テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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ギスギスもないただのハッピーエンドストーリー

第4話 - よくあるデートをする為の布石と新たなすれ違い

2023年07月03日

#司寧々

#恋愛

#プロセカ

#創作

ミルニル/MILNIL

ミルニル

やってきました4話目

ミルニル

自分は物語を読む際、まず始めに起承転結の「結」、つまり「結果」が一番知りたいため、

ミルニル

イベストの7、8話を一気見します。

ミルニル

まぁそこだけで話の流れが大体わかっちゃうんですけどね(前ワンダショバナー回の匂わせも合わせて)

ミルニル

というわけで寧々バナーを読んでみました！
（6/12記）
結果……

ミルニル

まず泣いた(T ^ T)(必死で頑張ってる寧々に)
次に泣いた(T ^ T)(暖かい目で寧々を見ている他3人に)
最後に泣いた(T ^ T)(えむと類のそれぞれのエゴに)

ミルニル

はい、

ミルニル

話が逸れましたが、第4話
「よくあるデートをする為の布石と新たなすれ違い」始まります🐈

ミルニル

注意⚠️ 今回めっちゃ長いです

昼休み　神高屋上

寧々

………………（あ..れ.....?）

寧々

(私.......何してたんだっけ......)

司

————..?.. .. .々?—..？

寧々

…………(...そうだ....今、司と昼飯を——)

司

——寧々？大丈夫か？

寧々

……っあ、

寧々

大丈夫、、…どうしたの？

司

いや何、ここに座ってからというものの、
俺の話に相槌を打つだけで少し暗い顔をしていたからな
心配だったんだ

寧々

あ.......ごめん。、、
ちょっと考え事をしていて、、

司

考え事？もしかしてショーのことか？
それならば一人で抱え込まずとも、俺たち仲間に相談くらい容易いだろう？

寧々

え？…で、でも......(//)

司

ん？どうした？

寧々

（か、顔……近いし…///）……は、、恥ずかしいから………

司

なぜだ今更！水臭いぞ！

寧々

…司は何の気兼ねなく相談できるからいいけどさ、、

司

……そうでもないぞ

寧々

え？

司

…………実は、俺もショーのことで悩んでいる

寧々

……ふーん、ショーバカは風邪引かないって思っていたけど

司

失礼な！確かにスターに向けて猪突猛進してはいるが
決して一心不乱でも無我夢中でも一意専心でもなあ—い！

寧々

（ボキャブラリー……）

司

………ライリー氏のテーマパークのショーステージを見ただろう？

寧々

あぁ、アメリカでのこと？

司

…素晴らしかったんだ。目を奪われるほどにな

寧々

確かに、振りも演出も単純なようで、とても技術がいるって類も言ってたもんね

司

俺はあのショーを見るまで、俺が目指すべきスターに着実に近づいていけてると思っていたんだ

司

だが……

寧々

？

司

旭さんとの合同公演のように、外部や課外公演を重ねていく度に、
成長を感じる一方で、スターへの道が遠のいていく気がしてるんだ

司

もちろん、努力していけば、…様々なことを吸収していけば、
演技力も上達できる。…分かってはいるが…

司

なんだか……
夢が…果てしなく
遠くて…

寧々

司……

寧々

（今の司………今までに見たこともない顔をしてる……）

寧々

(…夢が、遠のく、、か、、、)

寧々

……分かるよ、その気持ち

司

……寧々？

寧々

前に、トルペの時に司、私に慎重な気持ちについて聞いてきたでしょ？

司

あ、あぁ…

寧々

私、元々気弱で人見知りでさ、ショーに出会わなかったら類ともギクシャクしたままだったかもしれないの。
…まぁ、類はショーバカだったし、結果的にショーには触れる運命なんだろうけど

寧々

中学になっても類のこと、助けてあげられなかったし、
入ってたジュニアの劇団では本番で失敗するしで…

寧々

でもやっぱり楽しいショーがやりたくって。だから、今、この4人でできてすごく嬉しいんだ…

司

寧々…

寧々

でも………それでも、昔のトラウマを克服できたとしても私は、

寧々

まだ自分に自信が持てなくて…
…司みたいに堂々と出来なくて…

司

…俺みたいに？
しかし、寧々には寧々の強みが、

寧々

分かってる。
私の強みが歌だってこと。歌だけは誰にも負けたくないってことを。

司

あぁ。俺も知っているぞ！
みんなお前から教わったのだからな！

寧々

………それでも、私は司みたいな自信過剰なとこが羨ましかったの

寧々

…………ずっと隣で見てたから、私は…

寧々

(司に目を奪われていたんだ…なんて)

