時は流れる。
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ぽんっ(🍵頭撫で
無意識に、目の前のすちの頭に手を置いていた。
指先に触れる、変わらずさらさらの髪。 昔より少しだけ硬くなった感触に、時間の積み重なりを感じる。
すちは急に撫でられて、ぱちっと目を瞬かせた。
st_🍵
st_🍵
少し驚いたような声。 なんだか懐かしくて。
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st_🍵
そう言いながらも、すちは嫌そうに手を払うことはしない。
当たり前の距離感。 当たり前の触れ合い。
気づけば、腕の中に収まるサイズではなくなっていたし、背もずいぶん伸びた。 声も低くなった。
それでも―― あの頃と同じように、撫でればちゃんとそこにいてくれる。
らんは、すちの頭からそっと手を離しながら、心の中で静かに思う。
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長男🌸の甘えたいランキング 1位 両親 2位 次男🍵 3位 六男🦈
長男🌸の甘えられたいランキング 1位 六男🦈 2位 次男🍵 3位 両親
可能なら弟たち全員から甘えられたい願望がある。
次回更新 ♡1000⬆