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ぬ
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うわあ、ぬさん、この第1話、めっちゃ良かったです…!「三回目だよ?」「運命じゃん」のやりとりからもう胸がきゅっとなりました。特に雨の日に傘に入れてもらって「肩が触れそうで触れない」距離感とか、夏祭りで「かわいいと思った」ってさらっと言うところとか、全部が甘酸っぱくて。最後の「戻りたいんじゃなくて、もう一度あの人の隣に座りたい」って締めくくり、すごく好きです。隣の席っていう何気ない設定が、こんなに宝物になるんですね。
席替えの紙を見て、僕は思わず笑った。
隣の席になった彼が少し不満そうな顔をする。
そう聞かれて、一瞬言葉に詰まった。
小さな声で答えると、彼は満足そうに笑った。
彼とは幼なじみ。
家が近くて、小さい頃から一緒だった。
昔は何も思わなかった。
一緒に遊ぶのも当たり前。
くだらないことで喧嘩するのも当たり前。
でも、高校生になってから。
少しだけ変わった。
朝、教室に入った瞬間
彼がそう言った。
その一言で、一日中嬉しかった。
単純だと思う。
でも、好きな人の言葉ってそんなものだった。
昼休み
友達と話している彼を見る。
楽しそうに笑っている。
別に、何かあるわけじゃない。
なのに少しだけモヤモヤする。
友達に言われた。
僕は慌てて顔を隠した。
放課後
雨が降った。
また傘を忘れた。
後ろから声がした。
振り返ると、彼が立っていた。
即答すると、彼は笑った
一本の傘。
いつもより近い距離。
肩が触れそうで触れない。
何を話したかなんて覚えていない。
でも、
雨の日が少し好きになった。
夏祭りの日。
浴衣を着て待ち合わせ場所に行くと、
彼は一瞬固まった。
彼は目を逸らした。
心臓がうるさくなる。
花火が上がる。
周りには沢山の人
大きな音。
綺麗な光。
でも僕は、花火より隣を見ていた。
彼がこっちを見る
少し間が空く
顔が熱くなる。
でも、逃げなかった。
花火が夜空に消える。
その瞬間、
彼が笑った。
二人で笑った。
それから毎日、
朝は「おはよう」
昼はくだらない話。
帰りは少し遠回り。
特別なことは何もない。
でも、
教室の窓際。
隣の席。
帰り道。
全部が宝物になった。
何年後かに、
って聞かれたら
僕は迷わず答える。
って。