司

…

寧々

.........! ﾀﾞｯだから司は、..!.// ｳｯウジウジ考えてる姿なんて似合わないって言いたいの！！！自称未来のスターなんだから......ほら。自信、持ちなさいって、、（ﾄﾞｷﾄﾞｷ....//）

司

あ、あぁ…ありがとう。寧々。

寧々

.......ん。（あーもう！ドキドキ止まらない//ﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾊﾞﾚﾙ絶対バレるﾔﾊﾞﾔb——）

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

寧々

…あっ
予鈴、鳴っちゃったね（ナイスタイミング!!とりあえず今すぐ離れたい！）

寧々

早く戻ろ。先行くよ〜司(う〜＞＜上手く、話せなかった.......
少しぼーっとしちゃったし、もっと話せたはずなのに...とっとにかくこのドキドキ抑えたい！こんな状態じゃ授業できない.....あっまたクラスメイトに揶揄われそう。

....はー、今日は早く帰りたいなぁ...)

司

…あぁ

司

（寧々がそんなことを考えていたとは…）

司

（確か、寧々の夢はプロのミュージカル俳優…
方向性は違えど、スターになる点で俺と同じだった）

司

（寧々は風祭さんと会ってから、表現力もアドリブも緊張を感じないほどに成長していったと感じていた）

司

（それだけじゃない。無人島で焚き火を囲んだあの日、
寧々の言葉に後押しされたおかげで、今、俺は行動できてることもある）

司

（迷っていた心から、真っ直ぐ目標へと踏み直すことができたんだ）

司

（俺自身のショーを成長させるための布石を、
寧々、お前がくれたんだ）

司

…………………

司

（寧々のおかげで俺は成長できている。だが寧々はどうだ？）

司

（寧々は自分に自信が持てない。初めて対面した時からずっとそうだった）

司

（トルぺを演じる前の俺なら、自信がないことを負の表現でしか演じられなかっただろう）

司

……あ、そう、だったのか

司

（寧々と似ていたんだ）

司

（どうしてあの時気づかなかったのだろう。
周りからのプレッシャーで失敗を恐れ、故に慎重になる…）

司

（寧々が言っていたのは、そういうことだったのか）

司

（本番前のトルペはまだ諦めたわけじゃなかった。
だが、同時に緊張の波に飲まれていたのも事実だ）

司

（なら、寧々も今までずっと…?
………いや、そうじゃない）

司

（寧々の成長は俺たちが知っている。
外部公演の時も、合同公演の時も）

司

（ただ…成長する一方で、もしかしたら、
心の裏側まで、笑顔になりきれていないのではないか）

司

（…取り繕った笑顔なら本当の笑顔にしなければ。周りの勘違いを生み出し、悲しい結末になってしまう。…俺と咲希がそうなりかけたからな）

司

(……恩を返したい)

司

（寧々を元気づけてあげたい。仲間として心に寄り添ってあげたい。
もっと寧々の気持ちを知りたい。絆を深めたい。）

司

（寧々が心から笑顔でいられるような——）

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ（2回目）

司

ハッ！？そうだ！授業！
って全然食えてなかった！？

司

くそ！こうなったら口の中に頬張りつつ静かに猛ダッシュだああああああああああああああああああああああああ！！！！！！

司

（とにかくやるべきことが一つ増えたが、俺ならできるはずだ！
何故ならば———

司

——みんなを笑顔にするスターなのだからな！)

放課後——

類

今日の午後は一体どうしたんだい？司くん。
隣の教室まで爆笑と怒声が聞こえてきたよ

司

うっ…………
…忘れてくれ。

類

おや？もしかして黒歴史がまた一つ増えた感じかな？

司

い、いや！決して黒歴史ではない！というか、「また」ってなんだ！

類

（まぁ、ドローンでこっそり窓の外から見ていたから分かってるんだけど…）

類

午前中は随分ソワソワしているなと思ったらあの騒ぎ…
いやぁ、やっぱり君はいつ見ても飽きないねぇ！

司

なんだか実験対象として見られている気がする

類

それはそうと司くん？
もしかして——-
———-寧々と何かあったのかい？

司

!!!!!!!

