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もう一度、君に会えたなら

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もう一度、君に会えたなら

1 - もう一度、君に会えたなら

♥

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2019年03月30日

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美彩

ごめん、別れよう

美彩

えっ

俺にはまだ早かったんだ。

ほんとにごめん

美彩

待って

美彩

どういうこと?

美彩

ねぇ

美彩

秋先輩?

美彩

不在着信

不在着信

美彩

不在着信

不在着信

美彩は信じることができなかった…

お母さん

いつまで部屋にいるの!はやくでてきなさい!

お母さん

不在着信

不在着信

美彩が現実を受け入れるのに1ヵ月の月日がかかった。

3ヵ月後のある日…

お母さん

美彩⁈

お母さん

美彩しっかりして‼︎!

バサッ

美彩は病院へ運ばれた。

美彩

ん、んんっ

目を開けるとそこには家ではない白い天井が視界に広がった。

お母さん

美彩⁈

お母さん

起きたのね!

お母さん

お医者さん呼ばないと…!

医師

目が覚めてよかったです。

お母さん

娘は何かの病気なんでしょうか…?

医師

はい……

医師

大変言いにくいのですが…

お母さん

おねがいします。

医師

娘さんは脳腫瘍のステージ4…いわゆる末期です。

医師

もう回復の見込みはないでしょう…。

お母さん

そんな…!

誰もしゃべらない静かな沈黙が続いた。

そのとき、心の中の何かが壊れた。 その日から私は何もない病室でただボーっと過ごす日々が続いた。

お母さん

美彩、お菓子買ってきたよ。いっしょに食べよう?

美彩

……

医師

美彩さん、体調はどうですか?

美彩

……

そんな日々が続き…………

ピーッピーッピーッ……。

美彩は死んだ。

優しく微笑んで…

2月16日 美彩 永眠。

3月、秋の卒業式。

(美彩にほんとのことを伝えないと…)

お母さん

秋くん⁈

お母さん

あなたが秋くんね!

は、はいっ

お母さん

私は美彩の母です。

美彩は⁈美彩はどこにいるんですか!

美彩のお母さんは静かに首を振った。

お母さん

秋くん。

お母さん

落ち着いて聞いてね

お母さん

美彩は…

お母さん

死んだの1ヵ月前に…

えっ…

嘘ですよね

何かの冗談ですよね⁈

なんで…なんでッッ…

お母さん

はやく伝えられなくてごめんなさい。

お母さん

今日は美彩から預かっていたものを渡すために来たの。

お母さん

秋くん。つらいのはわかるわ。私だってッッ…

お母さん

…でもあなたは前に進むべき。そのほうが美彩だって喜ぶわ。

お母さん

幸せになりなさい。

美彩のお母さんは去っていった

ううっ…

美彩…………美彩ぁぁぁあ!

渡されたのは手紙だった。 それを読んだ秋はその場で倒れこんだ。

美彩…俺もお前のことがまだ好きなんだよ……!

なんで先に逝くんだよ…!

おねがいだから戻って来てくれよ……………!

美彩ぁ!

その時だった。

美彩

(秋先輩?)

美彩?美彩なのか?

どこにいるんだよ!

美彩

(秋先輩、ごめんなさい。私はあなたに伝えることができなかった。引き止めて、別れたくないって何回でも言えば良かった。愛してます。でも私のことは忘れて。幸せになれるように応援してます。)

美彩待ってくれ!

俺はお前と…………

幸せになりたかった……

もう一度お前に会える日が来たら、俺は…………

愛してるよ、美彩。

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