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水木 光

か、カノジョ…?

志保 優成

うん

水木 光

さすがモテ男…

志保 優成

いや、男子高校生なら普通じゃね?

水木 光

全国の男子高校生、そして私に謝れ

志保 優成

なんかごめん

水木 光

ち、ちなみに

水木 光

同級生……?高校とか……

志保 優成

大2

水木 光

……ン?

水木 光

大学生?

志保 優成

……まあ

水木 光

水木 光

うそ……

志保 優成

ガチ

水木 光

4歳差…?

志保 優成

まあ、そうだな

水木 光

……

水木 光

(ほぼ大人じゃん……)

志保 優成

……これ、内緒な

志保 優成

世間的にもよくないだろ、大学生と付き合ってるなんて

水木 光

うん

水木 光

もちろん秘密にする

水木 光

(優成って大人っぽいと思ってたけど)

水木 光

(彼女さんが大人だからか)

志保 優成

ごめんねー!光は彼氏もいないのにこんなこと言って

水木 光

腹立つ

志保 優成

……あそういえば

志保 優成

この前の約束のことなんだけど

水木 光

体力テストのやつ?

志保 優成

うん

志保 優成

俺、考えてきた

水木 光

な、なに

志保 優成

一生

志保 優成

俺の奴隷

水木 光

……は

志保 優成

……

志保 優成

ってのは嘘でー

水木 光

な、なんだよ!

志保 優成

それでもいいけど?

優成はにやりと笑った。

水木 光

志保 優成

ですよね

志保 優成

今日、部活は?

水木 光

オフ

志保 優成

じゃあ好都合だな

志保 優成

放課後さ__

志保 優成

うんまぁあ……

優成はパンケーキを口の中に入れて微笑んだ。

水木 光

……

水木 光

約束ってこれ?

志保 優成

うん!

志保 優成

俺、実は甘いの好きでさ

志保 優成

このショッピングセンターに新しいパンケーキ屋さんできるって聞いて……

志保 優成

行きたいって思ったんだけど……

優成は周りを伺うので、光も周りを見渡した。

水木 光

……うん

水木 光

女の子ばかりだね

志保 優成

そう

志保 優成

男一人で行きにくかったからさ

水木 光

意外と可愛いとこあるね

志保 優成

可愛さも持ち合わせててごめんなさい

水木 光

……なんかウザイ

水木 光

にしてもこのパンケーキ美味しいね

志保 優成

まだ行きたいお店いっぱいある

水木 光

(こんな……)

こんなワクワクしている優成、珍しいな

中学の時、バレーしている姿もこんな表情しているのを見たことがないのに

水木 光

(パンケーキが好きすぎるのかな……)

水木 光

(それともバレーが好きじゃなかった、とか?)

水木 光

……

水木 光

ってか

水木 光

彼女と行かないんだ?こういう店

志保 優成

そういうキャラじゃないし

水木 光

(色々大変なんだな)

志保 優成

……そういや

志保 優成

なんで今日、告白されてるとこ盗み聞きしてたんだよ

水木 光

…!

水木 光

声が聞こえて、興味本位で……

志保 優成

最低だぞそれ……

水木 光

すみませんでした

水木 光

で、でも

水木 光

優成だって女の子にあんな言い方して

水木 光

どういうつもり?

水木 光

もっと優しい言い方あったんじゃないの?

志保 優成

……はぁ

志保 優成

ホントバカみたいなお人好しだな

水木 光

はっ?

志保 優成

ちゃんと振ってあげたほうがその子のためになるんだよ

志保 優成

少しの希望残してあげたら、期待しちゃうでしょ

水木 光

……

水木 光

ほんと、

水木 光

案外にも意外にも思いのほか予想外にも……

水木 光

優しいね

志保 優成

俺の期待値なんとかしてくれ……

水木 光

優成のそういう人柄

水木 光

私は好きだけど

志保 優成

……

優成はパンケーキを咀嚼しながら光を睨んだ。

水木 光

……ん?

志保 優成

…光

志保 優成

そういうの、女子に言うなよ

水木 光

え?なんで?どういうの?

志保 優成

好きとかそういうの

志保 優成

期待させんなってこと

水木 光

……え

水木 光

優成、私に期待してるの!?

志保 優成

ちっげーわ!なんでそーなんだよ!

志保 優成

光の些細な一言で勘違いするやつもいるだろ?

水木 光

……

水木 光

でも優成は大丈夫でしょ?

志保 優成

……はぁ

志保 優成

会話通じねー…

水木 光

……たしかに

水木 光

自慢じゃないけど、モテてきたよ私

志保 優成

……うん

水木 光

友達だと思ってた人、親友にも

水木 光

告白、されて__

光は声を震わせて俯いた。

志保 優成

…そんな性格なら仕方ないと思うけど

水木 光

……

水木 光

(性格なんてすぐ変えられるものじゃないし……)

水木 光

だから私

水木 光

本当に友達になった人…なんていないの

志保 優成

ふーん

水木 光

興味なしかい

水木 光

結構悩んでるんだけど

志保 優成

贅沢な悩みだな

志保 優成

恋人には困らねーじゃん

水木 光

……はぁ

水木 光

私は本当の友達の方がほしいの!

志保 優成

"本当"の友達、ね

志保 優成

俺がなってあげようか

水木 光

志保 優成

俺は光に惚れることは無いし

志保 優成

光も俺に惚れることは…

水木 光

ない。死んでもない

志保 優成

……ってことで

志保 優成

よろしくな、光

水木 光

友達ってこんなやり方でなるものなの?

志保 優成

過程なんてどうでもいいんだよ!

志保 優成

これだから友達作り初心者はなぁ

水木 光

なんかうっざ

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