類

(顔に出過ぎだろう。出会った頃から表裏のない人物だと思っていたけど)

司

そ！そんなことは！…………いや、

類

（お？）

司

実は…寧々と少し話していた

類

うん？何を？

司

俺たちの将来についてだ

類

!!
……そうかい。　　で、
答えは出せたのかい？

司

…まだだ。しかし、新たにやることができた

類

やること？ハッ！もしかして、
ショーに関わることかい？それなら僕も同席したいなぁ。
演出家抜きに話をするなんてずるいだろう、司くん。
さあ、これから僕の家に……

司

待　て　待　て　！　！
一旦落ち着け、類！
何ナチュラルに連れ込もうとしてるんだ！

類

ショーの新たな構想が浮かんだんじゃないのかい？
いやー、最近僕たちのショーステージをどう活用するか、
考えを詰まらせていたところなんだ。是非とも司くんの意見を—-

司

ダーｰｰｰ！！
違う！違うからとりあえず離れろ！！

司

寧々が困っているから助けてあげたいだけだ！！

類

…ん？寧々が、困っている？

類

（将来のことで、寧々が困っている…？）

類

…どういうことだい？

司

寧々は、未だに自分の自信のなさがコンプレックスになっているらしい。
——俺と自分を比べてしまっているんだ。

司

人前に出られないことが、悪いわけじゃないということは、
……一度、寧々に怒り、そして反省したからよく分かっている。

司

だからこそ俺は、俺と比べる以前に寧々の強みの方に自信を持って欲しいと言ったんだ。寧々は、俺たちの歌姫だからな

類

…そうだね。実際、寧々にはたくさん助けられているからね。特に、フェニックスリゾートでのアドリブは冴えてたよ。

司

あぁ！俺もあそこは今でも印象深く思い出せるぞ！

司

だから寧々には自分自身のことを必要以上に悲嘆してほしくない。
寧々の笑顔を…取り戻したいんだ

類

笑顔を取り戻す…か。
そのためのやるべきことってことかい？

司

あぁ、その通りだ！！
俺は、みんなに笑顔を届けるスターになるんだ！
そしてそれはショーをする仲間たちも例外ではない！

司

俺は、自分の中にトルペを落とし込めるまで、慎重で、緊張気味で、周りを恐れるその性格を理解できていなかった。
そしてそれは、寧々の気持ちの全てを理解できていなかったということだ

