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恋空

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恋空

3 - 〜切ナイ恋物語〜 一章 恋来 ③

♥

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2023年06月27日

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高校最初の夏休み。

外では蝉が鳴いている、 じめじめとしたある日の午前…。 中学校からの親友であるマナミと、美嘉の家で遊んでいた。

♪プルルルルル♪

美嘉

マナミ〜ごめん!! 電話出てもいい??

マナミ

いいよん♪

美嘉

(え、誰だろ。知らない番号…。)

マナミ

出ないの?!

美嘉

…やめとく。知らない番号とか嫌だしっ!!

バッ

美嘉

えっ、ちょっ…

マナミ

『もしも〜し? 私美嘉の友人です。
はい、あっ美嘉ですか? 今替わりまーす!』

マナミ

高校の友達だって。変な人じゃなかったよ!

美嘉

(…仕方ない、こうなったら電話に出るしかない。)

美嘉

『…もしもし??』

ノゾム

『もっし〜俺! ノゾム君だよ〜ん♪
美嘉ちん俺の事避けるしな〜ひでぇな!俺、泣いちゃうよ〜』

美嘉

(ゲッッ!!…ノゾムだ。)

美嘉

『何??』

ノゾム

『またまたぁ〜美嘉ちんは冷たいなぁ!俺、何かしたしてないよね〜!
ヒャハハハハ』

ノゾム

『俺PHS止められちゃって〜参った!
今〜弘樹って奴の家から電話かけてんだよね!頭良くない?今からそいつに替わりま〜す!』

美嘉

『え…ちょっと待っ…』

美嘉

『えっ……もしもし』

桜井弘樹

『俺ノゾムのダチの桜井弘樹。
あいつ今かなり酔ってるみたいで
ごめんな?』

美嘉

『大丈夫だけど…ってか弘樹君だっけ?? 家から電話して大丈夫なの??
怒られない??』

ヒロ

『つーかヒロでいいから!
PHSの番号聞いていいか?俺からかけ直す』

そしてお互いの番号を交換した。 これがヒロとの出会いだった。

桜井弘樹…。

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