テラーノベル
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「 家 出 . 」
玄関を乱暴に閉めて 、 スニーカーを履いた 。
ぼんさんと些細なことで 口喧嘩になっただけ 。
それだけなのに 、 言い返す言葉が悔しくて 、 つい家を 飛び出してしまった 。
だけど ── 。
夜の公園 。
ベンチに座って 膝を抱えてたら 、 スマホのバッテリーが 切れてることに気づいた 。
いつもの声も聞こえない 。 ぬくもりも 、匂いもしない 。
ぽつりと涙が落ちた 。
聞き覚えのある声が 、 風に乗って 飛び込んできた 。
草むらをかき分けて 現れた彼の顔には 、
明らかな 焦りと怒り 、 そして ── 安堵(あんど) 。
怒鳴りつけられたけど 、 その声に ホッとしてしまった 自分がいた 。
一瞬で沈黙する ぼんさん 。 俺は顔を伏せて 、 袖で目元を拭った 。
呆れたような ため息と 一緒に 、 ぼんさんが そっと俺の肩を抱いた 。
静かな部屋 。
ただいまの代わりに 、 俺の背中が 壁に押しつけられる 。
耳元で囁かれた ぼんさんの声は 、 低くて熱い 。
ぼんさんの手は 容赦なく 俺のシャツをはだけさせる 。
さっきまで 泣いていたのに 、 今は もう それどころじゃない 。
触れられるたび 、 身体が反応してしまう 。
言葉なんて 、何もかも 掻き消されていく 。
唇を何度も塞がれ 、 身体は ぐずぐずにされて ──
気がついたときには 、 ぼんさんの腕の中で 、意識も まともじゃなくなっていた 。
目が覚めたとき 、隣にいる ぼんさんの寝顔を見て 、
俺は また 小さく頬を赤くした 。
心のなかで そう呟いて 、 そっと 寝てるぼんさんの手に 俺の指を絡めた 。
[ 終 ]
全く 関係ないですけど アナログで絵を描いていると 手が疲れる 。
コメント
2件
/ 今 回 も め っ ち ゃ 好 き で す … 😭 毎 回 言 葉 遣 い と か シ チ ュ が 天 才 的 す ぎ る ん で す よ … ! ア ナ ロ グ イ ラ ス ト 描 く 時 疲 れ る の め ち ゃ ん こ 分 か り ま す … 🥲︎