類

……………………

司

俺と寧々を比べれば、真逆の性格をしているのかもしれない。
…冬弥も、俺とトルペは正反対だと言っていた。

司

だが俺は、比べるのも比べられるのも、嫌いだ。

類

…………それは、どうして？

司

実際、俺はショーを結成した始めの頃、
「俺ほどではないが」とか、「俺の方が目立っているから緊張するだけ無駄だ」とか、そんなことを言っていたと思う

類

…

司

その無責任な言葉、
今にして思えば、相手を貶しているようにしか聞こえず、仲間を笑顔にするには全く相応しくない。むしろ不快だ。

司

だが、終いにはそんな言葉を怒りに、俺は寧々に、凄惨なことを、、
……

類

司くんは、反省したんだろう？
あの時も僕は言ったはずだよ？
寧々が許せばそれでいい…と。

司

…あぁ。寧々は確かに一度許してくれた。
だが——

司

————俺と比べたことで、寧々はまた、あの時の気持ちを蘇らせてしまったのかもしれない。

——俺のせいで

類

司くん…

司

……心当たりはありすぎたんだ。
そしてそこに気づくまでに随分と時間もかけてしまった。
だからこそ俺の手で！寧々を、笑顔にしたい！

司

それだけじゃない！寧々には俺の夢への後押しもしてもらった！

類

後押し？それは一体…？

司

無人島で焚き火を囲んだ夜の話だ。
あの時の寧々は、とても輝いていた。瞳に、星の如く輝きを宿してな

司

おそらくあれが、寧々の俺たちに対する純粋な気持ちだろう。
だから今の俺があるのは寧々のおかげだということをはっきりと伝えたい！それも恩返しのつもりで！

類

…なるほど。つまり司くんは———

類

寧々を笑顔にするショーをしたい

……ってところかな
寧々にとって、一世一代に準ずるショーを。

司

そうだ！！
そして、寧々の夢…プロのミュージカル俳優になるという夢にも貢献したい…

類

…それが、
最終的に司くんがやりたいこと、なのかな？

司

あぁ。
………………………………………….願わくば、

司

————- 、—————-。

類

………！

類

…そうかい。
それが、司くんの想いなんだね。

類

でも、その最後の言葉。
フフッ。随分と大胆に言ってくれたものだねぇ

司

…類は、寧々の幼馴染であり、寧々の一番の理解者だと思っている。
……俺は、本気だ！

類

……もちろん、分かっているよ。（…最初からね）

司

…力を、貸してはくれないだろうか。

類

当たり前だろう？僕たちは、大切なショーの仲間なんだから

類

とりあえず、今日は僕、これから来週のショーのための部品の買い出しにえむくんと行ってくる。
司くんは寧々のためのショーの大まかな構想を練ってくれ

司

もちろんそのつもりだ！！！
それで、何かアイデアがあるのか？

類

今はない、けど…

司

どうした？

類

一つアドバイスをしよう司くん。

…ショーの主人公はもちろん寧々だ。

司

あぁ、分かっている。立派に寧々を輝かせてみせ—-
—

類

そうじゃない。
…司くんも主人公に値するんだよ。
それも寧々と同等のね

司

俺も…主人公に？
旭さんのようなダブル主演とは違うということか？

類

そうだよ？これは司くんの想いから始まったものだ。
そしてこのショーの最後を飾るのは、寧々の笑顔ともう一つ。
…司くん、君の主張だ。

司

俺の…

類

激励でも、感謝でもなんでもいい。いきなり謝罪から入ったり、1日を満喫させたい気持ちを大っぴらに表現してもいい。
一番大切なのは、自分の気持ちに素直になることだ。

類

——これは、司くんが描いた、完璧にオリジナルなショーだからね？

司

俺の、素直な気持ち…

類

伝わったかい？

司

……あぁ！分かった！

類

それはよかった！ところで
いつやるか希望はあるかい？

司

あっそれは…………

司

（本来ならば念密に計画を立てたいところだが…
えむの兄たちに他者との合同公演を望んだばかりに、
これから忙しくなるかと思うと、先延ばしにするのも憚られる…）

司

…そうだな…

類

司くん？

司

ハッ‼︎
な、なるべく、早い方が良いな！！

類

…フフッ、そうかい。
なら——

類

明後日の祝日にしよう！

司

……………へ？

類

いやぁ、楽しみだなぁ。
じゃ、司くん。これから買い物しに行くから
じゃあね⭐︎

司

あ、おい！ちょっと待て！！
明後日って！なぜそんなに早いんだあああああああああ！！！！

寧々

ちょっと司、うるさい。

司

うぉ！！？寧々！？
いつの間にそこに！？

寧々

さっき映画部の活動が終わったとこ。
…誰と話してたの？

司

あ、いや！その、クラスメイトに揶揄われていただけだ！

寧々

ふーｰｰｰーん？

司

な、なんだその言いたげな目は！

寧々

あ、気づいた？さすが、自称スターじゃん？

司

だから自称では！………ぁ、

寧々

.......?どうしたの？

司

い、いや！なんでもない

寧々

？変なの

司

（なぜだろう、以前のようにうまく怒れない…）

司

（それにさっきの会話、以前の俺の…）

司

…なぁ寧々。
二人で帰らないか？

寧々

え。何急に

司

昼休みの話の続きがしたいんだ。…いいか？

寧々

あ...............

寧々

.........分かった。じゃあ、いこ

寧々

…で、続きって？

司

時間が無くて言いそびれていたが…
寧々、

司

…俺と比べるな

寧々

.......え？

司

寧々の強みが歌で、それを誇っていけば良いと、さっき俺は言ったよな

寧々

...うん

司

でも寧々はそれじゃ納得できない、
どうしても比べてしまう
……って事だよな？

寧々

......まぁ、うん(比べるっていうか…
…まぁ、いいや。言うの恥ずいし)

司

それって…俺のせい…なのか？

寧々

…え？

司

俺たちの、ワンダーランド×ショウタイムの最初の公演の時、俺は寧々の失敗を怒り、一時、俺の言葉で台無しにした。

司

ショーへの目的と手段を履き違えてたあの時の俺は、ただひたすら、失敗を許せなかった。

司

…それで、お前に…お前の笑顔を……

寧々

.......(確かに、あの時の私は、失敗が怖くて、だから、司の言葉がずっと、頭から離れられなかった)

寧々

(…でも、)

寧々

....でも、司はちゃんと謝ってくれたでしょ？それに、ショーのことは私が悪かったんだし、気にしなくていいよ

寧々

さっきも言ったけど、私、今とても楽しいから..

