テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ut
走れ
走れ、っ…!!
考えろ、っ…!!
あいつならどこに行く?
あいつなら何を考える?
急げ、俺。
わざわざ空き教室にしたくらいだ。
誰にも見られたくなかったんだろう。
誰にも聞かれたくなかったんだろう。
だから、人目のつかない静かな場所に行くはずだ
そんなのどこで、っ…
何個あるってんだよ、っ…!!
どれくらい経ったんだろう
hrの行きそうなところはほとんどあたったのに
どこにもいない。
人目のない静かな場所、
他に何があるか考える余裕がないくらい
疲れていた。
…でも、
それでも、
思考をやめることも、足を止めることもせず
ただひたすらにhrを探していた。
hr視点
hr
どれくらい、経ってんだろう…。
utが帰ってるのかすら分からない。
…、これ以上話しても、
会うことすら気まづい状況になってしまった。
これくらいなら、相談しなければよかった。
全部俺が、
無理してでも責任を負うべきだったんだ。
辛いも、悲しいも、何もかも、
自分一人が背負えばよかったんだ。
hr
…
涙を零して
伏せて
泣いてたんだ。
そんな時、鳴るはずもない音が鳴った。
…、いや、鳴ると思っていなかった音が鳴ったんだ。
…それは、戸を開ける音だった。
ut視点
他にどこがある、っ…!!
ずっとずっと探しているのに、
あいつだけが見つからない。
どこだ、っ…!
…どこに、っ…!!
その時だった。
いつだったかな。
いくらか前の、hrが言ってた一言を思い出したんだ。
…俺は、屋上に向かった。