いなくなった貴方

それからというもの、

僕は、一週間に2回ほど

愛知の家に行くようにした

鹿児島に教わった通り

過度には接さず

言っては駄目な言葉も言わないようにした

少ししたら、静岡や長野達も連れてきたいなぁと思っている

まぁ、愛知の同意なしでは良くないけど

ドアの隙間から、手紙がはみ出ていた

少しして、

トンｯ

と、ドアがノックされた

なるほど

ドアのノック方式は会話しやすい

愛知も考えてくれたんだな

トントン

一回のノックは、「Yes 」

二回ノックは、「No 」

何となく分かってきたぞ！

トンｯ

トンｯ

岐阜邸

岐阜さんへ

毎週、自分の所なんかに来て

ありがとうございます

これからも

仲良くしてくれると

嬉しいです。

愛知より

少ない量の内容だったけど

愛知の想いが凄く伝わった気がする

言葉では上手く伝えられないけど

さん付けなのは、まだ記憶が戻ってないからなのかな

手紙には、何度も消したような跡が残っている

頑張って書いてくれたんだなと思う

記憶なんて戻らなくても良い

これから創っていければそれで

もう、それでも良いんだｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