司

…本当に、そうなのか…？

寧々

何を不思議がってんの？
あんたはいつも通り偉ぶってればいいの。

司

…だが、、

寧々

それに、あんたが最近凄く成長してるから、そばで見てる私も力が入ってくるの！

寧々

司と同じで悩んでるなんて言ったけど、良い意味でって事！いい？

司

そ、そうなのか…

寧々

(…あれ？空ぶっちゃった？)

寧々

(どっどうしよう…
なんか、さっきより落ち込んでるような…)

寧々

(でも、私のことであんなに考えてくれるなんて、、)

寧々

(類の時とは、なんか違う感じ…)

寧々

(は〜〜……)ﾎﾞｰ｡o0

司

すまない、寧々

寧々

ふぇ？
…！な、何？

司

俺もまだ、納得出来ないらしい。

寧々

え？

司

…フッ案外似たもの同士かもな、俺たちは

寧々

！(私と司が、似た者……
じゃあ、司も…)

寧々

……因みに、どうして、納得できないの…？

寧々

(私は、多分、司のことが好きだから。…かもしれない。
目が離せない理由なんて、他に何も…)

司

…トルペの時、俺はあいつの心情を深く知るために、寧々から色々聞かせてもらった

司

それでも分からず、
…結果的には、俺とトルペの共通点から何とか導き出せた

寧々

あぁね、本番に間に合うか心配だったけど、無事に終わって良かったじゃん

司

ショーのことは良くても、俺はあの時寧々に教えてもらった事の意味をまだ捉えられてなかったんだ

寧々

あの時…？

: : |

寧々

…え？司のせいで、私が、トラウマを引きずってる…？

司

…寧々、さっきはあぁ言ってくれたが、もう一度聞かせてくれないか？

司

俺はあの時寧々の笑顔を取り戻せたのかもしれない。だが、あれからずっと心の奥で、本当にまだ悩んでいたのか？トラウマは…もう大丈夫なのか…………？

寧々

(司………)

寧々

………ｯﾌﾌ、

司

ね、寧々…？

寧々

(…私…馬鹿みたい)

寧々

(私自身、別にそこまで悩んで無いし、むしろ別ベクトルの方でずっと悩んでたから、)

寧々

(司が真剣に考えてくれてるのに、私は何を浮かれてたんだか)

寧々

(…似た者同士って、
そーゆー事だったんだ)

寧々

(ちょっと…悲しい…かな。)

寧々

(……………
………………
…………………

…そっか。)

寧々

…そんなに、考えてくれたんだ

司

あ、当たり前だ！仲間なのだからな！

寧々

(…仲間 …か)

寧々

(……うん、)
　……うん

寧々

……ありがと、司

寧々

…でも、本当に、大丈夫なんだよ。

司

え？

寧々

私のこの性格のせいで、勘違いさせたかもだけど、
私も、みんなのおかげで一歩ずつ、成長していけてる気がするんだ

寧々

クリスマスショーのこと、覚えてる？
…私も、みんなから「プレゼント」をもらったの…みんなと一緒でね

司

そ、そうだったのか？

寧々

歌を歌って…雪が降ってきて…
観客が喜んでいて…気持ちが伝わって…

寧々

歌いながらあの雪に囲まれてるとね、
冷たいのに、なんだか暖かったんだ。
…みんながそばにいるみたいで

寧々

そして思ったの。
類からは安心感を、
えむからは元気を、
そして司からは、

寧々

ーーーいっぱい。

司

いっぱい…？

寧々

まず、勇気でしょ？あとは明るさ、純粋さ、誇り、…色々あってもうわけがわからなくて。

寧々

…それから司がアドリブで『贈り物、気に入ってくれた？』って言ってくれた時、

寧々

私、心の底から暖かいのが嬉しくて、本当の顔が出ちゃってたと、思う…//

寧々

…まぁ、ショーが終わったら、司から貰い過ぎて、なんかどっと疲れたけどね(笑)

司

そ、それはす、すまない…？

寧々

いいのっ。
…これで分かった？

寧々

今の私は自信がないだけで、子供の頃みたいに純粋に夢を追いかけることができてるの。

寧々

だから、私のことでもう悩まなくて、…いや、悩まないで。

司

寧々…お前…

寧々

それより司の方でしょ？

司

へ？俺？

寧々

いや、司も昼に言ってたじゃん。悩みがーって、忘れてたの？

司

あっ、いや、それはーそのー…

寧々

何

司

もう心の中で解決したって言うか、な？

寧々

な？って、分からないんだけど
どうゆうこと？

司

あれだ！さっき寧々が言ってたように、くよくよする暇があったらとにかく練習だってことだ！！

寧々

…へー、やっぱり司はいいなー、そーゆー性格。憧れるわー(棒)

寧々

(…本当に)

司

はっ！す、すまん！今の発言は、デリカシー無かった…よな…？

寧々

ﾌﾌｯ冗談だから

司

そうか…
っと、寧々の家に着いたな

寧々

あー、話してたらあっという間だったね
じゃ、またね

司

あ…

司

(待て！どうする！？
話しかけるなら今なんじゃないか！？)

司

(寧々は過去を引きずってはないことは分かった。そして、俺のおかげで、頑張れてる…とも！)

司

(寧々は俺と比べていたのでは無く、
俺と張り合えていたんだ！)

司

(心配が心配で無くなったなら、
これ以上の介入は控えるべきなのかもしれない…
だがしかし！！)

司

(それでも俺は、寧々をーーー！！)

司

寧々ーーー！！(クソデカdB)

寧々

！！！！
うるっさ！！？

司

待ってくれ寧々！
お前に一つ、言いたいことがある！

寧々

ちょっまっ
と、とにかく静かに！小声で要件をーー

司

寧々！俺と、ーーーデートしてくれないか！？

寧々

ーーーーーーへ？

寧々

……ふぇ？うぅうぇえ！？
ええええ！？ななななななn

司

寧々!

寧々

ヒャイ！！！？

司

俺は寧々に笑顔でいてもらいたいんだ！！
そして、これから訪れるであろう困難や試練に打ち勝てるよう、心から応援したいとも思っている！！

寧々

‼︎

司

だから明後日！
…予定が空いてれば、一緒に出掛けたい。…どうだ…！

寧々

え、あ、その、お、ぉぅお、

寧々

おね、おねが、い、しまっす…
(震え声)

司

！！　＼ | ／
そうか！(ﾊﾟｧｰｯ)

寧々

(うっ…凄い嬉しそうな顔…
ｶﾜ(ﾎﾞｿｯ

司

なら、明日はゆっくり休んで、楽しみにしていてくれ！
絶対に寧々を笑顔にして見せるからなああぁぁぁぁ….. .. . .

寧々

み…耳が…(キンキンする…)

寧々

(でも、デートかぁ……！)

寧々

あれ？でも…

寧々

(司って、単純に私のことを心配してたんじゃ…)

寧々

(ん？でもさっき確かにデートって…？
？　　？)

寧々

(！！
もしかして、まだ、可能性あるってコト！？)

寧々

(あ、やば。
ドキドキしてきちゃった…
もー！また寝られなくなっちゃう！！)

寧々

(どーしてくれんのよ！！司ぁ！！

………♪)

ミルニル

…なんかめっちゃシリアスに偏った

ミルニル

投稿遅れてすんませんでしたぁぁ！！！🙀

ミルニル

カナリアに引きずられてシリアス分が乗っちゃったけど許してーな⭐︎

ミルニル

予定は進捗報告に書いてるのでそちらをご参照ください👉👉

ミルニル

追記（2023/9/29）
本編との相異点を記載します。
1…寧々のクリスマスショーでのプレゼントは既に寧々本人から言及され、
他3人も周知してますがそれとはまた別のってことにしといて下さい…!
（ご都合）
2…自身の過剰な妄想により、本編ではまだまだ顕在な「うるさ……」といった寧々の司への毒舌設定が揶揄いレベルにまで落ちています。（これがどう言うことか分かるな？）